キャラクター説明 レギュラーキャラクターたち
「黒い天使」シリーズのメインキャラクターたちです。
主に出てくる面子の説明を作ってみました。
サブ・レギュラーに関してはまた機会を作り説明します。
=====黒い天使 キャラクター説明======
■ 主人公
・ サクラ=ハギワラ=クロベ
● 「黒い天使」シリーズの主人公。
長い紅い髪、紅い瞳を持つ10歳の少女。戸籍上は日系米国人で、本籍はNY州NY市。
身長は140cm、体重28キロ。
目元がやや鋭いが、とてつもない美人。可愛いというよりは美人。
様々な特殊能力、特技、超能力を持っている。
主に使う超能力は「飛行」、姿が認識されない「非認識化」、相手の脳内に侵入する「竦み(飛鳥曰く<サクラ幻魔拳>)、「サイコリーディング」、「テレパシー」、「治癒能力」「異常霊感」。
変わった能力だと無呼吸で1時間ちかく生きていられたり、放射能に影響を受けなかったり、細菌やウイルスに強い抵抗力があり病気にはならない。
超能力をフルパワーで使う時、サクラの背中には菌で出来た特殊な黒い翼が出現する。鳥のような翼ではなく翼のような形状をしているだけ。「黒い天使」という名前はこの姿に由来している。ただしJOLJUから封印を受けている。
他にも『タニィルン・クイーン』という力を使えば人を特殊な菌で殺した後自分の意のままに操る力があるが、こちらは完全封印している。
知力は非常に高く知能指数246。
世界21カ国語は母国語レベルで喋れて、日常生活レベルであれば世界120カ国語が喋れるので地球上ほとんどの場所でコミュニケーションは可能。運動神経も並の大人より高い。
このように何から何まで完璧なわけだが、それは彼女は人類の特殊覚醒種であるため。
簡単にいえば人類の新化種。(神と人間の間だから<天使>と言っている……説もある)
精神的にはおそらく18歳くらい。18歳以下の相手は呼び捨てにするので。子供ではない。ただし大人とはいえない部分も多々。
性格には少し……ではなく割と難がある。
まず人見知りで完璧な自己中心的。自分が気に入らない相手、馴染まない相手にはぶっきらぼうで高飛車。基本家族以外は尊敬せず、悪人、敵対者、人間として堕落している相手に対しては冷酷ですらある。
殺人に対しても殺すに値する人間に対しては躊躇がない。
特にマイルールがあり法律よりマイルールを優先する、復讐に関しては肯定主義。
ここまでだと単なる高飛車なサイコパスなのだが、サクラは二面性があり親しい人間相手だと嘘のように親切になるし優しくもなる。また家族やすごく親しい友人に対しては見た目相当の子供(悪ガキ)で甘えん坊でもある。ただこういう性格なので、心を許す友人は少ない。また滅多にないが仲間がやられると激昂したりとクールと激情家が同居している。
そして、度の超えたファザコンで家族好きでもある。この父親はユージではなく最初にサクラを育て、<サクラ>と名付けたレイ=ハギワラのことで、彼とは事情がありもう会えない。ただ基本ファザコンなのでユージに対しても甘えん坊をみせることがある。サクラがクロベ家養女となった今でも第三者に名乗る時は<サクラ=ハギワラ>と名乗る。自分の名前は大好きである。正しいフルネームはサクラ=ハギワラ=クロベ。漢字表記はないが、あえて表記すればサクラ=萩原=黒部。
その結果、今のクロベ家も特別で、家族に対しては甘えん坊で我儘で歳相当の悪ガキ。
全く恋愛感情を持たない。また性的なことにも興味はない。ただ自分が裸になることは物凄く抵抗があるらしくエダ以外の相手と一緒に温泉に入ることすらない。温泉は嫌いではないが飛鳥やセシルと一緒に入るときは水着かタオル着用。……このあたりは子供の感性なのかもしれない……。最近はユージとエダの影響でだいぶ温泉に慣れてきた。<非認識化は使うが>。
服に対してもオシャレにも無関心で、いつも愛用のGジャンとGパン、無地の黒のTシャツ……冬場はダウンジャケットを着ることもあるがそれ以外はほぼこの格好。Gジャンは特製で軽い防火防刀機能があり水にぬれてもすぐに乾くJOLJU製。しかも全て大人サイズでブカブカなのを袖を折って着ている。飛鳥曰く「衣装やん!」大きな服を着るのは昔父レイが女の子のサイズが分からずよくブカブカの服を買ってきてそれを着ていた名残り。
娯楽趣味は漫画、文庫本、小説、アニメなど適当に見ること。ゴジラとかクマとかトラとかそういう動物は好きだが犬はそこでもない。後は射撃で、月に2000発は射撃場で撃って遊んでいる。いつも愛用のS&W M13 3インチを四次元ポーチに入れて持ち歩いている。銃の扱いは養父のユージの影響で大抵の銃器は扱えるが、腕のほうは「射撃好きの一般人」レベルで下手ではないが上手くもない。パソコン関係は得意で、超一流のハッキング能力があり時々悪さもしている。本人曰く「人が死なない程度なら何やっても子供は許される」!
