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モチベがなくなり書くのをやめた作品に「続きは書かれないんですか?」という感想が来てももう遅い! 〜反応がもらえない作品よりも、流行りのテーマを書いた方が受けが良いので続きを書く気はありません!〜

作者: 大成祥

 なんてこと、作者の方々なら思われた経験があるのではないでしょうか?

 底辺作者の大成祥です。実際、自分は何度か思ったことがあります。


 もちろん、流行となるキーワードやテンプレな内容を書いたからと言って、ランキングに載るとは限らないのが現実。

 しかし、いわゆるテンプレではない作品がランキングに載りにくいのも現実です。


 多くの人が望む内容だからこそ、目に触れられ、けれども運という要素でポイントが左右されるのが、テンプレ作品の常だと自分は思っています。


 チーレム。特別な力を持っていても評価されない。追放後に報われる。


 なんて内容が、現状も合わさって多くの読者に読まれる要因になっているのでしょう。故に、追従する作品の多さのせいで運の要素が強く絡んでしまう。


 なら非テンプレの作品はどうでしょうか?




 自分がこれまでに書いてる作品が三種類あるのですが、その一つは『特殊な能力に目覚めた少年少女たちの学園バトルもの』です。

 これは初めて書いた作品で、現在は執筆を行なってはいないものですが、内容としてはラノベチックな話になっています。


 とあるシリーズや落第騎士など、山あり谷ありのストーリー性のあるものが好きでして、自分も書いてみたいと思い執筆を始めた作品です。


 まあテンプレと呼ばれるものとは程遠く、人類に能力が与えられた理由やストーリーの裏にクトゥルフ神話が絡んでいるなど、細かい設定を詰め込みすぎたのも原因なのでしょう。しかも物語の裏設定が読者に開示されるのが遅い遅い。

 文字数は現在時点で七十万とかなりの長編ですが、まだ全体の三分の一にも満たず、終わりに辿り着く前に執筆を断念しました。


 そもそも、これだと小説家になろうの読者は食いつきませんし、追ってはくれませんね。

 なるべくしてなった結果だと思います。


 二作目は『山でソロキャンプをしていた主人公が大鎌を持つ不審者に殺されかけ、謎の声に導かれるまま未来に転移する』という内容。

 未来とはいえ転移要素あり。荒廃した世界で武器に内蔵された美少女AI(ハーレム予定)とのイチャイチャがあったりと、一応テンプレを意識したのですが、諸事情でこちらも未完です。


 で三作目。前述の二作はローファンタジーだったのですが、趣向を変えて現実恋愛へ舵を切りました。

 あらすじは『過去に失恋で恋から遠ざかっていた主人公。ふとしたきっかけでクラスの女子に恋するも、下駄箱に入れたラブレターが間違ってギャルの手に渡ってしまう』と言った感じです。


 いわゆる一対一の恋愛もので、主人公は別の女の子が好きなのに、主人公を好きだと迫るギャルに段々と心が傾いていく。徐々に二人の心の距離が縮まる漫画風なラブコメとなっております。

