表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大人気モデルになった幼馴染が幼い頃に交わした俺との約束を果たすために帰ってきた件  作者: 本町かまくら
第一章 再会と約束と

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/45

19 大人気女優出現のフラグ

「明日公開の映画、『天気の子の親戚のおじさんの隣の家に住む男の子供はわんぱくだ』のヒロイン役を務めた現役高校生、琴寄ことよりつばめさんがスタジオにお越しくださいました。では、どうぞ!」


「ほへぇ~」


 いつもの八朔家名物、シラス丼パンを頬張りながらテレビを見る。

 世の中にはこうして活躍する高校生がいるもんだなぁと思いながら、そのうちの一人である大人気モデル、茜に視線を向けた。


「ん? どした?」


「いや……何でもない」


 今日も相変わらず、俺の幼馴染は可愛い。

 毎朝見れるので、睡眠時間が短くなろうが一日の始まりは最高だ。


「最近、こうやって大舞台で活躍する高校生が増えたなって思っただけだよ」


 そう言いながら、テレビを指さした。

 そこには大人に混ざって月曜の憂鬱な朝に笑顔を灯す、金髪美少女の姿があった。


「……歩夢は、この子知ってる?」


「最近よく広告で見るくらい……かな」


「ふ~ん」


「なんか元気いっぱいでいいよな。あの笑顔とか、全く作り物感感じないし。マジで天然っぽい」


「そうだねぇ~」


 何気ない様子で、茜はシラス丼パンにかじりついた。

 特におかしな様子はないが、どこか引っかかる。

 

 だがその理由は考えてもわからず、結局シラス丼パンと一緒に飲み込んでしまった。




   ***




「お前ら今度一緒に見に行かね? 明日公開の、『天気の子の親戚のおじさんの隣の家に住む男の子供はわんぱくだ』」


「よく覚えてんな」


「まぁな。何せヒロイン役が、あのつばめちゃんだからな」


「そんなに有名なのか?」


「まぁな。明理川茜と同時期に出てきて、今では若手女優ナンバーワンって言われてるくらいだし」


「すげぇな」


 俺はそういう情報はよくわからないが、正弘は美少女に対して興味アリアリなのでよく知っている。

 果たしてそれに対して氷見はどう思っているか、だが……。


「ほんとつばめちゃん可愛いよね。演技とかすっごい上手だし、同性でも可愛いなって思っちゃう」


「……だな」


 茜のようにあからさまに妬いたりはしないようだ。

 だけど、正弘に見えないように拳を握っているあたり、やはりこいつも恋する乙女なんだなと思う。


「とにかく、見に行こうぜ」


「いいぞ」


「いいよ」


 俺たちは基本的に暇なのでこういう用事は断らない。

 フットワークの軽さが、このグループの良さだ。


「映画館でつばめちゃんの写真集かおっと~」


 ノリノリの正弘。

 どうやら本当にファンらしい。


「琴寄つばめ……かぁ」


「どうした急に」


「いや、今日なんかよく耳にするなって」


「まぁ映画明日公開だからな。そりゃ宣伝してんだろ」


「……そうだけど」


 どこか見知らぬ彼女の名前が、頭に残った。

 それは多分、今朝の茜の様子が気がかりになっているからで。


 それが琴寄つばめと何か関連性を持っているとは言えないけど、でも感覚的な部分が何かあると訴えかけていた。


「あっ、まさかお前……明理川茜じゃ飽き足らずに琴寄つばめまで……」


「いや違うから。ってか、会ったことすらない」


「まっ、そりゃそうか。明理川茜と恋人ってだけで奇跡なのに、お前のラブコメに大人気女優まで介入してくるとか、そんなことあるはずねぇもんな」


「んなことあるわけねーだろ」

 

 ……いや、今のはあからさまにフラグじゃないか?


「……いやいや、ないない」


 そんなことあるはずないのだ。

 俺がラブコメの主人公でもない限り、そんなラブコメイベントが起こるはずがない。

 

 自分の中でその結論に至って、この懸念を忘れることにした。




   ***




 すっかりと琴寄つばめのことを忘れていた放課後。

 家に帰って、ふと目に入った見知らぬ靴を見て、俺は琴寄つばめのことを思い出した。


「いやいや、まさかな……」


 母さんは買い物でいないらしく、茜はどうやら部屋にいる模様。

 自分の部屋に行くついでに茜にただいまでも言うかと思って、二階に上がる。


「あはは~確かにこれ可愛い!」


「でしょでしょ! 絶対冬はこのコーディネートでしょ!」


 ……んんん?


 見知らぬ靴があって誰かが来ているのかなとは思っていたが、どうやら茜の連れだったらしい。

 友達を今度紹介すると言っていたし、たぶんそのことだろうなと思いながら、茜の部屋の扉をノックした。


「はいはーい」


「入るぞー」


「うん。ウェルカ~ム」


 弾んだ茜の返事を聞いて、扉をゆっくりと開けた。

 するとそこにはもちろん茜と、それと――


「初めまして。茜の彼氏さん……ですよね?」


 ハートのクッションを抱きながらちょこんと座る、金髪美少女の姿があった。


「私、琴寄つばめと言います。茜の同級生で友達です☆ よろしく!」


 本当に見事に、フラグを回収したのであった。 


新キャラ登場!

大人気モデルの次は、大人気女優だぜ……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ラブコメの主人公っていくらで買えるんですかね
[良い点] 見事なフラグ回収!w 歩夢に絡んでくる?まあ、さすがに無いか!(フラグ?w) [気になる点] 面白そうな映画だな… 天気の子の親戚のおじさんの隣の家に住む男… うん、天気の子の他人だなw
[良い点] Oh…… また一波乱くるのか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