甘いもの、お菓子、ジャンクフード、コーラが大好き。このあたりは典型的な米国人。
和菓子、桜、お祭りやイベント(クリスマスとかハロウィン)は大好き。
尚、一日の小遣いは3ドルもしくは300円、もしくは2ユーロ。あまり蓄財の意識はなくほぼオヤツを買い食いして過ごしている。このあたりはまんま子供である……。小遣いとは別に行動費や食費は電子マネーで持っていて使えるが、その明細はユージにいくので変なものに使うとバレて怒られる。
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・ JOLJU
● 「黒い天使」シリーズのもう一人の主人公。
身長50cm 体重6キロ 約600歳 一応性別は男。見た目は白いなぞの生物(笑
元神様である。現在はただのニートでクロベ家の居候。働く(神様業)のは大嫌い。
その能力のほとんどを自己封印(いつでも解除できるが)しているので、あまり特別感はない。
元神様と簡単に言っているが、実はとてつもない神様。元は惑星パラの唯一神で、神話などで生まれたのではなく「進化しまくった結果神様として通用するまでの能力を有する生命体」として神になった。その後能力は拡大し、「全宇宙でも神様を名乗れる生命体」にまで進化した。よって違う異星人たちからも神様として扱われている。銀河系くらいなら「消えろだJO」の一言で無にしてしまうくらい。厳密にいうと<神>ではなく<神>より上の存在で、進化しすぎて天井までいってしまったやつ。
一応全宇宙で20人(柱?)しかいない「宇宙の神様(超超生命体)」の一人。
実は「神様試験」で全宇宙を二度書き換えている。一度消して元通り作り直すというとんでもないことをやっているが、試験だからやったのでその後はやっていない。本人も自分の100%の能力がどれほどか知らない。基本は「ただのJOLJU」として生きているので自称能力の0.000000000000000000001くらい……といっているが、これでもIQ3000でそこいらの普通の神より能力は上。
こんなすごい奴なのだが、自分が守る惑星パラの消滅とパラ人の全滅を食い止められなかった。その後僅かに残ったパラ人を率いて地球に来て、なんだかんだと物凄い大事件「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」を起こした事で反省し、以後神様であることを辞めた。元々神様の仕事は大嫌いではあったが……。
サクラを<人類の覚醒種>に転生させたのはJOLJUである。
ということで、能力的には、人が想像しうるあらゆる事が一瞬でできるのだが、そういう能力を嫌っていて、「地球に住む限りに地球人に合わせる」としているので普段は人間とそれほど変わらない能力である。知力、知能ですら自分で制限している。すべては人間社会で面白おかしく暮らすための処置だ。結果、愛すべき馬鹿が生まれた(笑
「清く正しく面白く」が神としての教えで、崇拝されることを嫌っている。
よって、この馬鹿を<神>と崇める宗教は存在していない。神なのか本当に?
本当なんでこいつが神様やっていたのか、不思議なくらいの性格である。
地球の宗教に関しては一切否定していない。口を出す気もない。クリスマスも正月も盆祭りも大好きなので……教会にもいけば寺にも行くし、アラーの寺院にもいく。
唯一出来ない事がある。それは死ぬことである。JOLJUは進化しすぎて気付けば死ぬことが不可能になってしまった。仮に宇宙が消滅しても死にそうにないので、JOLJUは考えるのを辞めた(笑
肉体はJOLJU自身が作った特別なもので、何と脳も心臓も存在しない。物理的には何をやっても傷つかない。ただし神経はあるので殴れば痛がる(笑
白い犬ともカバともつかない二頭身ちょっとの姿なのだが、実は地球の分類に当てはめると<竜>なのである。最近の仇名はサクラがつけた<カバモン>。JOLJUを殴り倒せば<ドラゴン・スレーヤー>!?
基本的には馬鹿である。精神的には子供と一緒で、多分10歳前後である。
(大体10歳以上の人間を年上のように接するので)
けして演じているのではなく、元々の性格がそうであった。が、さすがに神様をやっていたので、時折神様らしい見地や識見をみせることがある。たまに加減を知らず暴走するがその時は殴ってあげよう。
無類の人類好き……人間好きである。その意味では博愛主義だが、嫌な事をされれば怒るし最低の人間をみれば軽蔑もする。釈迦のような境地はなくひどく人間的である。動物も大好き。
交友関係は結構広く、世界中に友達はいる。ただ、特別仲がいいのはクロベ・ファミリーと飛鳥の家族、惑星パラの生き残りのロザミィ(ロザミア=パプテシロス)で、仲のいい仲間に対しては色々親身にもなるし甘えもする。
食欲旺盛で食べる事は大好き。甘いものと果物、お菓子が大好き。むろん食べなくても生きていけるのだが空腹を感じるとヘバる。無理難題も食べ物で釣ると引き受けてくれたりする。また、睡眠も大好きで一日10時間睡眠が基本、食事も三食が基本。
性格は自由奔放、温和でのんびりで怠け者。
サクラのことは、親友であり、悪友でもあり、そしてある意味弟子でもある。
実はユージが地球人最初の親友であり相棒でもあった。ユージを超人にした張本人でもある。そしてエダは地球人で最初の女の友達で、この二人とサクラに対する愛情は特別深い。
地球の事は大好きらしく、地球の娯楽も大好き。特に日本の漫画が大好き。本人曰く「人類の想像力の豊かさが分かるから」というのが表の理由……ただ単に単細胞なだけという説も。このあたりの趣味もサクラと一致しているのでその点サクラと馬が合う。
