<黒い天使・キャラクター紹介 2>
<黒い天使・キャラクター紹介 2>
「黒い天使」シリーズのサブ・レギュラー、そしてサブキャラたちを紹介します。
ここに出てくるキャラクターたちは、登場頻度はちょこちょこですが、一話完結の「黒い天使」の中、話数関係なく登場するキャラクターたちです。
最後に特別専門用語「SAA」の説明が入っています。
どうぞ作品参考のためご利用下さい。
<黒い天使・キャラクター紹介 2>
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■ サブ・レギュラー陣
・ マリー=クラレス
身長155cm 体重 42キロ 14歳
● 南アフリカ共和国ケープタウンに住む<奇跡の治癒の力>を持つ少女。
ケープタウンの下町の教会のシスター。幼いが教会の主人でもある。カトリック系。
マリーは昔は超能力者ではなかった。元々は兄ジャックが<奇跡の治癒の力>を持つ人類の覚醒種でJOLJUと知り合いだった。その後サクラとも知り合い、仲がよかった。しかしある日強盗の流れ弾で頭に銃弾を受けたマリー。植物状態のマリーを兄ジャックは治癒をかけ蘇生に成功したが、力の使いすぎで命を失う。しかしその代わりに<奇跡の治癒の力>はマリーに宿り、彼女は奇跡の少女として生きる事になった。(ショートムービー「神の手」https://www.youtube.com/watch?v=YzzoLp99tAY)
<奇跡の治癒の力>の回数制限はないが、使いすぎると体力や精神力を大きく消耗する。欠損してしまった部位までは治せない。
その後、マリーは飛鳥と知り合い、結果「治癒能力が使える便利っ娘」ということでAS探偵団の準団員に無理やり任命され、サクラや飛鳥の海外での大冒険に時々借り出されることになる。人身売買の悪の組織を壊滅させたり一緒に未開のジャングルに挑んだり……その行動力は友情の域を超える。元々彼女も好奇心旺盛なのだ。
性格は善良で強烈な博愛主義者でちょっと天然娘。時々善良を通り越して暴走してサクラや飛鳥たちですら振り回す。一度言い出せばいう事聞かない困った子である。
一人称は「ボク」のボクっ娘。黒髪碧眼。髪は長く背中まであるが三つ編みにしていてまとめている。黒人のハーフの父と黒人ハーフの母の子なのでやっぱり黒人と白人のハーフになるが骨格的には白人のほうに近い。基本いつもシスター服だが、寒冷地にいった時はコートやガウンも着る。公用語の英語が基本言語だが、ラテン語、アフリカーンス語の他南アフリカ近辺の地方語も大体は喋ることができる。他に片言だがフランス語、スペイン語、ポルトガル語も分かる。マリーが特別というのではなく南アフリカのシスターという事から。
知力は平均よりやや上。知能指数が高いサクラたちの周辺の中では低いほうに属する。いや、そもそもサクラ周辺が高すぎるだけで、そこそこマリーも聡明な子である。ついでにそこそこの美少女である。
サクラが気兼ねしない友人の一人。よくサクラも遊びに行く。そしてよく外国の冒険に連れ出されるが、セシルと違って無理やりとは思わず結構行動的である。その点飛鳥と非常に馬が合う。……二人は万能翻訳機がなければ会話できない仲だが……。
南アフリカのケープタウンに住んでいるので、登場するのは日常話か、AS探偵団海外冒険編、もしくは大長編である。結構頻繁にNYのクロベ家には遊びにいっているようだ。
アフリカ育ちのためか動物は大好きである。苦手は唐辛子系の辛いもの。下ネタ系や恋愛系の話も苦手ですぐに赤面する。ま、サクラや飛鳥たちは恋愛話しないが。
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・ アレックス=ファーレル
身長188.5cm 体重 79キロ 38歳
● FBI行動科学分析部のチーフ。(部長)
ワシントンDCのFBI本部に勤める敏腕FBI捜査官。グレード5。
常にクールで冷静沈着、高度な心理分析を行う全米屈指の犯罪心理学者にしてプロファイラー。しかし裏の顔は特別組織SAAの<№4>で、戦闘部門のリーダーの一人である。
つまり表の顔はFBIの学者インテリ系だが、裏の顔はバリバリの現場担当である。セシルの直属の上官でもあり、セシルがCIA諜報員であることも知っている。
