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1433.隠し里を見つける前に、飛び出して来ちゃダメでしょ!

 『アルテミス』様から兎亜人の隠れ里を訪ねてほしいと頼まれ、俺は早速行動に移った。


 転移の魔法道具を使って、『フェアリー商会』の本部に移動したのだ。


 そして絶賛勤務中のミルキーたちに声をかけた。

 兎亜人の四姉弟、ミルキー、アッキー、ユッキー、ワッキーたちである。


 それぞれ商会の幹部であり、様々なところで活動しているのだが、たまたま本部に全員いてくれて助かった。


 俺は早速、兎亜人の隠れ里の話をして、一緒に来てほしいと頼んだ。


「兎亜人の隠れ里ですか。なんか楽しみです!」


 ミルキーは、そんなふうに話して二つ返事で了承してくれた。

 期待に胸を膨らませている感じだった。


 他の子たちも同様に喜んでいた。

 やはり同族に会えるのは嬉しいのだろう。


 俺はすぐに、転移で『アルテミナ山』の麓まで戻った。


 ミルキーたちを見た『月兎』の霊獣のピーターは、一目で気に入ったようで鼻をスンスンした後に抱きついていた。


 ミルキーたちも、もちろん気に入って撫でていた。


 ムーンラビーさんとも挨拶を交わし、俺たちは早速兎亜人の隠し里に向かうことにした。


 ピーターはその場所を知っているらしく、案内を買って出てくれた。


 ただ、山の中腹にある隠し里までは、距離があるので『ラビットベース』に乗って向かうことにした。


 少しして、上空から中腹にある隠し里らしき場所を確認できた。


 そこで驚かせないように、少し離れた場所に『ラビットベース』を着陸させた。


 そして、歩いて隠し里に向かう。


 ただ、ピーターの話では、里への入り口はわからないようにカモフラージュされているとのことだ。


 俺たちは飛行艇で上から見たので確認できたが、普通に地上から登ってきたのでは、まず見つけることができないようになっているらしい。

 まぁもともと『アルテミナ山』の中腹まで訪れる人はほとんどいないようだけど。

 それほど大きい山なのだ。


 そして結構寒い。


 ピーターは、普通の『月兎』として暮らしていた時に、何度かこの近くに来たことがあって、兎亜人たちと遭遇したことがあるそうだ。

 その時は、攻撃してきたりとかそんな事はなかったとのことだ。


 山道を進んでいるが、今のところ隠し里があるような気配は感じられない。


 そう思いつつ進んでいくと……おっと、お出迎えが来たようだ。


「止まれ! お前たち何者だ? 

 ……迷い込んできた感じではないな。

 我らが里に襲撃をかけるつもりか?」


 大柄の兵士と小柄な兵士が、突如として現れた。


 てか、隠し里がまだ発見されていないのに、わざわざ出てきたらダメだと思うんだが……。

 まぁそれはともかく。


 どちらも兎亜人の女性だが……戦士、それも強者の雰囲気をまとっている。


  一人は褐色の肌で身長二メートル以上ある立派な体躯だ。そして胸が……すごい。

 茶色の大きな兎耳がひくひく動いている。


 小さいほうの女性は、色白で、身長は一メートル三十センチくらいじゃないだろうか。可愛い白い兎耳がついている。


 大柄な女性の方は、露出多めの軽鎧を身に纏っている。

 標高が高くて結構寒いのに……平地で活動している冒険者のようだ。


 所々に毛皮素材がちりばめられているが、胸のところが、タンクトップみたいな感じになっていて、大きさが強調されているし、丈が短くお腹ががっちり露出している。お腹が冷えないか心配になってしまう。


 そしてホットパンツを履いているので、太ももも大きく露出している。

 ロングブーツが赤色で、軽鎧や籠手パーツも基本赤ベースの配色だ。


 顔立ちも大人っぽく、服装と相まって、めちゃめちゃセクシーなお姉さんなのだが……殺気立っていて……セクシーな雰囲気は1%も出ていない。


 そう思いつつも……つい胸のあたりに視線がいってしまい……やばいと思ったときには……ニアさんの『頭ポカポカ攻撃』が発動していた。


 そして次の瞬間、ミルキーとアッキーによる『お尻ツネツネ攻撃』が発動してしまった。


 なんか……久しぶりの『お尻ツネツネ攻撃』だ。

 そんなこともあり、なぜか俺はほくそ笑んでしまった。


 やばい……俺の変態具合が進んでしまっているのか……?

 深く考えたら負けだな……。


 それにしても、ミルキーとアッキーによる攻撃か……。

 前はサーヤとミルキーのコンビのパターンが多かったけど……まぁそんなことはどうでもいいか。


 それよりも俺が焦ったのは……今の連携攻撃から外れてしまった三女のユッキーが……何かしたかったのか、俺の正面に立って股間のあたりに視線を向けていたことだ。


 すんでのところで思いとどまってくれたみたいで、何もされなかったから良かったけど。危ない危ない。

 ここで新しい攻撃でも編み出された日には……目も当てられない。


 今までは、最高で三連携……『頭ポカポカ攻撃』からの『お尻ツネツネ攻撃』、そしてハナシルリちゃんによる『頭突きアッパー』だったんだけど、それの代わりに『股間シュート』とかされたらたまらないからな……。


 ちなみに、ワッキーは男の子だからか、『お尻ツネツネ攻撃』の要員に入る希望は無いみたいで、普通にこっちを見ていた。

 そこはひとまず安心したところだ。


 まぁそれはさておき、俺たちの意味不明なやりとりを見て、大柄な女性が改めて警戒を強めている感じだ。

 槍を握る手に力が入っている。


 もう一人の小柄な女性の方は、逆に少し警戒を緩めた感じで見つめている。

 彼女は身長も低いし、普通に見る限り幼女という感じだけど実際の年齢はよくわからない感じだ。


 ただ……服装だけ見ると……やはり幼女のような印象を受ける。


 小学校とか幼稚園の制服みたいな感じのブレザーっぽいデザインの軽鎧を着ている。


 というか……俺的には、本当に制服のようにしか見えないけどね。


 下半身は膝丈のスカート、しかもフリフリな感じのやつだ。

 身長的に考えても……やはり小学生みたいに見えてしまう。


 ランドセルを作って、背負わせたい感じだ。


 だが彼女が戦士であることは間違いない。

 何といっても、魔法のライフル銃を構えているからね。



読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

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次話の投稿は、明日か明後日の予定です。もう少し遅れる可能性もあります。その時はごめんなさい。


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