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クラスメイト

〜アルノート視点に戻ります〜

 半分は寝ていた入学式は終わり、俺たちは教室に戻った。1-Aと書かれた教室に入り、自由に座る。挨拶のせいで遅くなったバルは教室に入るなり俺を見つけ、隣に座った。

 因みに、この特別クラスには全部で3クラスがある。A.B.Cクラスだ。この学園は知っての通り、実力主義を抱えているが、じゃぁAクラスは強い奴が集まっていて、Cクラスは落ちこぼれなのかと言われると違うらしい。Aクラスは勇者筆頭に剣術、魔法の両方で高い実力を持つ者、Bクラスは剣術、Cクラスは魔法で高い実力を持つ者が集まっているらしい。集める対象が違うので、Cクラスで優秀なものがAクラスに入る事はあっても、Bクラスに入ることは無いのだ。もっとも、学生は毎年、B.Cどちらが上か争って喧嘩になっているらしいがな。

 その後、しばらく待っていると、教師らしき人物が入ってきた。このタイミングで入ってきたのだし、まぁ、担任だろう。

「皆さん、入学おめでとうございます。このクラスの担任のアリーナ・リンクストです。」

やっぱりな。と言うか、試験で30分見つめあってた人だ。

「このクラスは勇者様をはじめとして、皆さんに剣術と魔法の両方を勉強してもらいます。困った事があれば、なんでも聞いてください。皆さん、1年間よろしくお願いします。」

そう言ってアリーナ先生は頭を下げた。

「皆さんこんにちは。今日からこのクラスの副担任になりました、ナシエル・エストです。皆さんを初めてみた時から、皆さんがこの学園に入学するまでずっと楽しみにしてました。何かあったら、遠慮なく話しかけてきてくれていいからね。これから1年間よろしくお願いします。」

そう言って爽やかな笑顔を見せて頭を下げたのは俺の剣術試験の時、採点をしていた人だった。取り敢えず、担任、副担任が知っている人なのはデカい。向こうも知っているかはともかく。

 その後、俺たちの自己紹介が始まった。

「初めまして。バルナイトと言います。ハルカ村から来ました。勇者です。よろしくお願いします。」

最初はバルからだった。その次のやつは、スマン、覚えられなかった。と言うより、自分の自己紹介で頭がいっぱいいっぱいだった。この自己紹介システム、後ろの方ほど、自分の事でいっぱいいっぱいになって前の人の自己紹介覚えられなくない?

そんなこんなで俺の番になった。

「アルノートです。バ、勇者様と同じハルカ村から来ました。よろしくお願いします。」

うーん、良く言えば無難、悪く言えばインパクトに欠ける自己紹介だったな。まぁ、変に目立って目を付けられるよりマジだろう。

 そして自己紹介は次の人に移った。そのままどんどんと自己紹介が過ぎていった。ん?他の人の自己紹介頭に入れろよって?無茶言うな、クラスに何人いると思ってんだ。そう何人もの情報をいっぺんに頭に入れるとこは無理だ。俺が唯一覚えているのはコイツだけ。

「俺様はヤント・クライサス。俺はこの学園で最強になるために来た。勇者だろうと負けるつもりはない。入試では次席だったが、すぐに主席の奴をぶっ倒して一位になってやる。覚悟しやがれ!」

合格発表の際騒いでいた次席くんだ。うーん、よく言えばインパクトのある、悪く言えば頭の悪そうな自己紹介だった。彼とは出来るだけ関わらないようにしようっと。

 そう思っていた時もありました。彼は今、俺の目の前にいます。あの後、無事に全員分の自己紹介が終わり、解散となった。全員、今日から入る寮へ帰る筈だった。何故か次席くん、ヤントくんが俺に話しかけてきたのだ。

「おい、お前、ちょっと待て」

正直かなりびっくりした。主席で合格したのがバレたのだと思った。

「お前、なぜ貴族でもないのに従者を従えている?ここは貴族の力は通用しない場所。寮以外従者は出入りできない筈だ。」

本当にびっくりした。どうやら別の用事のようだ。従者とはおそらくスーを抱えているルッソのことだろう。それはそれとして、何故、か。

「さぁな。正直今言われて初めて知ったよ。でもまぁ、気にするな。先生達からも入れるなとは聞いてないし、気にしている様子もないだろ?なら少なくともあんたが気にする必要はないってことだ。心配すんな。後で先生達に言われたら、もう連れてこないから。」

ぶっちゃけ誰も言わないからルッソもスーもずっとついてきたわけだし。

「貴様!この俺様に向かってなんだその態度は!この俺様が質問してやったんだぞ!なのにお前は気にするなだと!貴様覚えておけ!次の実技の授業で貴様に俺様との接し方を叩き込んでやる!」

えぇーなんかめっちゃキレたし、急にめっちゃ喋るやん、こわ〜。

「待て!お前!アルに何する気だ!アルに手を出すなら、俺が許さないぞ!」

バルさんや、庇ってくれるなら、その周りの女の子たちを追い払ってからでええんやで。

「ほう、勇者か。好都合だ。貴様を倒し、俺様は最強に一歩近づかせてもらう。では、次の実技、楽しみにしていろ。」

「あぁ、受けて立つぜ!その代わりアルには手を出すなよ!」

そう言うとヤントはどっか行った。

「大丈夫だったかアル!」

「平気だよあんな奴。」

「ちょっと、何よその態度!勇者様が助けてくれたのよ!感謝の言葉くらいないわけ!突っ立ってただけのくせに!」

「「「そーよそーよ」」」

 どうやら入学早々勇者様はハーレムを作ったようだ。

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