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第26話 大事な人へ
動物と絆のようなことがある中
止めようと必死に変えようとするふたりも
いることは確かだ。
北から中央に広がる真っ暗な雲
橋本助は黒い影に対抗出来ず倒れている
ぼやける明希名に精一杯手を伸ばして
思った。
泣きたい日はそっと座って
見えなくてもそばにいる
笑っている日は嬉しくてその周りに
幸運を撒くかも。それを人間は
究極の愛というけれど
俺は好きなら当たり前なんだと思う
振り向かなくていい
ただまたすれ違った時に
やっぱりきれいだってそう思えられたら
最高だな。
明希名、ごめんな....
そう言うと明希名は振り返り
橋本助に駆け寄り泣く
すると明希名に黒い姿が見えた
「お前たちのせいだ!!」と叫ぶおばさん
明希名はあなたは誰と冷静に訊く
黒い影になった理由をおばさんが話す
それは昭和初期のこと
子が産まれたが夫は死んだ
男の子だからと義母さんは残してゆけと
子を取り返すために私は深夜に義母達の
家に入ろうとしたがその夜近所から
聴こえてきたのは....




