授業の終わり・運命の始まり
キーンコーンカーンコーン…
カーンコーンキーンコーン…
「では、本日の授業は以上です。
日直さん、号令をお願いします。」
「はい、 起立! 礼!」
『ありがとうございました!!』
「はい、皆さんまた明日。」
…きたくねぇとか言ったら吹っ飛ばされるんだろうな。
「まあ、吹っ飛ぶでしょうね良介。」
…何で考えていることが判るんだ。
「何の用だ、操。」
「いやねぇ、そりゃ幼馴染がシケ面してたら、声をかけるのが人情でしょう?。」
「掛ける声を選べよ。」
「なんか言った?」
「…いや。」
危ない危ない、こいつは…杉原操は、怒らせるとえらいことになる。本当に風を起こしてふっ飛ばしにきかねん。
杉原操
俺の幼馴染で、今聞いたようにとてもおしとやかとは程遠い性格だ、長い黒髪をポニーテールにひとつにまとめ、怒らせると本当に風を起こして相手をぶっ飛ばす危険な女だし。噂じゃこいつはかなりもてるらしいが、きっと都市伝説だ。
「オウオウどーした良介! まーた操を怒らしたのか?…は!ま、まさか、俺がこっそりおまえの鞄に忍ばせたエロ本がばれちまったのか!?おしいことをしたな!」
…いやなんの話だよ、エロ本って。
そう思い確認してみると。
「いつの間に入れたんだよ…」
本当に入っていたのだ、半裸のお姉さんがあられもないポーズをとっているエロ本が。
流石に、陰で『愛の狩人(笑)』を謳われている轟雄太なだけはある。
轟雄太
幼馴染その2で、こいつは幼稚園からの操とは違い、中学でいつの間にかよく喋る仲になった。操目当てで仲良くなったという噂もあるが、操と何ぞ付き合って怒らせたら命がいくつあっても足りるまい。ちなみに超弩級がつくほどの女好きで、100回連続でナンパを仕掛け、100回連続で振られた『100回伝説』は記憶に新しい。
「まあそんなことよりだ、良介、お前契約は決まったのか?」
「…いや、まだだ。」
「まだなの!ちょっとあんた、いい加減決めなさいよ!あんまり贅沢言えないわよ!」
「…分かっている。」
契約とは印契約の事だ。
確かにこの学校で俺がまだできてないのは異常だ。
初投稿です。
印は、もう少ししたら出ます。
週一回のペースで更新できたらいいな。
拙い文に拙い設定ですが、もし読んでいただけたら幸いです。