第31話 騒動の中 出会う人
生きて行ける理由がない
生きて走る理由がない
部屋は暗く、服が散乱し、カップ麺の
殻がそのままだ。
何もない、この顔もこの体格も
全て好きじゃない。だから僕は
この黒い影が僕を殺してくれれば...
そう思うと
ぼんやりと子供が見える。
「うん?誰?」
「ねえ、お兄さん、死にたいの?」
小さい子供が男性に問いかける
戸惑う男性
「お兄さん、死にたいなら死ねば。
ここにあるピンセットとナイフで
ブサブサと刺してあげようか?」
青白い顔
その男の子の顔に男性は悲鳴をあげる
「なんなんだ!君は!」
「お兄さん、いくつ?」
「ぼぼぼ、、、僕?...28だけど」
「へぇー良いな28か。」
「ききききみは?」
「8歳。」
「ならお父さんお母さんの元に帰れ」
「帰れない。」
「はっ!?なんでだよ」
「だって僕死んでるもん。」
「死んでるもんて君はさ....えっ!?死んでる?
うん。そうだよ。だからお兄さんの家に入れるんじゃん。」
「え、え、え、ちょっと待って、僕も」
「お兄さんは死んでないよ。」
「えー!?ならなななんで会話できちゃってるのよ!」
「それは、黒い影がいるから」
「黒い影がいるから、なんだよ」
「黒い影がいるから開くの」
「何がだよ」
「お兄さんのズボンのチャックが。」
「えええ、あっ、、(おどおど)」
「お兄さん、パンツ履かないタイプなの?」
「はっ?一人だからまっいかと」
「てか、なんで僕家にいるの?」
「なんでだろう。良いな~て思って」
「ふん。どうせ、自由とか無職で死にたいと逃げて怠け者て思ってるだろう!」
「違うよ。一番生きてて良いな~て
はっ?生きてて?この僕が!
うん。だって人間の人生て感じがして
見ていていつも応援していた。」
黒い影で人々は騒動しているなか
色々な扉が開いたのか
良い出会いをしてしまう男性は。
男の子の生前を知るのでした。




