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王都で直接情報収集?

 地図を呼び出す能力はあるようだ。

 そして赤い光の柱が立っているのが、現在私のいる地点らしい。

 相変わらず私の持っている能力は、なにがどうしてそうなった、といった能力だと思う。


 そして私のその地図を見てグレンが、


「……こんな精緻な地図は初めてだな。何だこれは」

「本当にね。とりあえずできることは分かっているわね」

「そうか……これはどこまで拡大できるんだ?」

「うーん、例えばここ周辺だとするとこのくらいかな」


 と言って、地図を拡大する。

 建物などが分かる程度だが、グレンの屋敷である場所、そこに私の居場所であるらしい赤い柱が立っている。


「この赤い柱が私のいる場所だね。うーん、この地図を使って、以前は転移していたような気がする。リアナは今どうしている?」

「私も同じような感じですよ。ある日突然、“聖女”としての力に目覚めて選択画面出せるようになって、焦っていたら、ミドリちゃんに出会ってやり方を教えてもらったわけですし」

「そ、そう……」


 そうなのですかという気がしないでもない。

 さて、とりあえずは地図を呼び出す能力はあるとして、


「魔法系の能力はどうしよう。……攻撃系はここで使えないし、魔力と体力を回復させたい人いる?」


 と聞いてみた。

 それにグレンは私を見て、


「回復系の魔法は難しいはずだが。でもそういえば昔からミシェルは回復魔法が得意だったか」

「まあね、子供のころから小さい切り傷は回復魔法で治せたし。……そもそも一緒に遊んでいた時に治してあげていたじゃない」

「そうだな。……攻撃魔法の様子を、外で一度確認してもいいか?」


 といった話になり一時的に外に出て魔法を打ち、グレンがそれが気に入らないようだったのだった。







 こうして魔法に関しては何とかなることに。

 そして敵についての話になるのだが……相手が何をやっているのかさっぱり分からない。

 普通の昔の残党というべき敵の可能性はあるけれど、それの確認もせずに攻撃は難しい。

 となると潜入するしかないが、


「ミシェルはメイドは無理そうだな」

「何でよ」

「行動と発言が目立ちすぎるから」

「……だったら情報はどうやって集める?」

「俺達とリアナで情報を集めて今後の対応に回す。既にあちら側に後れを取っているが、ここから王都まで一瞬ならば、対応するのにも時間がかかるだろうから奇襲ができるかもしれない。とりあえずミシェルは危険だからここで待っているように」

「いえ、私も王都に向かおうと思う。リアナの家に泊めてもらってもいいかしら」


 そこで私がリアナに問いかけると、嬉しそうに頷いた。

 久しぶりのお泊りなので楽しみだそうだ。

 だがグレンは、


「話がおかしくなっているから、ここに居ろ」

「私が関係していることだから自分の事は自分でどうにかしたいわ」

「だが危険だぞ? それにもしその敵だったら、ミシェル、ミシェル自体が標的にされて殺されるかもしれないぞ?」

「この令嬢ミシェルを殺すなんて問題行動、そんな簡単に起こせるかしら」

「さあな。だが危険にミシェルを俺は近づけたくないと思う」

「……ぽちっ」


 そこで私はとある魔法をグレンに使った。

 

「なんだこれは」

「魅了などの魔法を近づけない特殊な魔法です。効果の持続は一日。ちなみにリアナはこの魔法を持っていなかった気がする。そして城には、魅了の力を持つかもしれないユウがいる。どうする?」


 こうしてグレンをしぶしぶ、私は納得させたのだった。


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