極力能力をセーブしつつ、機械いじりやアイテム発明をするのが趣味。
<パワー手袋>や<四次元ポーチ><転送機><万能バリアー><万能翻訳機>などが発明品として登場する。どれも今の地球ではありえないオーバースペックの超アイテムなのだが、JOLJUくらいの能力者からするとこの程度は誤差の範囲らしい。管理はしっかりしているつもりだが時々飛鳥に盗まれる……。
他にも趣味は多いが、特にすきなのは釣り。神様になる前からやっていてなんと魚が捌ける。刺身もできれば寿司も作れる。当然魚を食べるのも好き。実はそこそこ料理もできる。大雑把だが。
「黒い天使」のシリーズではサクラの相棒であり、サポートであり、時に導き手だったりする。
一応主人公だが、作品によっては別行動をしていて出ない話もある。
実は地球で一市民?として過ごす代償として世界各国首脳と「地球の危機のとき助ける」というような条約を結んでいる。逆に何かあったときJOLJUの要請やお願いを各国は聞かなければならない。それを各国では「特別条項J」と呼んでいる。
また、核軍縮には積極的で、無償で何度か核爆弾の始末をしたことがある。
そして(作中設定だが)実はこれまで地球滅亡を5回ほど防いでいる。内3つは異星人の襲来。破滅的大地震1回。地球の大環境異変1回。これらは人間ではどうにもならないレベルだったのでJOLJUが勝手に対応したが、人類対応可能案件の場合サクラたちに教えそのサポートに廻るときもある。(いくつかの大長編シリーズがこれにあたる)
同時に、今現在は異星人たちにとっての地球の窓口担当であったり、地球人有志数人をはるか宇宙の先にある総合宇宙ステーションに留学させたりもしているが、この程度の仕事なら特に大変ではないらしい。
尚、どこからどうみても異星人のJOLJUだが、周囲に強力な暗示をだしていて誰もJOLJUを異星人だと認識せず人間だと思わせている。
小遣いはサクラと同じで、やはり同じく買い食いで使い果たしている。
ちなみに地球人の名前で「ジョルジュ=Geolju」なのだが、こいつは異星人で発音も違うためローマ字表記そのままの「ジョルジュ=JOLJU」である。
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■ レギュラー陣
・ 真壁 飛鳥
身長158cm 体重 48キロ 16歳
● 日本の、東京の、練馬に住む都立高校に通う高校生。
東京生まれ東京育ちのクセに「えせ関西弁」を話す、好奇心の強い少女。
その溢れんばかりの好奇心と強欲と行動力で、家族以外で唯一サクラとJOLJUを使いまわす事ができる人間。それだけサクラとの間には友情があり、サクラの相棒的存在である。
「面白い事が全て!」という、明るく喧しくボケツッコミを愛する関西芸人のような人物。
ネット上で面白い話や都市伝説、怪現象考察などあげている<AS探偵団>として活動している。サクラたちが参加するまではただの面白サイトであったが、サクラとJOLJUと知り合う事で活動が広がり、気がつけば本当に探偵として失踪事件や怪事件、本当に危ない海外事件などやるようになって人気が爆発。本当に事件解決の依頼がくるようになり、そこで収入も得るようになった。
サクラですら唖然とするほど行動力を持っていて、いつもサクラを事件に引きこんでしまう。
JOLJUとの付き合いのほうが長く、14歳の時祖父風禅のところに遊びに来て知り合った。サクラと知り合ったのはその後である。
お金が大好きでサクラからは「銭ゲバ」と呼ばれている。確かにお金が大好きだが、お金で人を裏切ることはなく、使う時は気にせず使うのでケチではないし守銭奴でもない。お金と面白い事なら面白い事をとるので……
面白い事>>友情>お金>>食べ物>>>>勉強>恋愛
という図が当てはまる。
外見はあまりスカートは履かず女の子らしい服は着ないがボーイッシュとまではいえない。どちらかといえば「おっさんファッション」といえばいいのか……愛用パーカーの下にはよくわからない趣味の文字入りTシャツやトレーナーを着ることが多い。ちなみに猫のような細目がデフォルト。美人ではないが不細工でもなく、愛想と愛嬌が飛び切りいいので皆「面白い娘」と見てくれている。近所では可愛いと言われることもあるから、口さえ利かなければどちらかといえばかわいい部類なのかもしれない。その点飛鳥はサクラといることはマイナスであった。とどのつまりサクラの周囲は美人だらけすぎるのである……。
元気一杯、愛想もよく人懐っこいので友人は多い。ただ彼女を恋愛対象にみてくれる人はいない。
芸能界にも警視庁にも知人がいる。本当に顔は広い。
恋愛には興味がないし恋をしたこともない。お金と好奇心が恋人。大人の友人が多く皆ハイスペックなので同年代に興味が持てないのはしょうがないかもしれない……その点も不憫かも。
冒険好きで、アイテムは打撃系を好む。これは小学校時代女子野球をやっていたから。
銃も好きだが、日本人なのでサクラのところにいって射撃場で遊ぶ以外触れる機会はなく、まるで下手で、実戦ではあまり銃を持たせてもらえない。
それに加え飛鳥は自他共に認める偽善者でどんな悪党でも人を殺すことを嫌うし殺した事がない。
また、死体や幽霊を嫌がる。宇宙人やUMAや妖怪は大好き。
どんな冒険や大事件でも、どういうわけか怪我をしたことがない。かなりの強運の持ち主である。ただしその強運は金銭面に働くことはない。
