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1430.亜竜の生息域は……、そのうちね。

 捕獲したゾンビワイバーンは、『聖魔(ホーリー・)不死竜(アンデッドワイバーン)』に変性した。


 この『聖魔(ホーリー・)不死竜(アンデッドワイバーン)』……なんとなくだが……普通のワイバーンよりも、強いんじゃないだろうか。


 いや確実に強いね。

 てか、はるかに強いな。


 魔法攻撃をしても強いし、物理攻撃をしても強いってことだからね。


 当然俺の『絆』メンバーにもなっているから、『共有スキル』も使えるしね。


 もちろん念話も通じる。


(強き王よ、我らを悪魔の支配から解き放っていただき、ありがとうございます。あなた様に忠誠を誓います)

(((あなた様に忠誠を誓います)))


 『聖魔(ホーリー・)不死竜(アンデッドワイバーン)』は、そう挨拶をしてくれて、喜んで仲間になってくれた。


 ただ俺の仲間になってくれたのは良いのだが、問題は今後のことだ。


 『ヒュドラ』ほどではないが、でかいんだよね。


 無難なところは大森林にいてもらうことだが……大森林がだいぶ狭い感じになっちゃうんだよね。

 『ヒュドラ』たちや巨大クラゲたちと同じように、元々の生息地に戻ってもらうのが一番いいんだけど……。


 俺は、ワイバーンたちに確認してみた。


 すると、彼らの生息地は、なんと俺の仲間になった『ヒュドラ』たちと同じ場所であることがわかった。


 この大陸の北側にある亜竜たちが住まう山岳地帯だ。


 そこで俺は、そこに戻って自由に暮らすように命じた。


 必要な時には呼び出すから協力してほしいと言ったら、喜んでいたので、役立ちたいという気持ちを持ってくれているようだ。


 ただ、でかすぎるのが難点だけどね。


 まぁそれはともかく、今後の事は大丈夫だろう。


 俺は早速『ヒュドラ』たちに念話を入れ経緯を伝えると、出迎えると言って張り切ってくれていた。


 ちなみに、仲間になった『ヒュドラ』たちが戻って以来、いつの間にか『絆』メンバーの『ヒュドラ』の数がかなり増えていた。


 同族を仲間に引き込んだらしい。


 亜竜たちの生息域である山岳地帯は、亜竜の種族毎に生息域というか縄張りが決まっていて、棲み分けがされているようだ。


 ただ、他の亜竜も今後勝手に仲間になっていそうで少し怖い。


 そして、『聖魔(ホーリー・)不死竜(アンデッドワイバーン)』が帰ることで、そこに住んでいるワイバーンたちがみんな仲間になってしまいそうな気もする……。


 まぁそのワイバーンは、通常のワイバーンではあるけどね。


 通常のワイバーンも見てみたいので、ちょっと楽しみではあるが……。


 ちなみに『ヒュドラ』たちからは、いつになったら亜竜の生息域に来てくれるのかと催促されてしまった。


 前にいずれ行くと言って、そのままにしてしまっていたんだよね。


 亜竜の生息域にいる他の種類の亜竜や隣接する竜の生息域の下級竜ぐらいは仲間にしたいと思っているらしく、俺に足を運んで欲しいそうなのだ。


 同族でもない『ヒュドラ』たちが他の亜竜や下級竜を従わせるには戦うしかないが、圧倒的な強者である俺に来てもらえば、戦うことなく従えられる可能性があると言うのだ。


 圧倒的な強者って……まぁ『限界突破ステータス』だけどさ。


 だが……別に俺……竜種を無理に仲間にする必要は感じてないんだけど……。


 ただ、いろんな亜竜や本物の竜を見てみたい気持ちがあるから、行くこと自体はやぶさかではないけどね。


 状況が落ち着いたら訪ねることにしよう。

 そんな話をしておいた。


 まぁはっきり言って、俺の仲間になって『共有スキル』を使える『ヒュドラ』たちなら、力で押さえ込むこともできるだろう。


 だけど、まともに戦ったら周辺被害が酷いことになる。


 話によれば人族とかは近くに住んでいないようだが、間違いなく凄まじい自然破壊になるだろうからね。


 そんなこともあるから、今のところは自重してくれているようだ。


 俺の仲間になった時に、その巨大ゆえに周辺の被害が多くなるみたいな話は結構したから、意識してくれていたようだ。


 バトルジャンキーな亜竜にしては、冷静な判断ができていて少し嬉しい。


 俺の仲間になった影響だろうか?

 もしそうだったら、嬉しいね。


 あと少し迷ったのは……今の状況でも、すぐに俺が行って、出来る限り仲間にしてしまったほうがいいかもしれないということだ。


 そうすれば、悪魔に利用されることもないだろうという考えが頭をよぎったのだ。


 ワイバーンたちの話によれば、どうも悪魔かその仲間と思われる者に奇襲を受けて、殺されてしまったらしいんだよね。


 そしてゾンビワイバーンとして、駒にされていたわけである。


 奇襲だったために、ほとんど反撃もできずに殺されたらしい。


 ワイバーンに対してそんなことができるのは、警戒すべき相手であることは間違いない。


 そう考えると、その対策として仲間にしてしまうというのはアリなんだよね。

 『共有スキル』が使えて、チートな存在になっちゃうからね。


 ただ普通に考えれば、今は亜竜の生息域に行っている場合じゃない。


 だから一旦は保留にしたのだ。


 少し落ち着いて余裕ができたら行けばいいだろう。


 『ヒュドラ』たちも警戒を強めてくれるようだから、何かあってから駆けつけても何とかなると思う。


 それに、今後はワイバーンたちもいるから、俺が駆けつけるまでの時間稼ぎぐらいは、十分にできると思うんだよね。




読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

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誤字報告も、助かっています。ペコリ。


次話の投稿は、明日か明後日の予定です。


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