干潟
東京湾が見たい
埋立地の上から見るものではなく
海水が砂粒の隙間に滲み ぱちぱちとあぶくを吹き出す
白波の解像度 無数の半透明な球の集合 まだ何物でもない ただそこにいる
──干潟だ
握った砂のまろい手触り 弛緩した反応と呼応の打ち合う様の
今は暗渠の記憶 無音 しかし流れる 見知らぬ顔の人に
海底はなかった 昔からない 鉄の味の貝のようなもの
力と力の衝突 突如として隆起した断層 盛った猫の震え
あるいは マイコン式炊飯器で炊く 白米のようなもの
東京湾が見たい
埋立地の上から見るものではなく
海水が砂粒の隙間に滲み ぱちぱちとあぶくを吹き出す
白波の解像度 無数の半透明な球の集合 まだ何物でもない ただそこにいる
──干潟だ
握った砂のまろい手触り 弛緩した反応と呼応の打ち合う様の
今は暗渠の記憶 無音 しかし流れる 見知らぬ顔の人に
海底はなかった 昔からない 鉄の味の貝のようなもの
力と力の衝突 突如として隆起した断層 盛った猫の震え
あるいは マイコン式炊飯器で炊く 白米のようなもの
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