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馬と鹿による馬鹿な日常  作者: 録
一学期
15/28

「名前」

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


「おい、目は醒めたか?」


徐々に鮮明になる視界。


黒いスーツにサングラスのいかにもな男が3人、白いスーツの男が一人。

こいつがリーダー格だろう。


あと視界の両端に写る腕に、自分が拘束され無理矢理立たされている事を気付かされる。


「いやぁ、悪いなあ。お前に恨みは無いけど、殺す理由はあるんだ。」


そう言って白いスーツの男は拳銃を取り出す。


銀色のスライドに銀のグリップ、特徴的なトリガー。ガバメントの特殊加工か。配色がやや下品だな。


「本当、すまないね。」


銃口をこちらに向け、カチッ、と音を立てる。


ハンマーを下ろした音。

そして、バン、と。


次の瞬間、男は一切の躊躇なく、引き金を引いた。


視界は暗転、動天。

地面に転がるとすべての感覚が遠退いて行く。





「埋めろ。」






ほとんど利かなくなった耳に最後に届いた言葉だった。










\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


「これは良ゲーの予感……。」


陰謀的なオープニングを終えてワクワクしつつ、コントローラーを握ってその後助けられた主人公の名前を入力する。


シ、ン……っと。よし。

未だにゲームの名前はシンを使っている。


続いて外見を作成していると、一階から「ごはんよー。」とのお呼びがかかった。


チッ、これからが良いところなのに。

いやまぁ、作ってもらってる身ではあるのだけれども。


「はーい、今行くー。」


そう応えてコントローラーを握り直す。

せめて顔だけでも作っておきたい!


「ごーーーー、よーーーーん、さーーーーん。」


「えっ、ちょっ。」


時間内に来ないとシバく、という意味のカウントダウンの声が聞こえた。

僕はコントローラーを投げ捨て走り出す。


「5秒は短過ぎるだろぉおお!!」

「にーーーー、いーーーーーち。」


階段を駆け下り、手すりを掴んで急旋回───

その瞬間、気付けば目の前に人影が見えた。


ぶつかる───!


そう思った刹那、僕は身体を全力で捻り、何とか回避しようとしたが避けきれずにぶつかり、僕は急な方向転換をしたせいで壁に勢い良く頭から突っ込んだ。


のだと思う。ちょっとだけ意識が飛ぶかと思う程痛くてもう経緯なんてどうでもいい。


「うぉぉぉぉ……!」


あまりの痛みにのたうち回る。


数秒耐え、ふと思い出して体を起こした。



ぶつかった人は───幼女先生!?

何でいるのこの人怖い。

教師だから住所も分かってるぜヘイヘイってか。

職権乱用反対!


……じゃなくて。

倒れたまま動かない幼女先生に這う様にして近付く。


「先生!大丈夫ですか先生!」


身体を揺すると微かに目を開く先生。


「し……おん、君。良かった……。あなたは無事なんだね……。」


先生は頭を打ったのか苦しげで朦朧とした表情だった。


「先生、どこを打ったんです?動けますか?」


「詩音君……。手を……。」


そう言って手を少し上げる彼女。


僕はその小さな手を握る。

その手は衝撃的な程に冷たい。


嘘だろ。そんな。


「ふへへ……あったかいね……。」


「先生?先生!」


「名前で……呼んで……?しお、ん……く……。」


そう言って先生の身体から全ての力が抜け、握った手もだらりと垂れた。



「先生!先生っ!!」



そんな、そんな。俺のせいで。



俺のせいで───っ!





「……名前……分かんない……!!」



\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


4月2日は終わらない───!


ー以下用語説明ー

【ガバメント】

「コルト・ガバメント」や「M1911」で知られる有名な軍用自動拳銃。

【スライド】

銃のスライドする部分。

【トリガー】

銃の引き金。撃つ時に引く所。

【ハンマー】

銃の後ろの方に付いてる動く所。トリガーと連動して動いて撃つ時に使われる。

【コントローラー】

操作するための物。今回の場合はテレビゲームのコントローラー。


※とても簡単に説明しようとしています。

詳しい事はご自分で調べてみて下さい。



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