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第13話
明と姫美がまた時空で出会う
姫美は30(ミヲ)という名で人間の世界
を彷徨いている
何故なら、自殺者は霊界にはいけない
遺された人達を永遠に見守るが
手や力も無い、苦しく泣く家族を
ひたすら見続けるのだ。
しかし、30(ミヲ)はその自殺者達の
処理を任されている
30(ミヲ)こと生前の姫美は
涙をためて「明....ごめんなさい」という
11は優しく頷く。
「君にまた出会って良かった。
自分の生前も知れたしなありがとう。」
30(ミヲ)は、あ・・・と言葉を発してたが
11は「俺にはここに来て守るべき存在が
出来たんだ。明希名て言うんだ
幸せなんだよ。1歳から見てるからな
だから今はあいつが幸せになるまで
君には会わない。じぁな....」
そういって11は一旦その場を後にした
動物も鳥も人間も守るものがあれば
強くなれるんだと思うだ
それは自分でも解らない
でも何にもないぼんやりとした霧の中で
過ごしている今の自分には明希名という
存在は大きかった。
明希名に久しぶりに会おうと
走る11だが.....