「現実逃避中」
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あらすじ。
入学式にクラスを間違え色々あって翌日中二病の男とであい、それをキッカケにさらなる出会いがあった。
4月2日。微風がまだ寒気を感じさせる新生活の季節。
僕は彼女と出会った。
「あの───」
窓から吹き込む風に彼女のポニーテールが揺れ、太陽の光のみが照らすこの教室。
僕は彼女と向き合っていた。
「はい。」
僕の鼓動は速い。
不思議な感じだ。
会って間もないと言うのに彼女と眼を合わせるとドクドクと心臓は五月蝿く喚きだし、止まらない。
これは恋なのだろうか。
いや、それはきっと違う。
この気持ちはもっと。
もっとナチュラルな、気持ち。
僕は彼女の言葉の続きを待つ。
時がゆっくりと流れる様な錯覚。
そして彼女は口を開いた。
「気色の悪い中二病共が。家に帰ってノートにでも書いてろ。」
そう、この気持ちは恐怖だった───。
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「なぁ、優也。」
時は昼休み。
読書の彼女に恐怖を植え付けられた後。
各教科の評価の方法やら授業の方針やらを説明する「初回説明授業」の様な物を半ば放心状態で受け、弁当片手に僕は優也と一緒に屋上へと上がって来ていた。
「なんだ。詩音。」
風が心地よい。
それにこの学校は周囲より少し高めの土地に建てられているため屋上からの見晴らしは素晴らしい物である。
二人並んで外の世界を静観しつつ、ポツポツと呟く様に会話する。
「怖かったな。」
「……ああ。」
つまりまぁ、明後日の方向を見ながら絶賛現実逃避中という訳だ。
「それにしても、奴はだ、何者なのであろうか。我を圧倒出来る程怖……ちかっ、魔力を持つ者がこの世界にまだ居ようとは。」
「おい、キャラブレてんぞ。」
「うるせぇ。」
最早僕等に中二病を再発させる余裕なんて存在しない。
中二全開状態を見られ聞かれた事が一番辛い。これから怯えながら生きる事になろうとは。
しかしあの威圧感。
本当に何者なのであろうか。
女の怖さって「陰険さ」とかそう言う汚い怖さしか知らなかったが、彼女は俺ら2人を圧倒させる程の威圧だ。
本当に魔力か何かであろうか。
そうだと信じたい。二重の意味で。
「そういえば、お前は本当にシシじゃ無いのか?」
優也は朝の話の続きを思い出した様に聞く。
「ん?あぁ。俺はネットでシンと名乗って生きてきた。過去の物とはいえ名前を間違えたりはしない。」
だが今思えばシシと言うのは聞いた事がある。何処で知ったかは覚えていないがもしかしたら見た事があるのかもしれない。
「そうか……他人の空似ってのはあるものだな。同じ顔が三人いるとは本当の事らしい。」
そう言って優也は胸ポケットから一枚の写真を取り出し、懐かしむ様に眺める。
「そんなに俺と似てるのか?」
「ああ。二年前の写真だから今はどうなってるかは知らないがな。見てみるか?」
僕は単純に興味があった。自分と同じ顔の人間とはどんな人なのだろう、と。
頷くと写真を手渡され、僕は自分と同じ顔の人間の写真を見る。
「おお、似てる似てる。本当に似てる。本当に……ん?」
写真に写る俺にそっくりな彼は僕と同じコスプレをし、僕と同じ部屋でカッコ良く恥ずかし気もなくポーズを取っていた。
「似過ぎ、というか……僕じゃね。」
他人には思えない。
というか家具の配置すら同じなんて似ているじゃ片付けられない。
明らかに僕だ。
「な、なぁ、これって何処で手に入れた?」
「それはシシの運営する中二病サイトから拾って印刷したんだ。」
そう言って優也はスマホを触り始め、数十秒後「ほら、ここ。」と言って画面を突き出してくる。
そのサイトは中二病の為のサイトの様で、見てるだけでムズムズする内容だがそこに公開されている運営者の写真達は明らかに僕であった。
「何だよこれ、気持ち悪ぃ……。」
公開された写真の数々はよく見るとアングルが少しおかしい物がほとんどだ。
これは確実に盗撮だ。
一体誰が、何のためにこんな事を……。
「盗撮じゃねぇかよ……。」
呟きながら写真をスクロールしていくと、一枚普通に正面から撮っている写真があった。
正面からも撮れた……?という事は隠しカメラとか、だろうか。
そう考えた時、ふと思い出した。
「……この写真……覚えてるぞ……。」
確か、そう。確かこれは父さんが写真を撮ろうとか言って……僕は……。
そこで僕はもう一つ気付いた事がある。
「なあこれ年齢が33なんだけど。」
「そういや、それはおかしいと思ってたんだよ。でもまぁ設定だろうと───」
僕は初めから感じてた嫌な予感を口にする。
「父さんじゃね、これ。」
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7話毎、つまり一週間毎にあらすじを付けます。
文字数稼ぎのつもりが逆に多くなってしまいました。




