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そこに愛がある  作者: 夜長
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お弁当ー友里ー

どうもどうも、学校のプリンスこと結衣と高嶺の花こと梨花の友達の片桐 友里です。

まあプリンスはただ馬鹿で高嶺の花はただのポンコツということを知っている数少ない人間です。

最近の流行りは百合カップルを見て拝むこと。

その点、女子校はたまらんです。

ちなみに今、私は購買戦争の真っ只中です。


「おばちゃーん、焼きそばパン、クリームパン、中略、スペシャルデラックスパンくださぁーい!!」


今日も大量のパンを買い込んで教室に戻る。


…ッ!!私の百合センサーが反応している!!

人気のない旧校舎の廊下か!!



「ちょっと、真希ここ廊下だよ?」

「今、愛実とイチャイチャしたいんだよ」


おー壁ドン、アゴクイご馳走様です。

あれは隣のクラスの今井さんと西野さん。

二人は将棋部と囲碁部で2つの部活は犬猿の仲で言うなればこれは禁じられた恋!!

いやーこれは美味しいご飯が食べれそうですな~

まあ買ったのはパンだけど。



さて、やっと教室に戻ってきた~

梨花が結衣にお弁当を作って来るって話してるな~

でも梨花って学校では才色兼備でなんでも出来るってイメージあるけど実際はポンコツだからな~

これは弄るしかない!!


「いやー購買混みすぎだよ~」



「それにしても梨花、弁当作って来るって見栄を張って大丈夫なの~?」

梨花の、顔が赤くなる。


「見栄なんて張ってないよ!」

勢いよく否定するがこれで隠せてると思っているのだから驚きである。

これ以上はなんか可哀想だな~



「結衣はお弁当作ってくれる嫁がいて羨ましいね~」

今度は結衣を弄ることにしよう。


「そうなんだよ!梨花が作るものは美味しいから楽しみだな~」

おっと幼なじみのポンコツ具合がバレていないのだから梨花は凄いな。


「いや~仲睦まじくてお姉さん嬉しいよ~」

実際、この二人は幼なじみとして接しているつもりだろうがクラスでは甘ったるい空気を出すものなのでみんな早くくっつけよと思っている。


「そういえば、友里って女の子同士の恋愛の漫画をよく読んでるけど女の子が好きなの?」

結衣がド直球の質問をぶつけてくる。


「違うぞ違いますぞ結衣殿!私は女の子は好きだが女の子のカップルを見て慈しむのが好きなんだ!!」

思わず力が入ってしまった。恥ずかしさを紛らわすためにパンをかじる。


「そんなもんなのか~友里にもいい嫁が見つかるといいな」

友里にも ね~

無意識なんだろうけど梨花が赤くなってした向いてるの可愛い。


「友里ちゃんニヤニヤしてどうしたの?」


「いや、梨花達が微笑ましくてね」

おっと、笑って誤魔化せたがついニヤついてしまっていた。


まあ中学の頃から二人を見ているがお互い変に意識しているから中々関係が進まないが私としてはこの焦れったい関係は大好物なのでOKです。


まあこれからも二人を見守っていきたい。




読んで頂きありがとうございます。

友里は相談できる友達として出す予定だったけどどうしてこうなった。

ちなみに友里の部活は文芸部です。

ただ百合の漫画を読んでる不真面目な部員です。

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