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第52話 再臨! 選定の女神

 防具部屋に戻ってくるとフォルマンがクラニに言う。


「あとは防具の選定です。クラニ、ジェナ様の選定お前に任せてよいな?」

「はい。フォルマン様。私が責任を持ってお選びいたします」


 クラニはメイド服のスカートを両手で軽くたくし上げ頭を下げた。


「ジェナさん。クラニさんに任せれば完璧ですよ。なにせクラニさんは選定の女神様ですから」

「女神様?」

「アオイさん! またそんなことを」

「良いじゃないですか。本当のことなんですから。では女神様、よろしくお願いします」

「もう。では気を取り直しまして選定に入らせて頂きます。皆さんは上のお部屋でお待ち下さい」


 僕たちはクラニに言われた通り螺旋階段を上がり貴賓室で2人の帰りを待った。


 一方クラニはジェナの要望を聞き取りながらショーケースをまわりジェナに最適な防具を探す。そして数分後、2人は貴賓室へ戻ってきた。


「わぁ。良いじゃないジェナ! すっごく似合ってる」

「そ、そうですか? でもルヴィス様、これ少し肌の露出が多いと思いませんか?」


 全体的に白を基調としたそれは体の線がハッキリと分かるレオタードのようなピタッとした肌着に軽剛鉱製の胸当て、ヒラヒラのミニスカートに短いマントという出立ちで腕や太ももの露出が少々多いものだった。


「ジェナさんは少し恥ずかしいみたいですがこれはジェナさんの動きを考えると仕方がないのです。ですから後は慣れて頂く他ありません」

「ってクラニさんは言うんですよ? アオイ様はどう思われますか?」

「僕は良いと思いますよ。クラニさんが選んでくれたのですからそれはジェナさんの能力を十分に引き出してくれると思いますし何よりエレガントでジェナさんにピッタリだと思います」

「そ、そうですか! であれば何も問題ございません!」


 ジェナは嬉しいそうにあらためて自分の装備品を見回した。


「ジェナの装備も整ったことだしパムラムに向かうか? それともまだルッカの街でやることがあるか? どうだ? アオイ」

「ん〜そうだね。ルッカでやる事は特にないからパムラムに向かってもいいんじゃないかな」

「おし! そんじゃパムラムに向けて出発だ! フォルマンありがとな。請求はいつも通り王国騎士団にあげといてくれ」

「はい。いつもごひいき頂き誠に有難うございます。それでは皆様お気をつけて行ってらっしゃいませ」


 僕たちはフォルマンの店を後にし馬車乗り場に移動した。


「クラニ、どれがパムラム行き?」

「えっと、あれは王都行きですし……あ! ルヴィスさんアレです!」


 クラニの指差す先に止まっているパムラム行きと思われる馬車に向かうとした僕たちの前にアルスが立ちはだかる。


「おいおいみんな待ってくれ」

「どうしたんだよアルス」

「そうよ。何で止めるのよ」

「アレに乗る必要はねぇからだ」

「え? それじゃどうやってパムラムに向かうのさ。馬車以外に何か乗り物があるとでもいうの?」

「いや。乗るのは馬車だ。けどあの馬車じゃねぇ。俺たちが乗るのはーーーーアレだ!」


 アルスがドヤ顔で指差す先には豪華な白い馬車が見えた。


「アレは俺の馬車だ」

「えぇ⁉︎ あの馬車ってアルスのなの? さ、さすがは王子様だ」


 そうだった。こんなんでもアルスはこのエルトナイン王国の王子様だったんだ。僕はあらためてアルスが一国の王子であることを実感した。


「つーことだからよ。皆んな遠慮なく乗ってくれ。クラニ、お前は悪ぃけど俺と馬車の運転をしてくれ」

「はい。もちろんにございます」


 アルスのエスコートでルヴィスとジェナが馬車へ乗り込み続けて僕も乗り込む。そしてアルスはクラニとともに御者台に座った。


「よっしゃ! そんじゃパムラムに向けて、出発!」


 アルスの合図でクラニがムチを入れると馬車は港町パムラムに向けてゆっくりと走り出した。

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