ナーガの少女
ごめんなさい。クトゥルフと話す所までいく予定でしたが、時間の都合と思ったより長くなりそうなので二つに分けました。
次回こそはクトゥルフと話します。
どうしよう‥‥まさかナーガが水神の子だとは。いや確かにね、かなり強かったよ?少なくとも序盤のフィールドに居ていいキャラじゃ無いくらいには。でもさ?普通思わないじゃん?神様の子だとか?‥‥うん、もういいや開き直ろう。幸いナーガもそんなに嫌がってる素振りは無いし。
「えっと、ナーガ。『人化』してみて。」
ナーガはコクりと頷くと胸元?がぱっくりと割れ、中から幼さの残る140㌢ほどの少女が現れた。
彼女は真っ白い髪を腰まで伸ばし、朱色の瞳をしていて肌が病的なまでに白かった。
「「「‥‥は!?」」」
あまりの衝撃に三人とも言葉を失っていると幼女がトトトッと走ってきて俺にハシッとしがみついて服に顔を埋めた。
「え、えっと‥‥」
戸惑ってオロオロしているとカリンさんが幼女に恐る恐る話しかけた。
「なあ。あんたはさっきの蛇でいいんか?」
「‥‥ん。」
顔だけカリンさんの方を向き短く返すと、他に聞きたそうにしているのを無視して何かを期待するように俺の顔をじっと見つめてきた。
「どうかしたの?」
特に心当たりは無いため聞くと頬を膨らませ、掴んでいた俺の服を一層強く握りしめた。
「‥‥名前」
「え?」
「名前、貰って、無い。」
ああ、そう言えばずっとナーガのままでちゃんとした名前をつけてなかったな。
う~ん、とはいえなぁ、雄だったら多少は雑に付けれたけど雌だったからなぁ‥‥あ、そうだ。
「んー、じゃあウラルってのは?何か今の姿を見ると髪も肌も白いから白蛇って感じだし。ああ、ウラルってのはインドネシア語な。」
ぱっと思い付いた名前を言うとナーガは「ウラル、ウラル‥‥」と噛み締めるように繰り返した。
「ウラル、私の、名前!」
若干たどたどしいがよほど嬉しいのか服を掴むのでは無く抱き着きになった。
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