学校の成績は中の中。これだけ海外活動や英語を喋る人間がいるのに英語が苦手。まぁ周りが全員バイリンガルだったりJOLJUが翻訳機を出すので覚える努力をしないだけだが。また、成績は普通だが特に日々勉強するでも塾にいくでもなく、サクラですら気付かない事を閃いたりとけして頭は悪くない。
「その好奇心の5%でも勉強に向ければ成績上位になれるゾ」byサクラの談。
練馬の真壁家では祖父の風禅と二人暮らし。祖父風禅は元警察庁公安刑事。
両親は幼い頃に事故でなくしたので記憶にない。が、特に気にしていない。
祖父と代わりばんこで家事をしているので世間の主婦並には料理はできる。サクラ曰く「極上ではないけど不味くもない」との事。
ちなみに心の師匠はルパン三世。漫画のではなくアニメのほう。コナンも好き。
サクラは月のうち1/3は飛鳥の家で居候している。そのため二階の8畳部屋はサクラとJOLJUの部屋ということで間借りしている。
<AS探偵団>は、今では飛鳥とサクラのコンビのことだが、フルメンバーはJOLJU、セシル、マリーを入れた五人のことである。
尚「黒い天使」はサザエさん方式のため、誕生日はあえて設定していない。
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・ ユージ=クロベ (黒部 祐次)
身長186.7cm 体重80キロ 31歳。
● FBI・NY支部主任捜査官兼救命外科医。さらにHRTの隊員でもある。
サクラの養父。
強い。
「黒い天使」の中で最強の人類である。
愛用の拳銃はデザートイーグル44で、44マグナムを9ミリ拳銃のように扱う。50m以内であればワンホールショット、200mまでなら普通に射殺する腕を持つ。他にバックアップも持つので、いつも2丁拳銃である。大事件の時は3丁になるときも。また格闘技にも長け合気道をベースにした総合格闘技で格闘でも負ける事がない。
バックアップはUSPコンパクトかM1911オフィサーズ。たまに日本に行くときはコルト・パイソン2.5インチを持っている。車にはHK417がありステアーAUGも愛用。むろんフルオート。
それ以上に凄まじいのは外科医の腕で、全米五指に入るほど。下手したら世界でも救急医療なら五指に入る凄腕であり、脳外科も専門。そのため外科医として依頼がくれば一回の手術で20万ドル以上が約束されている。
覚醒種のサクラが素直に「この人には勝てない」と思っている。サクラが懐く由縁でもある。
しかしユージの人生は波乱に満ちている。
大学で医学生になったまでは普通だった。
その後、「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」でJOLJUと出会い運命が一転。ユージは才能が最大限まで覚醒するようBJの強化を受けた。そしてありえないくらいの「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」を経て再び普通の医学生になるがすでに外科技術は大学教授以上……こんな医学生が日本医学会で生きていけるはずがなく、日本医学会から半ば追放された時ユージの医学の腕と戦闘力を買ったのがFBIで、ユージは裏社会の大物を釣り上げるため凡そ2年の間、潜入捜査官として闇医者兼戦闘のプロとして裏社会を暗躍。その結果軍医も真っ青な乱暴な外科技術と情報網と戦闘力を身につけ、世界中の大物犯罪者を検挙した。
この結果、裏社会のほとんど全てから命を狙われる賞金首になったが、ユージは平然と刺客を返り討ちにし、一人戦争状態になった。結果、裏社会のほうが降参した。ユージに命を助けられたマフィアや組織のボスの口添えもあった。ということでユージは裏社会のトップたちは非戦協定を結んだが、それでも組織の跳ね返りはユージを依然として命を狙うので、普通のFBI捜査官となった今でも彼は犯罪者の死体を量産しつづけている。
ということでついた徒名が「死神捜査官」である。手を出せば殺されるだけだから。
ユージは一罰百戒の意味もふくめ、自分を殺しにきた連中の7割は射殺する。3割がムショ行き。
こんな無茶苦茶な捜査官が存在するのは、政府や上司の理解と援助があってのことである。特に潜入捜査を指揮し、その後NY支局長となったコール=スタントンは喧しいながらもユージの理解者で陰日なたに渡り彼を守っている。他にも政府や軍に理解者がいるので、ユージは表社会で生きていける。まぁ……野放しになったら厄介な男だからという理由もあるが……。
英語はペラペラ。他に秘密にしているが中国語もペラペラでたまに中国系殺し屋として今でも囮捜査をすることがある。他に放浪闇医者だったのでスペイン語、フランス語、ポルトガル語は会話程度はできる。
FBIではグレード3。主任クラスだが、CIAやNSAでは事件によってグレード5やグレード6になることがある。NSPDに出向するときは警部補待遇。病院では医長待遇なので、そう考えると本職のFBIが一番待遇が低い。何故だ?w
「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」の関係で、対エイリアン特務組織SAAのナンバー・ゼロの称号を持っていて、そのコネクションは世界中にある。……半分くらいはJOLJUの保護者という理由だが……どちらにしてもユージは世界のVIPの一人である。
米国政府、ホワイトハウス、各捜査機関、警視庁、医学界、政財界、マフィアたち……と、ユージのコネクションはかなり広い。