 こちらは、このエッセイを書いている一ヶ月ほど前に完結しました。


 しかし、現在の現実恋愛のランキングの多くは『もう遅い』、『裏切られてから報われる』、『ひたすら甘々』が主流で、やきもきした距離感の恋愛はあまり見受けられません。


 当作においては、主人公の恋心の変化やヒロインが主人公を好きになった隠された理由。過去のシリアスな失恋話など、恋愛面でのストーリーを重視した内容となっています。

 作者の実力不足に加え、それらの需要が少ないためか、爆発的なポイントの付き方などは起こりませんでした。


 とは言え、これまでに比べれば感想や評価にブクマなど、たくさんの方から頂いています。

 ランキング上位に食い込むことはなかったものの、初めての完結作品となりました。




 さて、自分の作品について語りましたが、なぜそんなことを書いたのかというと宣伝……ではなく、タイトルに触れるための前振りなんです。


 反応が貰えないからモチベが上がらない。だから書くのをやめる。テンプレさえ書けば自分もランキングに名を連ねる作者になれるかも。

 もう一度言いますが、多くの作者の方が抱えている心境だと思います。


 中には、見られなくても書きたいものを書き続ける心の強い方や、元からテンプレを自己流で書きたくて執筆を始めた作者もいることでしょう。

 一作者としてはとても羨ましいことです。好きなものを曲げずに続けられることが……。


 自分も、書き始めたものの完結していない作品が二作。モチベなどが理由で執筆を断念しています。

 三作目は主人公とヒロインの両視点を書き終えてでの完結。第二弾として恋人になったあとの二人の話も書こう。……そう思っていました。


 過去形で語ったのは、完結後に感想が一つもなかったからに他なりません。


 最後の話を書き終わり推敲。そして投稿。

 これまでに感想を五十件ほど貰っており、これで完結したら「お疲れ様です」、「完結おめでとうございます」、「面白かったです」、「恋人になってからのイチャイチャ展開楽しみ」と、たくさんの感想が来るものだと思っていました。


 けれども完結から一ヶ月経つ今、未だに新たな感想はありません。


 完結ブースト。検索項目にある総合ポイント1000でのブースト。端にとは言えジャンル別ランキングに載るブースト。

 これらがあっても新規の読者からの感想はなく、もちろん、読み続けていた方々からの感想もなしです。


 完結後にブクマや評価は貰えている身なので、こんな愚痴をこぼすのがおこがましいことは分かっています。

 それでも、それでも読者の声が聞こえないということは、作者にとっては深刻な問題なのです。


 少なくとも自分は「続きを書いても結局反応ないんじゃ? そもそも望んでいる方はいるの? 求める声は一つも書かれてないよ?」と思ってしまいました。

 作者も人間ですからね。独りよがりなんじゃないかと危惧してしまったわけです。

 そして今も、続きを書くはずの筆が動かせずにいます……。




 流行りの作風ではない。けれども読んでくれる方々がいる作品。

 だからこそ、数少ない読者からの一言を貰えるだけで、話の続きや新作を書く原動力になる。


 感想を書くことにためらいを抱く方もたくさんいることでしょう。それでも勇気を出して一言添えて貰えるだけで、作品を書いた作者は救われます。


 テンプレばかりがランキングに並んで目が滑る。

 似たり寄ったりな内容とタイトルばかり。


 といった意見などをネット上でたまに目にしたりしますが、それを求めている層が厚く、非テンプレを求める方の声が少ないのもまた事実です。


 けど少なくても良いんです。少なくても良いので、あなたの一言を作者に伝えては貰えないでしょうか?


 タイトルの通り、好きで書き始めた作品なのに反応がなく、ランキングに載る作品を書けば心が満たされる反応が貰えるかもと、テンプレに手を出す作者もいるはずです。


 もしあなたが、この『小説家になろう』で希少な作風を読み続けたいと願うのならば、是非一言でも良いので作者に言葉を伝えてみてください。

 きっとそんな何気ない言葉一つで、作者のモチベーションを上げられるはずなので。




 と長々となりましたが、以上が一作者から言いたかったことです。

 感想がないことでナーバスになって書き殴ってしまいましたが、書いている内に執筆の意欲が湧いてきた気がします。

 ……うん。もう少しだけがんばってみようかな。


 このエッセイで、流行り以外を書く作者が一人でも多く救われることを願い、自分は作品の執筆に戻ろうと思います。

 駄文を最後まで読んでくださりありがとうございました。ではでは、みなさまに良い執筆ライフと読書ライフがあらんことを。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私もテンプレより個性的な作品の方が読んでいて楽しいですね。 [一言] 『感想恐怖症』は、読者の方も多かれ少なかれって部分がありますからね。 全肯定しないとブロックされる作者とか見ると毒に…
[良い点] 正直に、自身の心情を綴っているところ。 共感しやすい語り口だと思いました。 [気になる点] 煽りタイトルなところ。 [一言]  うーん、作者によっては『感想恐怖症』になっている人もいるので…
[一言] 未完作品が多い作者はミュートへGO!
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