もっとも、別に現場捜査だってするし、FBI当局も彼の総合戦闘力を十分知っている。彼は優秀であるがため、トントン拍子に出世した結果、偉くなったので現場に出向く機会が減っただけのことである。現場戦闘力は拓に勝るとも劣らない。愛用銃はベレッタM9イノックス……つまりシルバーのベレッタ。
主にFBI及びSAA繋がりでユージ、拓と友好な関係を持っている。ユージたちがFBI本部に用がある時は大体彼に頼む。ややこしいのはSAAだとユージのほうが上司、FBIだとアレックスが上司、年齢は勿論アレックスが上……という点である。
ユージが全幅の信頼を寄せる数少ない人間の一人で、厄介な事件が起きるとよく協力を頼まれる。ユージ直属の上司コールに頼めない事もアレックスは頼まれたりする。アレックス自身部下に厳しい人間だがコールほどはルールに煩くなく、法の抜け穴や盲点を上手に利用する政治的才覚も持っている。そこそこ偉いので政治家や軍にコネがある。
金髪碧眼の細身のいい男。見た目からして切れ者の雰囲気を醸し出す。残念ながら独身で恋人はおらず女遊びもしない。彼もまた仕事の虫である……。
知能指数はレギュラー陣の中ではサクラに次いで高くIQ176。英語、ラテン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語、日本語が喋れる。全米屈指のプロファイラーは伊達ではない。
ユージ、拓とはほどほど良好な関係だが、サクラとは犬猿の仲。別にアレックスがサクラを嫌っているわけではなくサクラが一方的に毛嫌いしている。
というのも、サクラ生誕事件である「ベルウィーク事件」において、サクラとアレックスは敵対関係にあり、お互い非常に厄介な敵だった。その後JOLJUによって復活したサクラだが、まさか養父先のユージのところでもアレックスが関係者でいることに愕然、能力は認めつつも毛嫌いしている。ちなみにサクラはアレックスのことを「イレブン」と呼ぶのは「ベルウィーク事件」の時、アレックスはSAAの№11だった事から。
サクラの出生や超能力の事を知っている数少ない部外者。
実は大学時代、サクラの種族タニィルンの女性と関係を持っていたことがある。その女性は当時のSAAが抹殺したがそれが縁になり彼はSAAに入った。そのため準サクラ・ウィルス・ホルダーで、サクラの能力に対し一般人より耐性がある。
大長編やユージメインの犯罪系の話に登場する。大体ユージ絡みだが、たまにサクラも大事件の時、嫌々ながら接触することがある。
やや皮肉屋で毒舌。
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・ コール=スタントン
身長182.5cm 体重 87キロ 53歳
● FBI NY支局長。グレード6
FBI・NY支部の局長で、ユージの直属の上司である。
部下の前では滅多に笑みを浮かべず厳格で優秀な上司。部下だけでなくワシントンの政治家たちからも<鉄仮面>と呼ばれている。時期FBI副長官に目されているほどの上級捜査官。管理者としては超一級で、ユージが起こす滅茶苦茶な捜査や事件を適切に処理する。ルールや規約には煩いが、時に暴走するユージの捜査に目を瞑ったりフォローしたりと全くの分からず屋ではない。
彼も特に出世に興味があったわけではなく、様々な事件を手がけ手腕を認められキャリアを積み今の地位を手に入れた。非常に優秀な男である。
しかし彼が一躍大出世したキッカケは、ユージの闇社会潜入捜査の企画立案者であり統括者であったことだ。ユージの2年に渡る潜入を指揮し、多くの犯罪者を検挙してその功績が認められ大都市NYの支局長となった。
という関係上、ユージとは切っても切れない絆があり、ユージが表世界でFBI捜査官として活動できるのも全部彼のおかげである。そしてユージを制御し扱える数少ない人間で、さすがのユージもコールにだけは頭が上がらない。しかし暴走独断・歩く迷惑死神のユージを部下に持つ苦労は人並みのことではないが……まぁ、ユージは暴走しても結果は残しコールの手柄になるから持ちつ持たれつである。
ユージのことを一番より理解している他人かもしれない。
難事件が起きると命令系統無視して直接ユージを担当捜査官に任命したりする。また逆にユージが暴れそうなときは名指しで外す。そのためNY支局の面々はコールをユージの懐刀的存在に思っている。もしくは飼い主なのかもしれないが。
