爺を全裸で召喚
「ウラル、私の、名前!」
ウラルが嬉しそうに言うと同時にウラルの足元に直径5メートルはありそうな巨大な魔方陣が広がり、突然赤く光だした。
「なっ!?」
強い光に思わず手で顔を覆い隠す。
暫くして光が収まり、ようやく手を下ろすとそこには‥‥白い髭を生やした細身な老人が現れた。
全裸で。二人。
「‥‥は?」
反射的にウラル駆け寄り、全裸爺が見えないように立ち全裸爺を見ると‥‥
「「ど、どこじゃここは!?」」
全裸爺が二人で周りを見渡し愕然とした表情でパニクっていた。
「おお落ち着くんじゃ!クトゥルーよ!こういうときは深呼吸じゃ!!」
「そ、そうじゃな、ナイアー。ひっひっふー、ひっひっふー。」
「いやいや!それってラマーズ法だから!つうか爺二人全裸で何やってんだよ‼」
「「なっ‼」」
バッ‼と効果音が付きそうな勢いで振り返った。
「誰だ貴様!」
しまった‥‥余りにもアホな事してるから思わず突っ込みを入れてしまった‥‥
「いや、えっと‥‥」
どう言えば良いのかわからず悩んでいると一人の爺がじーッと見てきた。なんだ?
「なあ、少年よ。」
「はい?」
「お主の後ろに居る子を見せろ。」
‥‥え?何この爺、ロリコン?
「嫌です。」
「な、なんじゃと?」
「だから、嫌です。何で全裸で平然としてる変態爺にこの子を差し出さなくちゃいけないんですか?つうか服ぐらい着ろよ爺。」
あ、やべえ言いすぎた。爺二人とも顔真っ赤にしてる。
「こっ、こんの若造がぁ!口の聞き方を知らんようじゃな!」
「何ですか?おかしな事俺言いました?むしろ正論しか言ってないと思うんですけど?てゆうかいきなり全裸で来てうちの子見せろとか馬鹿にしてんですか?それともっかい言うけどさっさと服ぐらい着ろよ爺。うちの子に悪影響だろうが、ああ!?」
ガツンと額をぶつけ爺とガンつけ合っているとウラルが間に入ってきた。
「けんか、だめ!」
「ウラル、危ないから離れててくれない?この爺と話を着けなくちゃならないから。」
「だめ!」
思ったより強いウラルの口調にショックを受けているとウラルが爺にも怒り出した
「パバも、けんか、だめ!」
ぱぱぁ!?
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