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合成師の無自覚チート  作者: 真白木 樹谷
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ナーガの秘密

今朝日刊ランキングを見たら8位になってました。皆様本当にありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします!

町の裏通りをリンネさんとカリンさんを連れて地図を片手に歩く。


「なぁヴェル坊、これから草原に行くんちゃうんか?」


後ろからカリンさんの不安そうな声が聞こえる。

周囲を見渡すとまだ日が高いのに薄暗くいくつもの怪しげなお店がずらりと並んでいる。人影も少なくしかも所々に脇道があり、一人で来るのはぜひご遠慮したい。


「大丈夫ですよ、さっきバザーでこの町の細かい地図を買ったんです。なるべく目立ちたくないので裏門から草原に行きます。」


そんな調子で裏門を出ると回りに人が居ない事を確認してからナーガを呼び出す。


「シャァァァァ」


召喚すると昨日と変わらない20㍍を超す超大型の蛇が現れる。つうか声がでかいな‥‥近くにいた魔物が凄いいきよいで逃げて行ったぞ。


「「キャァァァァ!!??」」


ナーガを見た瞬間二人とも凄い悲鳴を挙げて俺の後ろに隠れてしまった。つうか隠れても意味無いんだけど。


「えっと、昨日テイムした元フィールドボスのナーガです、‥‥蛇は苦手ですか?もしあれでしたらすぐに帰らせますけど。」

「シュゥゥゥ‥‥」


帰らせると言った瞬間あからさまに悲しそうな顔になってしまった‥‥やばい、罪悪感が半端無い。


「い、いや蛇は大丈夫なんだけど、これだけ大きいとさ、あの巨大蛇が襲ってくる海外映画を思い出して怖いんだよ‥‥」


う~んできれば俺も普段から一緒に居たいけどこれだけ大きいとな。


「せめて“小さかったら”な‥‥」


≪ナーガがスキル 『凝縮』を覚えました≫


「え?」

「ん?ヴェルデくんどうしたの?」

「‥‥何かこの子が今スキルを覚えました。」


有りのままの事を話すと二人ともポカーンとしてかたまってしまった。


「スキル名は、えっと「凝縮」ですね。効果は対象を小さくすればするほど能力を倍にするそうです。」

「「‥‥」」


あれ?二人とも黙っちゃった。あ、そういえば昨日から一回もステータス見てないや、かなりレベルアップしたはずだから結構強く成ってると思うんだけどな。


ヴェルデ M 種族 神代生物 level43

職業 合成師

加護 旧支配者の愛護

称号 殺戮者 絶滅の執行者 単独討伐 心を折るもの 快楽殺害者 GM監視対象

MP 1220

固有スキル 扉 掌握(特殊)

スキル 線 level1←NEW テイムlevel2 緑魔法level1

残りSP 235


うわぁ何これ、称号の数ヤバイな。いや、確かに幾つか心当たりはあるよ?絶滅の執行者とか単独討伐とかは。だけどさ、GM監視対象って何だよ!?何!?俺そんなにやばいの!?‥‥いや、ヤバいか、そりゃそうか。


「えっとヴェルデ君?どうしたの?何か固まってるけど。」

「いや、ちょっとステータスがおかしいことになってて。」


心配してくれてることは有り難いけど何とも言えないから取り敢えず二人にステータスを見せる。


「「うわぁ‥‥何これ‥‥」」


‥‥だよね。


「なあ、ヴェル坊。この殺戮者とか破滅の執行者とかなにやったん?」

「えーと殺戮者は「150体連戦で一度も攻撃を受けないこと」で、破滅の執行者は「一度も回復せずに同格以上の魔物の群れを50殲滅」だって。ついでに言うとGM監視対象は「ゲーム開始から1日以内に戦闘による複数の称号を得た者につけられる称号、常に1以上の運営職員に監視される」だってさ‥‥」


二人からの「こいつ何やってんの」って視線がキツい。


「じゃあさ、ナーガのステータスはどうなってんの?」


リンネさん、無理に話題変えなくていいですよ?凄い目がキョロキョロしてるし。


「えっと、ナーガのステータスは。」


ナーガ F 種族 神代生物(蛇) level50

加護 水神クトゥルフの加護

称号 水神の子 裏ボス 心を折られた者

MP1200

固有スキル 水神召喚 凝縮

スキル 鉄鱗 人化 超学習


はあ!?え、マジで?水神の子?しかもクトゥルフ?


「俺死んだわ‥‥」

「ど、どうしたん?ヴェル坊、いきなり悟ったような顔して。」


さっきと同じようにナーガのステータスを二人に見せる。


「「‥‥まあ頑張ってね。」」

次回、ヴェルデがクトゥルフと話します。

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