その苦労のせいか、頭の天頂部はすっかり禿げ両脇に僅かに残るばかり……。部下たちは畏敬とからかいと幾分かの愛情を込め「鉄ハゲ」「ハゲ」と陰口を叩く。本人も少し気にしている。
ユージとの縁から、クロベ・ファミリーと完全に無縁というわけではなく、サクラが特殊な少女であることも多少知っている。また、クロベ・ファミリーのホームパーティーに呼ばれるほど家族ぐるみの関係はある。もっともパーティーに呼んでいるのはユージではなくエダで、コールもエダにだけは優しいオジサンになる。その光景を見た部下たちは改めてエダの偉大さを知る……。しかしエダが美少女だからただ鼻の下を伸ばしているだけではない。エダの第六感や捜査能力も買っていて、エダを特別臨時連邦捜査官にして捜査に参加させたこともある。
妻子持ち。子供は息子と娘の二人ですでに自立していて今は妻と二人暮らし。毎晩ウイスキーを飲みながら推理小説を読むのが趣味であり日課。
こんなコールにも苦手がある。射撃がFBI捜査官としては下手で、現場時代は定期査定の射撃の項目にはいつも苦労していた。特に愛用銃というものはなく支給された拳銃を使うが、管理職になった今は大事件でも拳銃は携帯しない。
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・ 真壁 風禅
身長164cm 体重 56キロ 66歳
● 飛鳥の祖父。
飛鳥と同居し、現在整体師としてのんびり働いている。
元警官。しかも警視庁捜査一課から外事局、公安と警察官としてはかなりディープな経歴の持ち主。柔道、剣道ともに三段……中々強かったりする。しかし今はすっかり趣味に生きる好々爺である。
趣味はゲーム、釣り、淡水魚飼育、ガンマニア、映画鑑賞、料理……どことなくJOLJUに通じる。JOLJUとは十年来の遊び仲間で親友関係。元々はオンラインゲームで知り合ったらしい。今では意気投合してよく二人で遊んでいる。こんな歳だがオンラインゲームは大好きで、ファンタジー系でもバトル系でもなんでもやる。ただしソーシャル・ゲームは課金が嫌いだからやらない。……このあたりは飛鳥と似ている。
サバイバル・ゲームもやる。この歳だが全然若者たちと混じってやる。これくらいならいいのだが、この爺さんモデルガンの携帯癖があり、いつもウエスタン・ガンベルトにモデルガンを入れて仕事の整体もすれば近所のスーパーにもいくし銀行にもいく。そのことはテレビ局で「練馬の名物爺」と報道されたことがあるくらい。皆モデルガンだと知っているし近所の警官たちにとっては大先輩なので怒られない。我関せず趣味に没頭している。
……モデルガンと言ったが、実はサクラや飛鳥が大事件に関わった時、用心のためこっそり実銃に入れ替えたりしている。その実銃はどうやらJOLJUから貰ったものらしい。風禅がこっそり実銃を持っているというのは飛鳥も知っていて、大長編レベルの大事件の時こっそり盗んで持っていくときもある。
見た目は、髪は真っ白の長髪をポニーテイルにくくったり総髪にしたり。それをペイズリーのバンダナで巻いている。70年代ヒッピーのような格好だが今の時代それが分かる人は少なく、ただのオシャレな爺さんという事で通っている。服はジーンズにシャツ姿だったりじんべえだったり色々。
今では飛鳥が唯一の肉親だが、基本放任主義。「殺人と泥棒だけはするな」「マイ・ルールだけは破るな」が教え。多少飛鳥がハチャメチャしても容認している。飛鳥が意外に大人なのかあまり説教臭いことは言わない。大体飛鳥を説教するのはサクラの仕事である。
飛鳥の小遣いは月3000円。それ以上は自分で稼げ! いいものが食べたいなら自分で食え! というのが方針。この教えによって飛鳥の守銭奴な性格は形成された。飛鳥曰く結構ケチらしい。しかしときにサクラやJOLJUにはハンバーガーやドーナッツを奢ったりするから金に煩いわけではないようだ。このあたりは飛鳥とよく似ている。
孫の飛鳥ですら祖父風禅が本気で怒ったところを見たことがない。もちろん温和なのだが、飛鳥が悪戯をしたりすると笑顔を浮かべ問答無用で竹刀で殴っていたらしい。昔は「鬼面警部」と呼ばれていたからかなり強面で厳しかった。しかし今はただの好々爺だ。
サクラ、飛鳥は「じっちゃん」と気軽に呼んでいる。JOLJUは「ジッチャン」と呼んだり「風禅のジッチャン」と呼んだり。言うまでもないがJOLJUが年上である。
日常話をメインに登場するが、たまに長編でちらっと出てくることもある。
