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馬と鹿による馬鹿な日常  作者: 録
一学期
23/28

「君が!」

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


「お、ご登場だな。」


なんてことを言いながら自分の席に戻る優也。


優也と同様に璃子先生の登場とともに僕の方に注目が集まった。

と言っても押しかけるとか見つめるとかそういう露骨なものではないが、チラチラとこちらの様子を伺ったりヒソヒソと話しをする程度だ。


むしろ詰め寄られた方が人気者感があるのだが。


とても居心地が悪い。


「ホームルーム始めまーす。詩音君号令!」


早速人前で絡んできやがったこのロリ教師。


……と思ったのだが考えてみると僕は代表委員長だった。


確か号令とかが仕事だったはず。


「あー、えっと……。」


何て言えばいいんだろう。

中学校では号令は全て先生が行って僕はだらだらとその声に合わせて立ったり立たなかったりしていた。


いざやってみろと言われると何だったか思い出せない。


立ち上がりながら困ってモゴモゴと言葉にならない声を発する。


「起立、姿勢、礼。だよ、詩音君!」


「あっ、は、はい。」


璃子先生からの助け舟。

周囲から微かに笑い声が聞こえた気がして、一人だけ立っているという恥ずかしさに拍車をかける。


息切れした時の様に言葉が紡げない状態で僕は焦って言葉を発した。



「きっ、起立! ししぇい! りぇい!」






一瞬、クラスが静まり返った。







イヤァァァぁぁぁあぁああぁぁああぁぁあああ!!!!



噛んだ。


その上舌が回らなくて「しぇい! りぇい!」などと言う十年以上前のギャグで存在しそうな事を口にしてしまった。


クラス中に笑い声が響く。


「ぶふぅっ! あひっ! あはははっはあははあはははは! ふひゃはぁ、ふっ。ふぅっ、ぶふっ! うっ、うひっ。 ひぃ……ひぃ……。」


主に笑っているのは優也で他のクラスメイトたちは吹き出したりクスクスと小声で笑っていたりした。

勿論ギャグが受けたとかそういうことではない。


後で優也は殴る。

君が! 動かなくなるまで! 僕は! 殴るのを! 止めない!!


しかも噛んだことだけではない。


焦った勢いでみんなが立つのを待たず、りぇい!……礼! と声を張り上げた時に誰一人立っていなかったのだ。


それもこれも全て今必死で笑いを堪えている隣のスズネとかいう怖い人のせいだ。


そうだ、そうに違いない。


僕に妙な緊張感をもたせてしまったせいなのだ。

許すまじ なんとか スズネ!


「ふふふ、可愛いですねー。」


緩んだ笑みで僕を罵る璃子先生。

「可愛い」は暴言に等しい。


「はいはーい!皆さん起立!……礼!」


璃子先生により仕切り直しの号令が行われた。


僕もそれに従って礼をし、着席した。


なぎ君!起立!」


「ふふふ……へ、はい?」


ナギ……と言うのは優也の事らしい。


優也は驚きを露わにしつつ立ち上がる。

「何のことだ?」と言わんばかりの顔だ。


号令の時もずっと笑っていたのだろう。

号令で姿勢を整えなかったり立たなかったりすると一人だけやり直しさせられる。中学校の時は僕も何度も立たされた。


「はい、礼。」

「は、はぁ。」


訳のわからないままにやり直しをする優也に周囲の笑いが浴びせられる。


ざまぁみろ。


僕と同じく優也も笑われた事で内心少し安心したというか、気が楽になった。


璃子先生にの方に向くと、僕に気付いた璃子先生がニヤリと笑った。

もしかしたら僕の為に気を遣ってくれたのだろうか。


僕はその時はキョトンとしてしまったのだが、HRホームルームが終わり、授業が始まって落ち着いたら少し嬉しくなった。


その時は。





\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/



羽咲はねさき詩音しおんくーん、昼休み職員室まで来てくださーい。』


二時間目のことだった。




\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


呼び出しで教室を出る時の周囲の目は不快ですよね。

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