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決意

更新が遅れましたごめんなさい。

千五百文字ほどです。


下に行ってみると、母さんがテレビの前で呆然としていた。


「母さん?どうしたの?」


「良介、大変よ、これ。」


「?」


テレビを見ると、ニュースで、ファム王国とグランクス皇国との間で戦争が起きたことが報じられていた。

…見て見ぬ振りもできねぇな、ちくしょう。


「大変な事になったわね…」


「か、母さん。」


「?、何?」


「えっと、あの子、シエルっていう子で、ファム王国の王女らしいいだ。」


「え、じゃあの子はファム王国の・・・」


「うん。」


「じゃ、じゃあ、早く警察に連絡を…」


「い、いや、それはやめて。」


「どうして!?だって行方不明のお姫様だったら、すぐに保護してもらわないと!」


「えっと、本当は戦争じゃなくって、不意討ちをされて、亡命してきたんだって。

それでこっちの世界にも信用できる人がいないらしくって。」


「良介、じゃあ、行き倒れていたって話はウソだったの?」


「…ゴメン。」


黙っていたことは事実だし、下手をすると、母さんまで危険な目に逢わせかねなかった、けど。


「母さん、シエルは、自分の国を取り戻すためにこっちで協力してくれる人を探さないといけないみたいなんだ、…だから。」


「だからそれまでかくまいたいの?」


「うん…。」


どう考えても却下される、そう思っていた。


だが。


「しょうがないわね。」


母さんの行ったひと言は予想だにしない一言だった。


「え、」


「え、じゃないでしょ、自分から言いだしておいて。」


「う、うん。そうだけど…いいの?」


「当り前でしょ。それに…」


母は仏壇に飾ってある姉さんの写真を見ながら、


「ここであの子を見放したら、天国でお姉ちゃんが…麗が、がっかりするでしょ。」


高位の印使いであり、天才とすら呼ばれた姉さんは、印使いであるがために、命を落とした。


俺は印使いになんかなりたくない。


でも、ここでシエルを見放せば、天国の姉さんが許してはくれないと、そう思った。


部屋に戻り、シエルにかくまってもいいことを伝えると、シエルは驚いたようだがすぐに笑顔で、


「え、じゃあ、私をかくまって下さるんですか!?」


と、俺に聞いてきた。


「ああ、出逢ったのも何かの縁だしと思って、契約ができるまでならかくまってもいいって、母さんにも許してもらえたし。」


「そうですか…ありがとうございます、私の為に。」


「いや、いいんだよ。ここで見捨てても夢みが悪いし。」


「?そういえば、私と良介さんが契約するという話は?」


「ああ、悪いけど、それは無理。

さっきも言ったけど、俺は落ちこぼれで契約も出来ないE級印使いだし、大体何でおれなの?日本にはほかにも高位の印使いがたくさんいるんだよ?」


「はい、日本は、人間界の中でもドイツや、インドの様に、高位の印使いがたくさんいらっしゃる国だと、そう教わりました。」


「じゃあ、何でなおさら俺?」


「勘です!」


自信満々に勘が根拠だと言われても…。


「うん、とりあえず無理だから。

だいたい、俺はもうすぐ花坂 スペル高校を転校するつもりだし。

でも、学校には優秀な印使いも多いから契約できそうな人を探してみる手伝いはできると思う。」


一応そう言って納得させたが、シエルは不満げに「良介さんしかいないと思うんですけどねぇ…。」と、呟いている。


え?もう他の者と契約しているのにそんなことできるのかって?

できないなんてひと言も言ってない。

ちなみに二重に契約することを二重契約デュアルコントラクトと言う。豆知識だ。


「…とりあえずお腹も減っただろうし、下でごはんを食べよう。」


そして、俺はシエルと共に下へ降り夕飯を食べた、ちなみに自己責任ということで俺の分の夕飯はシエルにあてがわれ、俺はカップ麺を啜る羽目になった。


…不健康だなぁ

遅れたことを反省し、明日も更新します。

夜八時ごろです。

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