だれかのきらきら
すっかり忘れてた最終・3作品目。まだふりがなつけられてません。すみません……。
ランキングなぜか6位とかいう高順位をいただき、まじで嬉しいです。と言ってもポイント2ptだけですが……。
とりあえず、3作品目も楽しんでもらえたら嬉しいです。
こうえんのすみに、ひびの入ったビー玉が一つ、ころんと落ちていました。
色は、あおとみどりのまんなか。
ひかりが当たると、中できらりと光ります。
でも、だれもひろいません。
「こわれてるし」
「もう きれいじゃないよ」
そう言われているみたいでした。
ある日、はるとがそのビー玉を見つけました。
「……きらきらしてる」
はるとは、そっとひろいあげました。
ひびはあるけれど、たいようのひかりをあびると、
ちゃんと、きらきらしていました。
ポケットに入れて、家に持って帰ろうとしたとき。
「それ……」
うしろから、小さな声がしました。
ふりむくと、ようちえんくらいの女の子が立っていました。
「それ、ぼくの……じゃなくて」
女の子は、ちょっと考えてから言いました。
「わたしの だいじだった きらきら」
はるとは、どきっとしました。
女の子は、にこっとわらいました。
「まえね、あれで あそんでたの。でも、ひびが入っちゃって……。なくしちゃったの」
「もう、いらないの?」
はるとが聞くと、女の子は、首をふりました。
「いらないんじゃないよ。ただ……なくしたままにしてたの」
はるとは、ビー玉を女の子の手にのせました。
すると、ひびのすきまに、ひかりが入りこんで――
きらきら、きらきら。
女の子の目が、まるくなりました。
「まだ、光るんだ……」
「うん」
はるとは、えへへとわらいました。
「こわれてても、きらきらだよ」
女の子は、ぎゅっとビー玉をにぎって、言いました。
「ありがとう。また、たいせつにするね」
女の子は、手をふって、かえっていきました。
こうえんには、もうビー玉はありません。
でも、はるとは思いました。
きらきらは、きれいなだけじゃない。
だれかが たいせつに思ったとき、いちばん ひかるんだ。
はるとは、そらを見あげました。
たいようが、ちょっとだけ、きらっと光った気がしました。