性格はとにかく独善的である。自分が正しいと思えばどんな相手でもそれを貫くし、悪と判断すれば相手が誰であっても容赦しない。悪だと判断すれば平気で大統領でも撃つだろう。幸い今のところFBIという存在は彼にとって正義であるようだ……。
やや人見知りがある。警戒心が強いというほうが正しいかもしれない。心許すまではぶっきらぼうで無愛想であまり親切ではないが、信用したり心許すとこれほど親切な男もおらず、仲間と認めた人間に対してはどんな無茶でもする男。多少ふてぶてしくたまにコールやアレックスを怒らせる。
ユージが厄介?なのはこのテの人物らしからず権力者の利用するのが巧みで違法行為を色々手を回して合法化させる要領の良さをもっている。
このように、性格、習性、行動規範など血は繋がっていないが、養女のサクラと非常に似ている。サクラが懐き慕う理由は性格の類似によるところも大きい。
恋人のエダを誰よりも愛していて大切にしている。ユージに手を出しても100%殺されるとはいえないが、エダに手を出せば100%殺される。彼にとっての逆鱗である。
……そのため、ユージにはロリコン……と仲間内では陰口を叩かれる。最初に「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」でエダと出会ったときエダは11歳だったのだからしょうがない。ただ彼に言わせれば11歳だから好きになったのではなく、たまたま愛した相手が11歳だっただけだ。ちゃんと18歳までは手を出していないからロリコンではない。光源氏ではあるかも……。
が……彼が未成年の少女に対して甘くなるのも事実だ。
サクラもそうだが、セシルもマリーもユージによって命を救われ皆ユージを慕っている。また、それら「黒い天使キャラ」以外でも、事件で少女が絡むとユージは親身になってくれたり本気を出してくれたりする。なのでサクラたちは影で「美少女ホイホイ」と呼んでいる。むろん少女たちが自然とユージに集まり、そして慕っていくからでユージが手を出しているわけではない。飛鳥は特にユージを慕っていないので「美少女」が重要なのかも……面食いなのは確かだ……。
自他共に認めるフェミニスト。この男にDV事件やレイプ事件を担当させてはいけない。男を殺しかねないから。
ユージは、基本的にはストイックで仕事中毒のワーカーホリックである。
FBIの仕事以外の空き時間はNY州立病院の救命外科医の仕事を入れるのであまり余暇がない。そしてその余暇をエダとのデートにあてるのでほぼ人生は仕事とエダで出来ている。
趣味はガンマニア……自宅には100丁を超える銃があり、中には自動小銃やSMGがある。むろん合法で、そのためライセンス3の免許を持っている。コルト・パイソンが好きでパイソンだけで12丁持ち、たまに職務でも使う。他に学生時代はギターをやっていたり、愛車にマスタングのコンバーチブルを持っていたり、大型バイクも持っていたりブランデーを愛好したりとそこそこは散財している。また、拓ほどではないが時々煙草を吸う。煙草は特に好みはなく何でもいいらしい。酒はとにかく強くエダですらユージが酔っ払ったところを見たことがない。後入浴好きである。ただ全身30ヶ所、目立つ傷があり温泉に行けば周りが逃げ出す……彼が長髪なのは額と首にある傷を隠すため……とFBIにはそう言い訳している。そもそも長髪が好きなのであろう。
苦手なのは料理。全く出来ない。後、幼児は苦手で本人曰く「歯科医と小児科はできない」。
5歳年上の姉には全く頭が上がらず苦手。もっとも穏やかでおしとやかで優しい姉だが。結局ユージは自分を愛する優しい女には弱いのだろう。後さすがのユージも世間の夫同様エダの両親は苦手。
服は名前の通り?黒ばかり。もしくはレザージャケット愛用。ちゃんとしたスーツは着ない。FBIはスーツが標準なのだが「体の傷を隠すため」といういい訳を通している。
煙草はたまに吸う。潜入捜査官時代の名残であり、「女性除け」の意味もあるらしい。……なので、ユージによってくる女性は皆「嫌煙」の壁を乗り越えている分本気度が高いのかもしれない。
NYの一等地にデカいマンションを持っている。推定300万ドル……しかもユージ設計JOLJU改造物件で、色々普通でないカスタマイズがされている。武器庫、特製風呂、防音、果ては転送機、フォース・フィールドまであり核爆弾が直撃したり大洪水にあってもこのマンションだけは無事である。
サクラ推測では多分500万ドルくらいは貯金を持っているらしい。
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・ タク=ナカムラ (仲村 拓)
身長180.2cm 体重72キロ 29歳
● ユージの相棒。FBI捜査官で同じくHRT隊員。
ユージと違いFBIの仕事がない時は大学で勉強している。専行は人類学と歴史。
日本の大学を出て、歴史の高校中学の教員免許も持っている。
ユージ、エダ同様「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」の体験者。
頭が良く良識家で常識人で人あたりもよく皆から好かれ、面倒見もいい。NYに自宅はあるが、今ではユージの家族同然で、月のうち1/3はユージの家で寝泊りしている。とはいえこれは彼らにとってはおかしい話ではない。というのも、ユージ、拓、エダの三人は学生だった3年間ルーム・シェアでいつも一緒に暮らしていたから。エダとは親友同士。
