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大人気モデルになった幼馴染が幼い頃に交わした俺との約束を果たすために帰ってきた件  作者: 本町かまくら
第二章 星降る夜。この先にはきっと……

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28 実家のような安心感

「明理川茜熱愛発覚だって!」


「マジか! それは大スクープじゃねぇか!」


「デート中のところを、たまたま撮られたらしいよ」


「明理川茜とデートとか、羨ましいな……」


「マジでそれな」


 学校に登校してから、茜の話しか聞こえてこなかった。

 それほどに注目を集めているようで、改めて茜が大人気モデルであることがわかったのと同時に、バレたことで変な冷や汗が出ていた。


 俺のクラスの教室に入ると、俺の席にはすでに二人の人影があった。

 もちろんその人物は、


「おはよう、歩夢」


「おはよー」


「おはよ、正弘。あと氷見も」


「なんか私後付け感半端じゃないんですけどー」


「細けぇよ」


 そんなツッコみをするくらいには、まだ正常だ。

 当たり前のことだが、二人とも普通である。今はそんな当たり前が、当たり前ではないけど。


「お前、大丈夫か?」


 突然、正弘がそんなことを言ってきた。

 氷見は俺を心配そうに見つめている。


 やはりあのニュースは二人も知っているようだ。

 

「あぁ、大丈夫だ」


「そっか。ならひとまず大丈夫だね」


「そうだな。それにまぁ、明理川茜の相手がお前だって、世間にバレてないようだしな」


 そう言って正弘は周囲を見渡した。

 みんな一様に明理川茜の話をしているが、その中で誰も俺のことなんて見ていない。


 偶然にも撮られてしまった写真は茜の笑顔が映っているだけで、俺は背中しか映っていなかったのだ。

 不幸中の幸いと言ってもいいだろう。


「ほんと、それだけはよかったよ」


「だな。まぁ一番お前が大丈夫なのか気にはなってたけど、ツッコみができる時点で大丈夫そうだな」


「ツッコみで俺の心模様を図らないでくれる? ってかそれで分かるのかよ。メンタリストかよお前ら」


「うん、やっぱり歩夢は普通だね!」


「だからツッコみで判断するなって」


 またいつもの会話の流れになって、いつも以上にほっとする。

 登校するまで地に足がついていなかったから。それほどに、あの報道には動揺した。


 今度は氷見が、切り替えて心配そうな表情で俺のことを見てきた。


「……茜さんと連絡とった?」


「……取ってない。いや、取れなかった」


 俺はあの報道を見た直後、すぐに茜に電話をかけた。

 だがまだ起きていないのか、茜が電話に出ることはなかった。

 

 正直俺よりも、あいつが……。


「そっか。じゃあしょうがないね」


「あぁ」


「……心配、だよね」


「……そうだな。でも、モデルって言っても恋愛禁止じゃないし、別にダメなことじゃ……」


 ふと、正弘と氷見が温かい視線を送ってくれていることに気が付いた。

 その温度差から、俺が一人だけ熱くなっていることが分かった。


「すまん……」


「ううん。気にしないで」


「気にすんな。お前の気持ちが分かるって言ったら嘘になるけど、俺たちも一応ついてるから」


「正弘は完全な蛇足だけどね」


「な、何をー⁈ 俺こそこのグループの主砲だろうが」


「こんな弱っちい主砲があるわけないでしょ? 正弘は足軽くらいがちょうどいいよ」


「すんげぇ罵倒だ。だけど、足軽を馬鹿にしちゃダメだぞ? 一時代を築いた英雄だ」


「身分のことだよ。正弘は一番の下っ端ってこと」


「こ、この野郎……」


「んふふ~」


 いつも通りのギャグノリの二人に、また実家に帰ったような安心感を覚える。

 ひとまず、俺ができることは茜のケアだ。

 茜と連絡を取ることから始めよう。


 俺は手の中にあるスマホをぎゅっと握って、茜からの着信が来るのを待った。




   ***




 それはまだ歩夢が登校してくる前のこと――


「ひとまず、俺たちにできることをしていこう」


「そうだね。まぁ私たちにできることなんて、ほとんどないんだけどさ」


 自嘲気味に氷見が笑う。

 

「そうだな。だけど、あいつたぶんテンパってると思うんだよ。こんなに報道されて、色んな人がこの話してるからさ」


「そうだね」


「だからさ、俺たちはいつも通りでいようぜ。周りがみんな変わっちまって、きっと歩夢はアウェー感を感じてるはずだ。だから俺たちが変わらずにいて、歩夢に安心感を与えてあげよう」


 正弘が一気にそう言う。

 ふと正弘が顔を上げた時、氷見は驚いたように口を開けて、正弘のことを見ていた。

 

 そんな氷見の様子に、正弘は「ん?」と首を傾げる。


「いや、なんか……正弘だね」


「お前何言ってんだ?」


「んふふ、私もわかんない」


「ふっ、何言ってんだか」


 そんなとき、歩夢が登校してきた。

 氷見と正弘は顔を合わせて、頷き合う。



「おはよう、歩夢」


「おはよー」





第二章開幕!

僕自身も正直どうなるかわかっていません!(笑)でも、面白くすることはお約束いたします(大口)

そんな物語を、これからもどうかよろしくお願いします(o^―^o)ニコ

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― 新着の感想 ―
[一言] おっと、ホントに撮られてたか… 氷見と正弘、頼もしいな^^
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