「末期の。」
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
「すーーー、はーーー、すーーー、はーーー。」
うん……よし。
教室前で深呼吸をしつつ覚悟を決める。
出会いとは第一印象が大切。
……第一印象は最悪だったが第二印象で塗り替えれば問題ない。
いやむしろ俺はほとんど記憶に無いから初対面も同然。
そう思うと俄然行ける気がしてきた。
意を決して戸を開けつつ挨拶をする。
「おはようー。」
やはりコミュニケーションは挨拶から───あれ?
教室からは挨拶どころか呼吸音すら無く、つまりは誰も居なかった。
8時過ぎてから登校したからもうすぐ20分位になるであろうと言うのに誰一人来ていないとはこいつらどう言う神経してるんだ。
溜息を吐きつつ自分の席に座り……どこだっけ。
黒板に貼ってある座席表から30番を見つけ、その場所に座る。
窓際か。
感傷ぶって虚空を眺めると開けられた窓から風が吹き込み、心地良い。
女の子降ってこねぇかな。
……発想はダメな人そのものだな。しかもそれ多分自殺。
なんてツッコミを自分にしたり、鞄の中身を机に入れたり踊ってみたりしたが40分を超えても誰一人来ない。
徐々に不安が増して行く。
ここで一つの推測が浮かび上がる。
───今日は休みなのでは無いだろうか?
答えはNo、だろう。学校二日目だし。火曜日だし。
更に一つの推測が浮かび上がる。
───今日は始まるのが2時間目からなのでは無いだろうか?
答えはNo、だな。二日目だし。聞いたことないよそんな学校。
そして更に一つの推測が浮かび上がる。
───学校を間違えたのではないだろうか?
馬鹿だな。自作自演で心の中だけなのに恥ずかしさの余り踊り出しそうだ。
これがヘソで茶を沸かすという奴だったっけ?
いや、適当に言った。意味は良く知らない。
……後で調べておこう。
そうこう考えつつ時計をちらっと見ると、7時45分となっていた。
全員遅刻、か。とんでもないクラスに来てしまった様だ。
……7時?
この学校の時計狂ってるじゃないか。
さっきからいい加減にしてくれよ、時計までもが緩々じゃないか。
……そんな訳ないよな。でも確かに家で8時を過ぎたのを確認したから走って来たと言うのにどう言う事なのだろう。
仮に家の時計の方が狂っていたとしてと昨日まで普通に機能していたのに急に一時間も狂うのであろうか。
普通に考えるとありえない。
「おいおい、バカなのか貴様は。」
突如背後から聞こえた声に驚きつつ振り向く。
そこには、片目に眼帯、腕には包帯、首には十字架の三点セットを持つ謎の男が立っていた。
「お、お前は……!?」
空気に呑まれ、それっぽい返事をしてしまう。
それ程までに彼の纏う空気は異質だったのだろうか。
言った後に少し気恥ずかしさが残った僕もまだ甘い。
「俺か?真の名は言えぬが、仮の名は優也と言う。学び舎を同じくする同士よ、よろしく頼む。」
ポケットに手を入れてポーズを取ったり手を顔に手を当てたりと一々大袈裟な挙動で自己紹介を終えた男───ユウヤはいわゆる誰がどう見ても中二病であった。
末期の。
「フッ。」
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やっと母親以外で初の登場人物を出せました。
嬉しさのあまり我ながらドン引きしそうです。
……え?
ノザキ……さん?
誰でしたっけ、それ。




