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第19話 助の過去

真っ黒な姿で現れた橋本助

明希名は恐怖のあまりに腰を抜かしている。


橋本助は土地神に向かい

『お前は良いよな』と言った


そこで橋本助は前世の話をし始めた


━それはこの地球(ほし)の遥か昔

この世界の前の時代は平安時代のような

時代から変わらない世界が続いていた━


王時代と言われていた

その王の息子が橋本助の前世だった。

名はマフ。


マフは閉塞的な環境にうんざりしていたとき

同じ一族の遠縁の女の子が現れた

それが明希名の前世で名はミル

透き通った肌に丸顔で目は切れ長で

かなりの魅力的な女の子だった。


マフは一目で惚れた。

しかし臆病で中々想いは伝えることは

出来ずに時は経ち14歳になった。


ミルは姫様と呼ばれるようになった。


ミルに結婚の話が出ていた

しかし、ミルは乗り気では無かった

それはそうとミルはマフと同い年

ミルもお年頃、好きな人はいた。

ひとつ上のムオという男性


マフは臆病なためミルの中にマフの存在は

何もなかった。


当然、ミルは婚姻話に猛反発したそうだが

その婚姻相手がマフだった


ミルの両親は王の息子のため

当然断ることはしなかった

泣きながら現実を受け入れたミル


一方マフは喜んだ。好きな人と

結婚出来るのだから


婚約者となったマフとミル

ふたりはデートを重ねてミルの気持ちは

マフに傾き始めた。


だが、情勢は不安定に

ミルの以前の恋人ムオの一族が謀反を起こし


ミルの一族が罪無き処罰を受け

マフの耳に聞かされたのは訃報だった

ミルは20歳だった。


マフは22歳になった

ムオの父親が王になった。

哀しみにくれるも次の女性と婚姻

その女性はムオの妹だった

マフは復讐のために婚姻しただけだった


マフが30歳になった時

ムオは王になった


マフはムオが王になったことを聞き

暗殺をした。


マフもその場で死去


護りきれなかった彼女ミルに対しての

怨念が強く


マフは橋本助とし生まれ変わり

前世の記憶を持ったまま生まれた


橋本助は「土地神にお前だって

     解っているだろう!」と叫ぶ


土地神は「あ!解っているよ!でもいまの

     お前は好かない。」


そこへ福禄寿が現れ

橋本助の黒い蛇を追いやると


橋本助は正気に戻る

「あれ!うん?、なんでここに?」


福禄寿は「あまり強く想いすぎて

余分なものまで引き付けては駄目だよ」と

言い残し帰ってゆく


明希名は土地神に支えられながら

一緒に帰ってゆく


家につくと明希名は橋本助が言っていた

前世の話を思い出し土地神に訊いてみた


土地神は動かしていた手が止まった

少しどこか切ない背中をしている

明希名の方に振り返り土地神は話し始めた


それはこの地球(ほし)現代の前の文明時代のことから始まった。


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