「火花。」
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「父さんじゃね、これ。」
まさかとは思った。
が、父親が関与してるのは確かだ。
あの写真は母さんに現像して見せられた覚えがある。
「……親父さんの名前は?」
そう聞かれて僕は父を思い浮かべてみる。
仕事で基本的に家に居る事が無い。
死んでもないのに「私、未亡人なの。」と母が言う程家に居ない。
たまに帰ってきても僕は寝てたり学校だったりでなかなか会わない。
印象が薄過ぎて名前はおろか顔さえ浮かばない。見たら分かると……分かると思うのだが。……多分。
「父さんの?えーっと……何だっけ……。俺の名前の一文字は父さんと同じだって聞いてるけど……。」
こいつ何言ってんの。みたいな目で僕をみる優也。
「何で知らないの。」
「いや、基本的に家に居ないしとりあえず父さんって呼べば何とかなるから名前とか覚えてない……。」
「何か……凄いな、お前の家。」
生まれてこの方年末年始にすら帰って来ない父は「ごく稀に出現するオッサン」となっているのが僕にとっては普通な為、何が凄いのか今一ピンと来ない。
「んー、まぁ帰ったら聞いてみるよ。あと母さんから父さんに聞いてもらう。サイトの事。」
「そうだな。今考えても仕方ない。」
ふぅ、と溜息を吐いて優也は座り込む。
「とりあえず飯にしよう。時間も無いし。」
「ああ、そうだな。」
僕も合わせてフェンスを背に座り込み、弁当の包みを開いた。
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「はーい、それでは代表委員決めてもらいまーす。誰か立候補はいませんかー?」
時は5時間目。
を飛ばして6時間目。
LHRの時間だ。
そしてこれは千載一遇のチャンス。
委員会物は一クラス男子女子二人組で構成される事が原則とされ、高校生活でのイベント発生率を高める事が出来るのだ!
この機会を逃す手はない。
たがしかし、ここで先に挙げて女子が手を上げにくくした結果、じゃんけんで嫌々決まってしまうのは僕のメンタル的にもその子のメンタル的にも良いとは言えない。
確かに女子が挙げたのちに挙げてしまうのも僕が恥ずかし気が無いと言えば嘘になる。
でも相手からすれば「私が挙げたから彼(ここでは僕の事)も挙げた。」と僕からの好意があるという風に思われやすい。はず。
「きもい」と思われる可能性を加味したとしてもやはり嫌々よりは打ち解けやすい。
……いや、少し不安になってきたぞ。
「んん、お前らやりたい奴居ないのか?評価も上がるんだぞー?」
先生が呼びかけをするも誰も手を上げない。
これはよろしくない流れだ。
既に空気は立候補から推薦へと移行しそうである。
くそっ、誰も挙げないのか……!
なら、ならば推薦に移行してしまう前に俺が挙げるしか───
「だ、誰もやらないなら……はい。」
控え気味にそう言って手を挙げる人が居た。
来た!今だ!
「はい、先生、俺もやります。」
しっかりと聞こえるようにハッキリと言う。
「おお、そうか。んー、でもどっちにする?じゃんけんするか?」
何を言ってるんだ先生。
そう思いつつ手を挙げた子を探して振り返ると手を挙げた子が!
優也だった。
「お前かよ!」
「俺だよ。」
なるほどそうか。昼食を共にする仲だったのに、運命って奴は全くどうして残酷だな……。
途端二人の間に散る火花。
「お前、どうなるか分かってるんだろうな。」
挑発的に拳を握って見せる優也。
「お前こそ、後悔するなよ。一発勝負だ。」
そう言い、僕も強く拳を握り締める。
今この瞬間、二人の視界には相手以外映っていなかった。
息を飲む観衆。
刹那、交差する二人の拳───。
次回、「決着。」
二人の勝負の行方は───?
高校生活を掛けた戦いが、幕を開ける───!
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
詩音お父さんは希少種。
銀色かもしれませんね。




