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1026.ツリーハウス屋敷の、整備。

 クランに関する大体の話が終わったところで、出かけていた元冒険者のアイスティルさんと『コボルト』のブルールさんが帰って来た。


 二人は冒険者としての活動する予定は無いのだが、クランを作ることになったという話をしたら、クランには参加することになった。

 時間があるときは、子供たちの面倒を見るのを手伝ってくれるとの事だ。

 はっきり言って、現時点では大人の数が少なくて、食事の用意が大変だから非常にありがたい。


 ちなみにブルールさんが召喚した魔犬のパトとラッシュ、アライグマのラスとカルは、子供たちに大人気だ。

 召喚を解かないで、しばらくこのままにするつもりのようだ。

 子供たちが、代わる代わるなでなでしている。

 モフモフできて、羨ましい限りだ。


 それで思い出したが……作った農場に動物たちを移そう。


 俺は密かに、転移で大森林に行き、預けてある鶏とヤギを連れて来た。


 迷宮都市に来る途中に退治した盗賊のアジトにいた『白レグ』という鶏が、二十三羽いる。

 『領都セイバーン』の養鶏場でも飼育している産卵数が多い品種だ。

 ヤギも、アジトにいた八頭だ。

 全て真っ黒の体色である。

 もちろん、みんな俺の『絆』メンバーだ。


 養鶏場というには鶏が全然足りないので、補充しなければならない。

 メーダマンさんが仕入先に心当たりがあるとの事だったので、二百羽程度仕入れてくれるようにお願いした。


 あと盗賊のアジトには、馬車馬が六頭いた。

 六頭とも黒い体色をしている。

 この馬たちと、もともと俺のお座敷馬車を引いていた白馬六頭も、ここにいてもらうことにした。


 馬車は、俺のお座敷馬車以外に盗賊のアジトから没収した幌馬車が四台あるので、これは今後クランに入る冒険者たちに自由に使ってもらおうと思っている。


 通常は厩舎を屋敷の中に作るが、ツリーハウス屋敷の敷地には作らないで、農業用の場所に作った。



 あとやらなければならないのは、子供たちが住む建物の増設だ。


 今後、若手冒険者を受け入れるなら、その宿舎となる建物も作っておいた方が良いだろう。

 このツリーハウス屋敷が、『ツリーハウスクラン』の本拠地になるわけだからね。


 当初予定していた通り、敷地の正面から見て一番左の木の後ろ側に大きな二階建ての屋敷を建てると同時に、新たに右側の木の後ろにも同様の屋敷を建てることにした。

 左側の屋敷は、予定通り子供たちが住む場所にする。

 もちろんバーバラさんなど、面倒を見てくれる大人メンバーもここに住んでもらう。

 右側の屋敷は、冒険者たちの宿舎にしようと思う。


 そして、真ん中の二本の木の上にあるツリーハウスと、その後に作られている一階建ての屋敷は、みんなが集まるスペースに改装することにした。

 二本の木の枝の上にあるツリーハウスは、そんなに広くないので少人数で楽しむお茶のスペースにする。

 二本の木の後にあるコの字型の平屋の屋敷の方は、ラウンジにして、食事ができるスペースにするつもりだ。

 コの字型の真ん中の空いている空間は、テーブルを置いてテラスのようなにして、お茶したり食事したり出来るようにしようと思う。


 コの字型の建物のさらに後ろのスペースが空いているので、そこに二階建ての屋敷を建てて、俺の仲間たちの家にするつもりだ。

 ゲストハウスとしても使えるだろう。


 あまり俺の能力は見せたくないが、このクランのメンバーには良いだろう。

 ということで……『家魔法』で、一瞬で三つの屋敷を作ってしまった。


 これには、年嵩の子供たちは無言で固まり、年少の子供たちは、歓声を上げて喜んでいた。


 一応みんなには、魔法で家を作っちゃった事は、秘密にするように頼んだ。


 ちなみに、奴隷商館から助けてきたショムニーさんと少年四人は、顎が外れそうなほど口を開けて、固まっていた。

 まぁそれが普通の反応だよね。


 バーバラさんとその部下の人たちやメーダマンさんや『美火美(びびび)』のメンバーは、驚きつつもその後はなぜかニヤっとして頷いていた。

 この人たちの前でも『家魔法』を使った事はないが……もはや俺のやる事には、大きく驚かないようだ。

 実際に、バーバラさんに呆れ顔でそんなことを言われてしまったのだ。


 意外に驚いていたのは、元冒険者のアイスティルさんと『コボルト』のブルールさんだった。


 彼女たちの前でも『家魔法』を使ったことがないから驚いて当然なのだが、彼女たちほどの人でも一瞬で家を建てる魔法は珍しいようだ。


 それから俺は、建物の中に子供たちが宿泊できるようにベッドを大量に設置した。

 もちろん『波動収納』に入っているものを、『波動複写』でコピーしたのだ。


 そんなセットをしながら一つ大事なものを作り忘れていたことを思い出した。

 ……それは大浴場だ。


 それぞれの屋敷には、浴室ももちろん設置したのだが、みんなで入れる大浴場が欲しいよね。


 敷地の正面から見て左奥に、子供たち用の屋敷を作ったのだが、その前の部分で、木に被らない範囲に、ある程度のスペースがある。

 そこに大浴場を作ることにした。

 敷地の左奥の手前側のスペースになる。


 もちろん男湯と女湯を作る。

 温泉旅館のようにいろんな効能が楽しめる湯船は作れないが、どデカい湯船を作る。

 ただ遊び心も欲しいので、もう一つ子供たちが遊べるように湯船を作って、そこには滑り台を設置する予定だ。

 子供たちが喜ぶことだろう。

 もっとも、今までの例からすると、子供だけでなく大人もキャッキャ言いながら、滑り台で遊んじゃうんだけどね。






読んでいただき、誠にありがとうございます。


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次話の投稿は、本日の予定です。


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何卒、よろしくお願いします。


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ご愛読いただいている皆様に、心から感謝いたします。

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ありがとうございます。


そろそろ……いつの時代なのかが少しわかるような記述が……。


もしよかったら、読んでみてください。

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