ボスはやっぱりテイムしたい
お久しぶりです。あまりに久しぶりなせいか書くのに手間取ってしまいました。
ピロン♪
「ん?」
ログインすると運営からのお知らせが届いていた。
『お知らせ 新裏ボス出現!!
サービス開初日にフィールドボス(裏
)討伐をされてしまい多くの意見が寄せられたため、新たなフィールドボスを出現させることに決定しました、フィールドボスは何度もリポップします。又、ゲームバランスの調整のため、1週間後の0時に魔物のレベルを上げることになりました。
今後ともREAL・fantasy・GODをお楽しみ下さい。』
‥‥俺のせいか?これ、うん俺のせいだな。
「ヴェルデくん、どうかしたの?」
「これなんですけど。」
今見たお知らせをリンネさんに見せる。
「これって絶対君のせいだよね。」
「ですよね‥‥じゃあちょっと出かけて来ますね。」
そう言って新しい装備をセットしてウラルを呼び出す。
「え、ちょっと!どこ行くの?」
「新しいボスをテイムしに。」
「と、言うわけで来たものの‥‥」
見渡す限りの人だかりが。周りには露店のようなところが幾つもあってちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。
ポーションや武器、防具等いろいろな種類のお店が並んでいる。
幾つかの露店を冷やかして回っていると気になる物を見つけた。
魔幼虫
魔力を使い様々な効果のある糸を吐く幼虫。姿形に決まりはなく、模様も様々。1~10㌢の大きさで魔力を持つ植物を好む。成虫になると様々な効果の鱗粉を撒き散らすようになる。
「これは‥‥」
思わずまじまじと見ると店主が苦笑するのが解った。
「おう、坊主。変わってんなぁ、うちの商品を見てそれに目が行った奴は坊主が初めてだよ。どうだいそいつ、変わった虫だろ?元々は裁縫持ちの為に捕まえたんだけど、糸が布を作るほど長く出せなくてな、処分に困ってんだ。これでも魔物だからテイムすることになるんだがこういう小さな虫とかならいくらでもテイム可能なんだ。良かったら買ってくれないか?」
う~ん、糸の長さは布を作れない程度か‥‥となると一反以下?でも一反て大体13㍍だよな、
「ちなみに糸はどれぐらい長いんですか?大体で良いんですけど」
「個体差はあるが平均で10㍍位だな。」
「買います!」
10㍍も離れて戦わないしそれだけ長ければ十分だな。それに恐らく毎日糸を吐くだろうから消費することに躊躇する必用が無くなるからな。成虫になっても鱗粉を撒き散らすらしいしい、どう転んでも戦力の増加につながるからな。
「はいよ!何匹買ってくれるんだい?」
「一匹幾らですか?」
「500ジェニーだよ。」
所持金は、えっと‥‥13万7834ジェニーか、かなりあったな。
「居るだけ下さい。」
「い、居るだけかい?えっと全部で30匹いるけど?」
「買います。」
「はいよ、全部で15000ジェニーだよ。」
「はい、どうそ。」
「毎度有り!」
「ところでこれからも定期的に魔幼虫を買いたいんですけどもし良ければフレンドになりませんか?」
「ん?別にいいぞ?」
「じゃあお願いします。魔幼虫は入り次第連絡ください、買いに行くので。」