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36話
あの時皆、無事だったことが良かった
それは奇跡に近い。
皆、すれ違うだけの人にもその人にも
たくさんの物語があるのだろう。
私が橋本助を待っているとき
男性と女性が2歳の子供を連れて歩いている。
家族なんだろう。だから旦那と妻かと
男性は息子にジュースを渡し
飲む息子に「美味しいか?」と訊く
「おいちい!」という息子に男性も女性も
幸せそうに笑う。
すると息子は
「あのねぇ、、、僕ね。お兄さんの元に
生まれて幸せだよ」と言う
女性は「お兄さん!?」
それに対し男性は女性に
「あ、、僕が世界を恨んでいた時…」
女性は「はい?世界を恨んでた?なにそれ〜」と笑う
男性は「人生何があるか解らんな。でも自分のお母さんの所じゃなくて良かったのか?」
「だって、妹が嫌だもん。でもお兄さんのお母さんの妹だからえっ!?はっ!」
わたしは少し笑った。
きっとあの人達もあの黒い影の時必死に
何かと戦ったんだろうな…
風が吹く、橋本助が来た
私達は付き合うことになったのだ




