五年後
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
一日での連続投稿記録どんだけ行けるか!
「えいっ!」
「まだ甘い!」
大きく剣を振りかぶった俺の攻撃をドラゴンの姿である炎龍帝は軽く風を羽で起こして俺を吹き飛ばし地面に叩きつけた。
絶対今骨が折れただろと思えるほどの激痛を味わったが、炎龍帝は回復効果を持つ白い炎のブレスをはいて無理やり俺を回復させまた戦闘させた。
あの衝撃の転生から五年、五歳となっていた俺はかなり厳しいスパルタを味わっていた。
しかしそれでも俺は必死に食らいついた。なぜならあのくそダメ女神をぶちのめしたかったからだ。仮にも相手は女神。まともにやってもかなう相手ではないだろうと俺は思い、言葉がやっとまともに話せるようになってから炎龍帝に特訓してくれるように頼んだ。
最初、赤ん坊だった時には炎龍帝の妻たちが人間の姿になって俺の世話をしてくれたのであった。
「たち」となっているのはどうやらドラゴンは一夫多妻制のようでそれだけいた・・・としかいえない。しかも炎龍帝はどうやら妻としてとるのはいいが子孫を残しておらず、そのためその分愛情がが注がれたのでまあよかったのだが、俺を育てるといった割には何もしていないのが現状だった。
とにもかくにも、特訓を頼んだ時にはうれしそうな顔をしていた。どうやら子供が自分からやると決めたことにはとことん付き合ってくれる主義だったようだ。目的として女神をぶっ飛ばすといった時には呆れていたが。
「今日の特訓はここまで!あとはゆっくり休め」
「はい!」
朝早くから始め、日が暮れてきて、あたりが暗くなってきたところで今日の特訓もとい戦闘訓練が終わる。これを繰り返していた。
「しかし、ドラゴンでもないのによくここまで食いついてこれるなお前は」
「あはは、まだ父さんには勝っていないんだけどね」
「うむ、養子みたいなものとはいえさすが我が息子だ!」
人間の姿となり、俺の頭を撫でてくれるその手はとても大きくて暖かかった。
そういえば俺の名前はまだないことに気が付いた。いつもお前とかしか言われてなかったからだ。
「俺に名前がないのはなんで?」
「うむ、一応人間とはいえお前はわしの息子ということになっている。そこで、龍族の掟に従いお前の名前は巣から出される12歳になって初めてつけられるのだ」
どうやら俺に名前が付くにはあと七年いるようであった。長いな…・