FBIには、ユージの潜入捜査のバックアップとして日本語暗号解読者が必要になりスカウトされ、その後正式に捜査官となった。ユージの陰に隠れてしまって目立たないが、射撃の腕も格闘術も超一流で、FBIのNY支局でトップ5の中に入る。愛用銃はベレッタM92FSで、大事件の時は40口径のM96を持ち出す。非番の時はワルサーPPK/S、もしくはS&W M19スナブ……意外にミーハーな選択をする。格闘術は空手で三段の腕前。
真面目で多才……ただ、ずば抜けた点がない……とサクラたちはおちょくるが、十二分に優秀な人間である。暴走するユージのバランサー兼制止役をコールやエダから頼まれている。
恋愛は普通にしたいらしいが周りに美人が多くて目が肥えてしまったのか恋人はおらず、また女心に鈍い一面がある。高校大学時代はカノジョがいたから、そう考えると本当に今は目が肥えただけ説は有力かもしれない。「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」の時、好きになった女性は皆死んだからそのトラウマが少しあるかもしれない。
滅多に怒らない……というより怒ったところをユージですら見たことがない。苛立つ事はあるが。
それくらい実は冷静で心が広い大人。ユージのほうが実は激情タイプである。犯罪に対しても法を厳守するタイプだが、だからといってユージの暴走捜査も認めている。
「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」の生き残りなので、ユージ同様平和ボケした日本が合わず、その点FBI捜査官はやりがいのある仕事で満足しているのだが、サクラ含め多くの人間から「拓ちんは教師向き」と云われる。教師にも向いているだろう。
スポーツ観戦が好きで、たまにサクラを連れてメジャー・リーグを見に行く。
後は映画もいくしゲームもするし多趣味だがこれといってハマっているものもない。お酒は日本酒好きで一升くらい飲める。
目立つ特徴は愛煙家で、一日1箱は吸う。愛用はマルボロ・ライト。たまにアメスピ・ライト。
いつもサクラから「副流炎」と文句を言われるがサクラだけは遠慮しない。それ以外の人にはちゃんと配慮して喫煙している。煙草は昔愛した女性や友人たちがが吸っていたのが移った。哀悼の意味もあるらしい。
サクラにとって、同等の友人は、飛鳥、拓、セシルの三人だけである。
しかしそのためか年長者としてサクラたちから敬われず、「拓ちん」と気安く呼ばれている。
まぁサクラや飛鳥が気安く呼ぶほど仲がよく人柄もいいという事だが。
そして何故か大事件遭遇率が高く、負傷率も高い。後、ちょっと運も悪く貧乏くじをよく引く。そのためサクラは「不幸の拓ちん」という不名誉な徒名をつけている。
拓もスーツではなくジャケットにベストというカジュアルな格好。これは相棒のユージに合わせる為ということにしているが実はネクタイがキライなのだ。
今でも余暇は大学で歴史学や人類学、米国法律を学んでいる。
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・ エダ=ファーロング
身長160cm 体重 44キロ 19歳。
● 金髪碧眼の美少女。長い髪と、サクラに匹敵するほどの美貌の持ち主。サクラが姉として無邪気に慕っている。ユージの恋人。別名「クロベ・ファミリーの王女」。
「黒い天使」の作中では現役大学生である。しかもNYの超有名大学現役生。実はIQでいえばユージや拓より高い才女。何せ現役有名大学生だ。
腰まであるストレートの金髪が特徴で、オシャレもあまり派手さはないが色々楽しむ女の子。服装の好みは米国カジュアル系とフランス・カジュアル系が多く、白系を好む。
最大の特徴はその優しさと聡明さと清楚さと博愛主義者。
自分を襲う暴徒ですら、命は取らず相手の今後を心配する。人間がいかに欲深く残忍であるか人一番目撃してきたはずだが、人に対する愛情と慈しみがなくならない、稀有の存在。エダのおかげでユージに殺されずにすんだ人間は結構な数に上る。
それでいて、実はセシルに匹敵するほど射撃と格闘の腕がある。格闘はユージから習った合気道二段で、射撃もユージに習ってプロ並。他運動神経も抜群で大抵のスポーツは経験してできる。小学校の頃は女子サッカーをしていた。格闘技もユージと拓から習っているからそこいらの警官より強い。
こんな彼女も、「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」の体験者で、凄まじい大事件の生き残り。そしてユージ同様JOLJUに強化された人間。ただしエダの場合、それで引き出された力は芯の強さと強い意志、そしてサクラに匹敵する第六感で、危険察知の本能や場の雰囲気を読む力はサクラより鋭い。エダが「悪い予感がする」といえばユージは無条件で銃の安全装置を解除し、サクラも顔から笑みが消え真剣になる。●●が強化した地球人は後にも先にもユージとエダだけ。
あと、非常に強運かつ幸運を持つ。よくクジ引きなどして幸運を引きあてる。元々運がつよかったところをJOLJUに強化されもっと強くなった。そのため本人はフェアではないということであまり公営ギャンブルはしない。
ユージが荒ぶる暴力神であれば、エダはそれに付き従いユージを諌め癒す女神……そんな関係である。
ユージ曰く、「自分が裏社会の暗黒面に染まらず道を誤らなかったのはエダがいたから」。この点、サクラも全く同感である。これは性質が同じであるサクラにもいえることで、サクラが人としての道を見失わないのはエダがいるためである。
