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第零話 プロローグ

 今から数百年前、一人の人間と一人の魔龍族が戦っていた。


 とある出来事から起こった人間と魔龍族との戦争。それが今この二人の戦いによって終わりを迎えようとしている。


「やるじゃないの」


 戦いのさなか人間を攻める魔龍族。まさか自分と互角に渡り合える物がいる事に驚いている。


 城はすでに半壊していてお互いに体力はもう限界に近かった。


「でもこれで終わりにしましょう」


 魔龍族が魔力を集め始めた。かなり強い魔法がくると感じた人間。


 こちらも負けじと最大威力の攻撃の準備をする。


「そろそろこの宿命からも解き放たれたい所だぜ」


 ぼそりと呟く人間。


「フレイ、ライト、アクア、アース、ナッシー憑依」


 精霊達と融合。その力を全て剣へと集める。本当の最後の決戦になる。お互いに個この攻撃をかわすことは出来ないと確信していた。


 相打ちで死んでしまうだろう。だがそれでいい。もうこの運命に誰も縛られないで済むのだから。


 何かを納得したような顔をしている。


「皆、ありがとう。俺には十分過ぎるの仲間だったよ」


 そんな事を言った後、二人が最大級の攻撃を放った。


 近くに居た仲間達が何かを叫んで居るようだが聞こえない。


 力を全て使い果たし攻撃を避ける事は出来ない。


「やっと終れたな、フレイ達もありがとうな」


 精霊達に一言告げてすぐ魔龍族のの攻撃が命中した。それと同時に魔龍族にもこちらの攻撃が当たる。


 お互いに致命的となる攻撃を受けて瀕死の状態。


 だがそのときに気づいてしまった。まだ魔龍族は体力と魔力を残している。早く止めを指さないといけない。だが声も出ない。体力もない。


「しっかりして!」


 仲間がよってきて声を掛けてくるが耳にもかなりのダメージを受けていてまともに聞こえない。


 悔しい。


 その気持ちからか目から自然と涙が出てきた。この戦いで精霊魔法の使い手の宿命を消すことが出来ると思っていたのにそれが出来なくなってしまった。


 また、この宿命を別の誰かに背負わせてしまう。


 最後に残った力を振り絞って四人に伝えないといけないことを告げた。


 そして精霊達にも別れを告げて勇者は息を引き取ったのである。


 その戦いから数百年が経ち、今この世界に新たな勇者いや精霊魔法の使い手が誕生したのである。

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異世界転生 最強の神は異世界でも最強でした!

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