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1417.メカドラゴンっぽい、メカワイバーン。

 メカワイバーンは、船の付喪神となってある程度当時の技術がわかるエメラルディアさんの協力のもと、『ドワーフ』のミネちゃんとゲンバイン公爵家長女のドロシーちゃんの天才コンビが完成させてくれたのだ。


 また、『コウリュウド王国』の王立研究所から派遣された副所長さんがかなり尽力してくれて、その力も大きかったようだ。


 彼女の専門分野だったようで、かなり貢献してくれたみたいだし、派遣された王立研究所スタッフを総動員させ完成させてくれたのである。


 メカワイバーンは、胸より上の胸部パーツと腰より下の腰部パーツはほぼ完成していたわけだが、胴体パーツが全くなかった。


 エメラルディアさんの話では、彼女が特攻した際に破損したから、そもそも胴体部分がなかったのだろうということだった。


 だから胴体パーツを作り上げることが大変だったが、一応設計図があったので、それに沿う形で作成した。


 ただしその途中で、俺の発案で胴体部分に俺が手に入れた『簡易型戦闘ブリッジ コマンドフェイス』を組み込むことにしたのだ。


 逆に言うと、これを組み込むことで完成が早まったとも言える。


 設計図通りに胴体パーツを作っていたら、かなり複雑で時間がかかったはずだ。


 その代わりに『コマンドフェイス』を中核にして、その周辺部分を作ったので早く仕上がったと言うわけだ。


 もちろん本来予定していたような武装や機能は、一部再現できなかったわけだけどね。


 メカワイバーンに内蔵された『コマンドフェイス』は、『蜂の巣砦』の上に設置してあるものと同じだ。


 『波動複写』でコピーしたものだからね。


 だがコピーした『コマンドフェイス』同士でも、情報のやりとりができることがわかっているので、非常に役立つ。


 第二のコマンドルームとして使えるだけでなく、連携できるのだ。


 ちなみに『コマンドフェイス』は、メカワイバーンの胴体部分に内蔵されているので、外には露出していない。

 ワイバーンのお腹にモアイような顔がついてるという変な造形にはなっていないのだ。

 もしそうなっていたら、かなり気持ち悪かったと思う。


 まぁそれはともかく、実戦投入できるように完成できたことが大きい。


 『コロシアム村』での戦いの時に、メカヒュドラを手に入れているが、あれはメカワイバーンよりもさらに巨大なので使いづらかった。


 メガワイバーンが完成してくれたおかげで、無理に実戦投入する必要もなくなったのだ。


 それゆえにメカヒュドラは、いざと言う時の奥の手だ。


 そしてメカワイバーンは、そのインパクトから、『仮面の勇者マスカレード』の乗り物とすることにしたのだ。

 メガワイバーンに乗って登場する仮面の勇者……めっちゃかっこいいよね!


 それから、なぜ胴体部分にコマンドフェイスを組み込もうと思ったかというと、メカワイバーンを仮面の勇者の搭乗兵器にすると考えたときに、そのまま作戦司令室を兼ねるかたちにしたら便利だと思ったからだ。


 それゆえに胴体部分に組み込むことを、開発陣に依頼したのだ。


 それから、このメカワイバーンには魔法AIも組み込んでいる。


 俺が以前手に入れた小型の魔法AIだ。


 これにより、ある程度の動きは魔法AIでできるようになっている。


 また操縦をする場合、メカヒュドラや『操縦型人工ゴーレム』べつじん28号と同じ『ムーブトレースシステム』が組み込んであって、人の動きで操縦できるようにもなっている。


 もともとそういう設計で開発されていたので、『ムーブトレースシステム』が胸の部分に組み込まれていたのだ。


 武装も設計図にないものを追加している。


 メカワイバーンの両肩には、ミネちゃんの『浮遊戦艦ミニトマト』に搭載されている魔導砲が一門ずつ乗っているのだ。


 ミネちゃんが持っていたものを、『波動複写』でコピーしたのだ。


 それから、羽根の部分は元の素材が残っていないらしく、全て魔法機械で作られている。


 ただこのメカの羽根は飛行用ではない。


 飛行原理は飛行艇と同じもので、羽根は武装などで機能するのだ。


 本来ワイバーンは、羽根と腕が一体化しているが、このメカワイバーンはドラゴンと同じように、羽根とは別に腕が取り付けてある。


 だから、メカワイバーンというよりは、メカドラゴンと言った造形なのだ。


 翼腕よりも、通常の腕の方が使いやすいからだと思うが、もともとの設計がそうなっていたのである。





読んでいただき、誠にありがとうございます。


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次話の投稿は、明日か明後日の予定です。


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