ということで、サクラが女性として尊敬する唯一の人物がエダである。
料理もプロ並で和洋中なんでも作る。和食が得意なのは日本育ちである事と、ユージのためユージの姉からレクチャーを受けた経験から。飛鳥が「本格的和食!」といって食べにくるくらい上手い。
歌が上手く、中学の頃芸能界スカウトを山のように受けた。
ユージを憎む裏社会の人間も、エダがいると襲うのを後日に改める……むしろ彼らのほうがエダをアイドルとして奉じてしまうほどである。
家事も完璧、学生としても完璧……本人はユージといられるだけで幸せ……とケチがつかない。
善人を形にしたような……と、サクラもユージも、飛鳥ですら思っている。
ちなみに生まれはペンシルベニア州の田舎町。その後父親の仕事の関係で日本で育ち、また米国に。その後「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」でユージと暮らし、中学は日本。高校はユージが潜入捜査官になったのでペンシルベニア。そして大学はNY……と米国と日本を行ったり来たり。日本語は当然ペラペラで、むしろ日本語のほうが得意。大学ではフランス語専攻していてフランス語も分かる。
実は、皆に守られているが、皆の弱点であり、皆の苦手もエダであった。皆、エダに叱られるのを嫌がるし、彼女を心配させるのを嫌がっている。
が……そんなエダも欠点がある。
一つは「あまりにもユージが好きすぎて他の欲がない」……。
24時間惚気っぱなしである。彼女にとってはユージの独善的な性格も魅力のようだ。11歳の時に出会ってからずっと愛してきて他の男も社会も知らないので時々世間知らずが出るときがある。
「相手がユージじゃなく拗ねた変な男を愛してたら、むしろエダはすごい転落人生じゃね?」というのがサクラの談である。そのくらい純粋すぎるのが欠点。ある意味恋愛観は完成してしまったので、その手の話題は苦手で初心である。
この無邪気な愛の前に、人知れず敗北した男性や芸能関係者は無数にいる……。
そして、法も秩序もない「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」を生き残ったせいで、エダが「正しい」と信じ決意した時の行動力はサクラを超え、危険なことも平然と立ち向かってしまう自分を省みない事もある。もっとも他のキャラたちよりはるかに理性が強くそのスイッチは中々入らないが……。その正義感によっていくつか難事件を解決したこともある。
後は、イギリス系白人にしては少し背が低く童顔であまり化粧っ気もないから、今でも15、16歳に見られる。ユージが長身なのでエダはますます若くみられる。ユージと日本の夜デートしていると職質された事も一度や二度ではない。
趣味は多くアウトドアからインドアまで色々やるが、その中でも得意なのはタップダンス。高校時代賞も取っている。ユージやJOLJUの影響で射撃や釣りも好き。大学では射撃部。
愛用銃はキンバーM1911カスタム・コンパクト。ユージが事件で危険なときはUSPコンパクトやグロック19を持っていたりする。
車の免許は持っていて、実はユージに合わせてバイクの免許も持っている。米国の免許なので大型も乗れる。ツーリングはするが特にバイクや車にこだわりのメーカーがあるわけではない。JOLJUの影響で釣りもする。ハンティングだけはユージたちはするがしない。どこまでも博愛主義者である。
後少し困った趣味はワイン好き。ギリギリ未成年飲酒で違法だが米国では家庭内で少し飲む分は大目に見てもらえる。極力飲まないが、飲みだすと一本くらい飲んでしまう。そしてあまり強くないので酔っ払うとユージに甘えたりサクラとじゃれたりと、ちゃんと酔っ払ってしまう。本人も酔うと甘え癖があることを知っているので家族内以外では飲まないが……。
父親がゲーム関係者なので、時々オンラインゲームはしている。日本の歌手や初音ミクも好き。また、映画やクラシック鑑賞、オペラ鑑賞、ミュージカル鑑賞と観るのは好きで、そこはNY向き。
入浴好き。一時間は入っている。そのあたりはユージと馬が合う。
後、車社会の米国人なのだが車の運転はあまり上手くない。米国で走らせる事は問題ないが日本では車が多く怖くてあまり運転しない。
尚、飛鳥はエダの日常写真を集め、売り出した事がある。多いに儲けたが、大騒動にもなった。
学費は親とユージが折半しているので決まったバイトはしていないが、時々近所の幼児のベビーシッターは引き受ける。その時ばかりはユージは苦い顔をして家を出て行くが……エダは子供が大好きなのでこればかりはどうしょうもないのである……。
「大事件【ゴニョゴニョ・禁則事項】」とユージとサクラと数々の大事件の関係者ということもあり、また芸能界にも興味はなく充実した生活をしていることもありSNSやブログなどは一切していない。これらはクロベ家は全員禁止されている。
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・ セシル=シュタイナー
身長165cm 体重 48キロ 17歳。
● 天才クラシック音楽家で音楽界を席巻しているが、本業はCIAの特別諜報員である。そしてSAAの特別捜査官№24である。
栗毛の中々の美少女である。
しかしセシルもまた相当な波乱の人生を生きている。
そして、エダ並みにユージによって人生が決められたある意味幸せ、ある意味不幸な少女である。
