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特別クラス入学試験

 君たちが知っているバルなら今、俺の上で寝てるぜ?

 俺の膝を枕にしてな。

 本当、なんでこうなったのか。


 スーと出会ってから1ヶ月が経ったある日、家に一台の馬車が来た。なんでもそろそろ特別クラス入学試験が近く、両親が俺の為に用意してくれたらしい。うちの村からでは王都まで試験を受けるためにはそろそろ出発しないと間に合わないらしい。

「ルーちゃん、アルちゃんの事、お願いね?」

「お任せ下さいお義母様!」

「スーもパパの面倒見るの!」

2人がかりで見なくても良い!そもそも一人でできる!

 まぁなんやかんやあって村を出発しようとしたのだが、一つ問題が起きた。

バルがやってきて

「俺も行きたい!」

と言い出したのだ。

 バルの両親もアルがいるなら安心とバルを止めもしない。全く少しは止めてくれ。(バルが村の男から暴行を受けて以来アルが面倒を見ていたのでアルに対する信頼度がMAXになっている)

 うちの両親も「バルちゃんも来年から学園に通うんだし、折角だから見に行ったら?何も知らないまま入学するのも可哀想よ」とバルを連れて行くことに賛成した為、互いの両親が納得したので連れて行かざるを得なくなってしまった。

 因みに父は見送りの際、

「アルもルッソくんも、スーちゃんも来年からは学園に行っちゃうのか。またママと二人だけの生活に戻ると思うと、寂しくなるなぁ。」

と行ってしまったため、母に

「では家族を増やしましょう。」

と俺たちが出発する前に家に引き摺り込まれて行ってしまった。短い別れだった。



 そんな事がありながら馬車で2時間、俺たちは王都へと向かっていた。

「スーもパパの膝乗りたい。」

「スーはご主人様の頭の上に乗っているのだから我慢しろ。私なんか、その男がご主人様の隣に座ったから、こうしてご主人様から離れ向かいの椅子に一人で座っているのだぞ。」

因みにルッソとスーはあれから互いに会話ができるくらいには仲良くなりました。

 そうこうしているうちに王都へ着いたらしい。馬車は止まり、俺たちはバルを起こして馬車を降り、王都へと入って行った。

 王都は人や店が多く、村とは比べ物にならないくらい賑わっていた。村出身なため、やかましく感じるほどに。

 試験を受けるために王都へ来たのでとりあえず学園に向かう。幸いにも学園は大きく、馬車を降りたところから見えた場所にあるため道に迷う事なく着いた。

「おいアル見ろよ!勇者、騎士、魔導士排出率100%って書いてあるぜ!スッゲェなぁ〜。」

 そりゃそうだろ。ここ以外排出するために人を育てる場所がないんだから。農家だって、商人だって、門番だって、職人だって、娼婦だって、犯罪者だって100%だぞ?

 さてそんな馬鹿なことを考えている間に試験の受付まで来た。

「すみません。試験を受けたいんですけど。」

「分かりました。お名前を教えていただけますか?」

「アルノートです。」

「分かりました。では、アルノート君の受験番号はこちらです。この札を首から下げてください。これで受付は終了です。後は試験官の指示に従ってください。」

ふむ、意外と簡単なんだな。

「君は試験受けないの?」

「俺は勇者らしいから受けなくていいんだ!今日はアルに着いてきただけ。」

「そうですか。申し訳ありませんが試験の最中は受験生以外学園に入れない決まりになっているのです。」

だそうだよ君達?

「私は付き添いではありません。ご主人様の剣として共に試験を受けるために来たのです。」

「スースライムだから人間の言葉わからないの。」

なんじゃそりゃ。

「試験を開始します。受験生の方は集まって下さい!」

向こうで男の人の声がする。行かなきゃな。

「じゃぁバル。行ってくるわ。」

「おう!頑張ってこいよ!俺は王都を見てくるわ!

ところでさっきから気になってたんだけど、



そこのさっきからアルにくっ付いている女の人とスライムは何なんだ?」



 お前知らないで2時間も一緒に馬車乗ってたの?

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