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「黒い天使」短編集  作者: JOLちゃん
「黒い天使・日常短編シリーズ」
71/208

黒い天使日常編 『どっちが日本通?』4

黒い天使日常編 『どっちが日本通?』4



さてさて検定の開票は続く! 

今度は生活編だ。

そしてここにいるのは女の子ばかり、自然と話はお風呂の話に!

エダの美貌の秘密が明かされる?



 そしてまだまだアンケートは続いている。



 【生活編】



 ① 「温泉は好きですか?」 A大好き B好き C普通 D嫌い


エダ A 飛鳥 A セシル B サクラ C JOLJU C マリー C



 ② 「入浴時間と頻度は?」


エダ「毎日/1時間から1時間半」 飛鳥「毎日/30分」 セシル「ほぼ毎日シャワー/20分」 サクラ「2日か3日に一度/15分」 マリー「3日に一度/15分」 JOLJU「気が向いたら/5分」



 ③ 「好きな暖房器具は?」Aこたつ B部屋暖房 C薪暖炉 Dストーブ


サクラ A 飛鳥 A エダ B セシル C JOLJU C マリー D



 ④ 「好きな冷房器具は?」 A扇風機 Bエアコン Cうちわ Dなし



飛鳥 A サクラ B エダ B セシル B JOLJU C マリー D


 ⑤ 「好きな日本の風習」Aお花見 B花火 C海水浴 D初詣 E わからない


サクラ A エダ B 飛鳥 B セシル C JOLJU D マリー E



 ⑥ 「日本旅行にいくなら?」A京都 B北海道 C沖縄 D東京 E大阪


エダ A セシル A マリー B JOLJU C セシル E 飛鳥 E




***



「…………」



 開票結果を見比べる一同。

 今回もエダが上位だが、皆も結構入り混じっている。


「あの……お風呂の問題が二つあるのデスガ、日本人と関係あるデスカ?」とマリー。

「日本人はもれなくお風呂好きやねん!」と力説する飛鳥。

「ユージもお風呂大好きだし、そうかも」と頷くエダ。

「日本は多湿ですし皆綺麗好きですし確かにお風呂好きですね。お風呂の観光地がこんなにある国は他にありませんし」とセシル。


「サクラよ! 前から思ってたけどお前あんま風呂入ってないヤン! 温泉が『普通』やなんて日本人としてどうなんや!? しかも毎日入らんなんて!」


「だって好きでもないし。サクラちゃん、世界中遊び歩いてるンだぞ? ちゃんと入浴できる国とできん国がある。世界には銭湯なんてないんだし」


 そしてサクラは女同士でも肌を見せるのを嫌うから、無理に野外で水浴びなどもしない。第一普段着替えを持ち歩いてもいない。


「そうデス。南アフリカだと皆三日に一度シャワー浴びるくらいなのデス」とマリーの談。

「そうですね、LAも欧州も似たようなものですね。ああ、私は毎日シャワーは浴びますよ。疲れもありますし人と接する仕事ですし……」

 とセシルの談。ここまではごく普通の欧米人の意見。

「ま、一番の理由は盗聴器とか発信機が付いていないかチェックも兼ねてですが」

 とCIAのスパイらしい理由が続く。


「オイラどっちでもいい」とJOLJUの談。全員無言でスルーする。そもそも入浴も何も汚れれば洗面所でもバケツでも身体が洗えるサイズの生物である。

「サクラちゃんだって東京やNYにいる時は毎日入ってるもん」

「カラスの行水やけどな、お前の場合。10分くらいででてくるクセに」

「体洗って温まったらもうOKじゃん」

「そこや!! 日本人なら風呂に浸かりまったりするのが本来の姿なんや! エダさんを見てみい! 1時間以上やで!! これが本当の日本人通や!」

「あたしはお風呂が好きなのもあるけど、長風呂は家か日本に行った時くらいだよ? 実家だと1時間切っちゃうし……」

「それでも一時間は入るんですね」

「だって……髪を洗うとそれだけで30分くらいはかかっちゃうもの」

「あー……! 成程」と全員頷く。


 エダの髪は腰近くまであるクセ一つないストレートのロングヘアーだ。そしていつもサラサラで絹糸のように滑らかで柔かく美しい。当然ちゃんとケアをしていなければここまで奇麗な金髪ロングヘアーを維持することはできないだろう。入浴が一時間を越えるのも納得である。尚欧米人は日本人ほど丁寧に髪のケアはしない。サクラもマリーも髪は背中まであるが、普通に湯船に髪をつけるしシャンプーとリンスだけで終えてしまう。まぁ二人共10代前半で髪に対しそこまで気にしない年齢……というのもある。が、まぁ大方の欧米人はこんなものだ。



「ちなみにアンケでそのあたりちょこっと聞いてるんやけど、エダさんは入浴方法丁寧で完璧。サクラとセシルはちょっと違うねん」と飛鳥は皆のデーターを見て言う。


「は? シャワーで体洗う。湯船でまったり、温まったら出る! おかしくない」


「シャワーを短く、入浴、体洗う、シャワーで全身、出る……ですが?」


「かけ湯、顔を洗う→半身浴しながら髪をまとめる→体を洗う→全身浴→髪を洗う→水を飲みながらゆっくり湯船に入る→体をマッサージして髪を整えてから出る……と、エダさんはこうなっとるんやけど? てか充実しとるなぁ……そんなに色々出来るのがすごい」


