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Magical★Spirits-マジカル★スピリッツ-  作者: 晴埜あこ
3.ミューハの城下町

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29/33

3-11

(あれ!? ここはどこ? わたしは、レミィ。よし、それは覚えてる。真っ暗だけど、動いてる? 運ばれてる?)

 

 目を覚ましたレミィは真っ暗闇の中にいた。

 何やら柔らかく、振動するので運ばれているのがわかった。

 

「ここで下ろせ」

 

 声が聞こえ、暗闇の中に光りが見え、そして、

 

「ふぎゃ!」

 

 レミィは袋の中から滑り下ろされた。

 

「いててて、眩しい……」

「やぁ! 目覚めたかな、ボクの美しく可愛い可憐な姫君よ!」

「へ?」

 

 そとの光に目を眩ませるレミィの前で、誰かが華麗にステップとターンを決めて登場した。

 

 ルビーも極めておかしいと思っていたレミィだったが、もっとおかしそうなのがいると安心する。

 まるで似合っていない王冠をかぶる様に、レミィは不安を覚えた。

 

「えっと、何を言っているの……?」

「ふっ! レミィ、と言ったね。これから君はボクの姫……つまりこの国の王女となるのさ! ボクには君の力が必要でね。それは、ボクにとっても、キュービ様にとっても、この世界にとっても大切なものなのさ!」

「あの、リオは?」

「ボクはリオではない! ミューハ国の第三王子サンティトルだ! 自己紹介が遅れてすまない、レミィ王女」

「わたしは王女じゃないよ」

 

 

 話が噛み合わないサンティトルに対し、若干引きつつその場を後にしようとするレミィ。

 しかし、執事たちが横並びでいるので、扉まで行けず結局サンティトルの元に戻ってきてしまった。

 

「わたしは王女じゃないよ。リオはどこなの?」

「君は王女だよ」

 

 否定するレミィを否定するサンティトル。

 サンティトルの雰囲気に呑まれ、だんだんとレミィは夢心地になっていく。

 

「あれ……」

「君はボクと結婚してこの国の王女になる。大切な姫君なんだよ、さぁ……」

 

 手を差し伸べるサンティトルは、どこか違う言葉を発しているようで、レミィは聞くたびにふわふわとした感覚に陥る。

 

(わたしは、この国の、この人の、姫……? 違うのに、そんな気もしてきた)

 

 伸ばされた手を取り、レミィは頷いた。

 

「わたしは、この国の……」

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