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前代未聞な精霊使い   作者: 夜魔
第一章 新入生対抗戦編
5/11

~幕間~ 01

「貴方に取って気に食わない存在が現れたわね」

 夜も深まり、精霊達も眠りについた頃、少女の声が響く。

「そうだな。相手が相手だけに手は出し憎い・・が……、今度の新入生対抗試合で一太刀ひとたちびせてやる……!」

 それに応える少年の殺気に、少女は体を震わせる。それはおびえではなく、歓喜にる物だったが。

「この感じ……やっぱり良いわね」

「わたしは少しきらい」

 あらたに幼い舌足らずな声が聞こえる。

「あ、悪いな」

「うにゅー」

 少年が殺気をおさえ、頭を撫でると、幼女は気持ちよさそうな声を出す。

「それで、彼と戦う時はどうするの?」

「相手の戦力が解らないから何とも言えないが……、負ける気は無い」

「それは、いざという時は使う・・という事かしら?」

「使うんじゃない。借りるんだ」

 その事をやけに強調して言う少年に少女は苦笑くしょうする。

「そんなのは同じ事よ」

「俺に取っては違う」

頑固がんこねぇ……」

「みゅー……」

 少女が少年に苦笑いしていると、幼女が眠そうにしていた。

「もう夜も遅いのだから、貴方も休んだら?」

「そうするが……お前は?」

「少し散歩を」

「そうか……。遅くならない内に戻って来いよ」

「今はもう遅い時間だと思うけど?」

「お前に取って、だ」

「はいはい、分かったわ」

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