「家のお風呂だけだよ。他ではそんなにゆっくり出来ないし。家のお風呂は大きいし、冷蔵庫もモニターもあるから退屈しないし」


「ナンやそれ? そうなんかサクラよ?」

と、飛鳥はサクラに尋ねる。しかしサクラもよく知らない。そういえば家の風呂はいつもさっさと入るかシャワーだけで済ませることも多いからそこまで気にした事がない。無駄にだだっ広い事は知っている。


「すごい機能が色々ついてるんだよ、家のお風呂。今日は皆も泊るんだから、お風呂も客用のじゃなくてこっちのお風呂に入れば? 楽しいよ?」


 そう、クロベ家は家族用のバスルームが一階、来客用のバスルームが二階にある。普段飛鳥やセシルたちが使っているのは来客用で、あちらはごく普通の大きめのユニットバスだ。サクラですら普段はお湯を張るのが面倒くさいから客用バスルームでチャッチャと済ますことが多い。ということで家族用バスルームはユージとエダ専用のようなものだ。


 まだ湯は張っていない。という事でも皆で見に行くことにした。




***




「ふへぇー!! なんじゃこの風呂っ!!」と仰天する飛鳥。

「見事に和風……」と感心するセシル。

「大きいのデス。湯船が木なのデス! そして広いのデス!!」と物珍しそうなマリー。

「な? なんか一人でチャチャッと入る気にはならんだろ?」やれやれと言うサクラ。


 バスルームだけで5畳部屋くらいあるだろうか……大きなシャワーがあり、姿見の鏡もあり、檜で作られた畳一畳半くらいありそうな大きな湯船、そして壁には防水処理された液晶モニターとスイッチ類がみえる。一般家庭の個人入浴用と考えれば信じられないくらい大きく広い。むろんトイレや洗面所は別室である。これは純粋に風呂場だけだ。


「お風呂は全自動管理でお湯張り、温度設定や保温も全部自動。空調完備。入浴剤も五種類セットしてあるから自動で温泉みたいになるし、ジャグジー、ジェットバス、マッサージジェット、泡風呂なんかも出るの。入り終われば全自動お風呂洗浄機能もあるから掃除も楽なんだ♪」


「すごい! スーパー銭湯も顔負けやん!」

「檜風呂で純和風なのにハイテク設定! ユージさんの拘りですね」


 ユージの風呂好き温泉好きは皆が知っている事だ。


「このモニターが凄いんだよ? これ、タッチパネルで操作するんだけど、テレビにもなるしインターネットもできるの。音楽も聴けるし、リラックスする大自然の映像とか見れるし映画も見れるの。それだけじゃなくて、監視モニターとしても使えるの」


 そういうとエダはモニターを機動させ、何桁かのパスワードをタッチパネルで打ち込む。するとそこに映し出されたのはクロベ家リビングだった。麻雀に興じる成人組の姿が映し出されている。『万が一入浴中に不審者が侵入したら』という時のための対策だ。これらモニターの設定はクロベ家のメインサーバーPCと連動しているので普通にPCとしても使う事が出来る。尚、モニターは19インチくらいある。


「で、この湯船の横のこの壁が、実は冷蔵庫なの♪」


 湯船の横にある白いボックス。そこを軽く押すとボックスの扉が開いた。中は冷蔵庫になっていて、コーラや炭酸水やミルラル・ウォーターなど飲み物とおしぼりが冷やされていた。だけでなく、さすがはクロベ家……冷蔵庫の奥には万が一のためのグロック19まで冷えていた。


「金取れる! この風呂ならお金取れる! すごい!! サクラ! なんでこんなに風呂がすごいのにシャワーですますンや!?」


「だから……サクラちゃんはチャッチャと入ってチャッチャと寝たいンだって。風呂に娯楽は求めてないし」


 こんな豪華風呂は風呂好き日本人の我侭……くらいにしかサクラは思っていない。第一シャワーだけのサクラにとってはこの風呂はデカすぎて面倒くさいし時間もかかるし広いからシャワーだけでは寒くなる。(ちゃんと暖房もついているのだが)だから我が家だが全然使っていない。しかしこれだけ色々揃っていれば、そりゃあ長風呂にもなるな。


「今夜は皆もこっちのお風呂入って行ってね。別にこっち使ってもいいんだから」


 ちなみにロザミアはパーティーに来たと、この風呂に入るのも楽しみにしている。元日本人だが拓は客用の普通のバスルームで満足する。拓もカラスの行水のクチだ。


「わーいなのデス!」

「美味しいご飯に楽しいお風呂! もうこれだけでも遊びに来る理由になるで!」

「ですねぇ」

「こんな大きなお風呂、初めてなのデス」

「女の子なら三人一緒でも入れるんじゃないかな?」


 飛鳥とセシルとマリーはこの超ハイテク娯楽風呂を前に楽しそうだが、サクラとJOLJUはそんなに興味はない。第一はしゃぐ理由がない。この風呂は自宅の風呂、いつでも入れるではないか。さらにJOLJUは何も驚きはない。何てったってユージの要望を受けこの風呂を作ったのはJOLJUなのである。





黒い天使日常編 『どっちが日本通?』4でした。


ということでもう少しだけ続きます。といっても次回がオチですが。


まぁエダぴーは髪がストレートロングのさらさらヘアーですから、一時間くらいはケアーますね。サクラはまだ子供だからガシガシ洗うだけですが。


しかしクロベ家の風呂は……緋JOLJUが作ったとはいえ、いくらかかったのか気になるところです。まぁ全体で200万ドルはかかっている高級住宅ですが。もっともユージの家半分みんなの溜まり場半分なのでユージだけが支払ったワケではないです。


ということで次回はオチです。後ちょっと検定の続きもあります。

今回はこんな感じでまったりいきます。


これからも「黒い天使・日常編」を宜しくお願いします。



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