生まれは孤児。そして物心つくころからフランスのマフィアに飼われ、秘密暗殺者として育てられた。その頃のセシルは殺戮マシーンであった。
しかしそんな彼女の運命が大きく変わったのは、ある指令を受けたときからだった。
セシルは組織からユージの暗殺を命じられたのである。14歳の時だ。ユージが美少女に甘いと知っての命令だったのだろう。
ある意味組織の目算は当たった。セシルはユージを傷つけた。しかし戦闘力は段違いでセシルは逮捕された。組織の誤算はユージがセシルに同情したことと、少女を暗殺者にして送り出した組織を憎んだ事だ。結局組織はユージによって壊滅してしまった。そしてセシルは当然米国法で裁かれるはずであったが、ここでエダが出てきてセシルを哀れみ助命を願った事でユージも方針を転向。(けしてセシルが美少女だったから……ではない。……と思いたい)
エダの献身で人の心を知ったセシルは生きたいと願ったので、ユージはSAAとCIAに掛けあいセシルを諜報員にすることを決断。その経過の中セシルに音楽の才があることを知ったので一年音楽を教えた結果、セシルは音楽の才能を開花させたので、CIAも諜報員としての価値を見出し、セシルは特別諜報員として新しい人生を進む事になった。ちなみにサクラがクロベ家に入る前年である。
ということもあって、セシルにとってユージとエダは恩人であり、二人を兄、姉のように慕い尊敬する事となった。(若干ユージに対しては異性として好きな面もあるが同じくらいエダが好きなので黙っている)その後サクラが養女になりサクラと仲良くなる事でセシルは飛鳥やマリーとも知り合い、サクラの友達となったわけだ。
サクラは最初はセシルがあまりにユージとエダを慕うので嫉妬していたが、すぐに打解けていった。
こうしてセシルはクロベ・ファミリーとなった。法的にはユージが後見人。
17歳になったころ、セシルは世界的若手音楽家として大成しつつ自由な時間もできるようになり、結果ほぼ無理やりサクラとセシルの冒険に借り出される事になった。
普段のセシルは活発で人あたりもよく謙虚だが、無茶ばかりする飛鳥とサクラには便利使いされていて様々な事件のヘルプ、後始末に付き合う事になる。CIAなので米軍にもコネがあり武器を集めてきたり情報提供などとにかくよく利用される。諜報員なので英語、日本語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、中国語が喋れる。日本の芸能界にもよく顔を出すが、スパイなので日本語は日常会話レベルで少しカタコトを装っている。
普段はおしとやかで優雅で明るく社交的だが、サクラと飛鳥に対するときちょっと乱暴になる。まぁこの二人は無遠慮にセシルを扱ったり何でも調達屋にしたり勝手にセシルの諜報員用アイテムを持ち出したり来日すると決まって食事をたかったり……セシルにとっては面倒くさい悪友たちでついついツッコミ担当になってしまう。もっとも、同年代の友達が全くいたことのないセシルにとって気さくに遠慮なく接してくれるサクラと飛鳥とマリーは大切な友人ではある。天才音楽少女ということで世間は持ち上げ、音楽関係者も彼女の才能を愛して親身にはなってくれるがやはり同年代の仲間はいない。ということで、セシルが着飾ることなく心落ち着かせられるのはクロベ・ファミリーと飛鳥だけ。音楽家としてNYに行けば必ずクロベ家に泊まる。ちなみにセシルも外食派で料理はできない。
SAAの中では諜報と現場部門を担当する№24。同部門のチーフが№4のアレックス=ファーレルで、彼もユージやサクラの知人だから繋がりはある。
CIAの武装は任務によってバラバラだが、自分用に愛用しているのはSF V12・45口径で、これは元エダが愛用していたものを譲ってもらった。
SAAの武装はベレッタM93Rとタクティカル・ショットガンを愛用。いつどちらの任務が命じられるか分からないので武装や装備はいつも持ち歩いている。他にあらゆる火器が扱える。
ユージが安心して戦闘力を買い頼りにする数少ない人間の一人。
音楽家としてはフリーで、一応本籍はカルフォルニア州LA。そこに家があるがあまり住んでおらず物置のように使っている。
未成年なのでマーガレットというマネージャーがついているが彼女もCIAのエージェントである。
CIAではグレード3の諜報員なので部下はいないが中級くらいの立場で色々裏技を使える程度のポジションにはいる。尚ユージもFBIではグレード3。
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「黒い天使」のレギュラー・メンバー紹介でした。
レギュラーですが、必ず短編に出てくるわけではありません。
基本はサクラとJOLJUです。
次に登場率が高いのが飛鳥とユージ。
拓、エダ、セシルは時々です。出番も多くはないですが、それでも面子としてはこのあたりはレギュラーになるメインキャラになると思います。
他にAS探偵団フルメンバーのマリーや、ユージ・エピソードだと常連の上司のコールやアレックス、飛鳥関係だと祖父風禅や立花警部補あたりはサブレギュラーになると思います。
そのあたりは、また追々紹介していきたいと思います。
とりあえず「黒い天使」短編を楽しむためにはこのあたりのレギュラーを知ればストーリーが楽しめます。また、すでに公開済みの「黒い天使長編・死神島」もここを見た後のほうが分かりやすいですね。
ということで、「黒い天使」をこれからも宜しくお願いします。