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■ サブキャラたち(たまにちょこっと出るシリーズキャラたち)
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・ 立花 孝太郎
身長175cm 体重 60キロ 32歳
● 警視庁捜査一課主任。警部補。
警視庁捜査一課の現役刑事。風禅の刑事時代最後の教え子で、今でも真壁家と家族ぐるみの付き合いがある。
という事で、飛鳥が時々お世話になっている。昔は単なる知り合いだったが、飛鳥がAS探偵団を始めて色々事件を解決するようになってからは馴染みの関係者として飛鳥の手助けをしたり後始末をしたり。その後サクラも加わり、同じく「警視庁の便利人」として色々世話になっている。もっとも最近では逆に飛鳥に捜査協力を求めたり手助けしてもらったり。大人の刑事としてこれでいいのだろうか……? 尚、AS探偵団の協力で事件を解決、その功績で警部補に昇進したから、彼としては粗略には扱わない。
さらに縁は縁を呼び、AS探偵団繋がりでユージとも知り合った。その結果、ユージが警視庁に頼みごとがあるときは彼に頼む。こっちの関係も持ちつ持たれつで、色々ユージに手を貸す代わりに、難事件の時は助けてもらったり「自分にはFBIのコネがある!」と暗に日本警察上層部に知られていて警察組織を上手に生きている。
と……いえばなんだか狡猾な人間に聞こえるが、実際は不器用で朴訥な、ただの好青年である。つまり彼は周りに上手く利用されているだけなわけだ。底抜けにお人好しでそのことを自覚してない。頼まれたら断れない、ちょっとダメな好青年である。
人間としては非常に好青年だが、刑事としてはずば抜けた才能はない。格闘でも捜査力でも射撃でも多分エダにも敵わない。もしかしたら飛鳥にも負けるかもしれない。
刑事になるくらいだから正義感は強く刑事としての自覚も強い。もっとも……難事件に当たるとワリと簡単に飛鳥やサクラ、ユージに助言を求めたりする。うーん……。
戦闘力や捜査力は大したことがないが、その人柄か個性か色んなところに人脈を持っている。きっと皆人が良すぎる彼を見てほっておけないのだろう。
職務に忠実で真面目だが、絶賛婚活中で女性には弱い。そのことは皆知っていて、ユージの「女紹介する」の悪魔の誘惑でついつい骨を折ることも……。
日本を舞台にした長編、飛鳥が絡む中編などに登場する。
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・ ロザミア=パプテシロス
身長167cm 体重 52キロ 凡そ22歳
● 通称<ロザミィ>。
蒼髪蒼眼の美女。
はい、地球人ではありません。JOLJUが神様をやっていた惑星パラの生き残りで生き残りパラ人の指導者。
【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の関係者。なのでここでは多くは語らない……。
名前でピンときた人もいるかもしれません。彼女は「蒼の伝説」主人公アーガス=パプテシロスの子孫です。そのためJOLJUにとって特別な存在の一人。年齢が凡そなのは、宇宙移動があるためで、正確な地球年齢は不明なのである。
人当たりがよく、頭脳明晰で威厳がありクールで優しい美女で、左の泣き黒子がトレンドマーク。ちなみにエダとは親友同士。サクラとも仲はいい。しかしユージとはそんなに仲が良くない。とはいえ嫌っているワケではなく、エダを独占しているユージに対する嫉妬である。ユージの能力は誰よりも認めている。けして百合ではない。多分……。
ロザミアの周辺だけは<地球以外の扱い>ということで、地球にはない特殊な科学機器やJOLJUの開発品が置いてあり、時々サクラは利用させてもらう。
彼女も基本地球の事や事件にはノータッチだが、サクラたちの手に負えない大長編など時々登場する。また、日常話に出てくることもある。
【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の謎が解明された時……彼女の出番はもう少し増えるかなぁ……多分……。
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・ 神崎 修一郎
身長185.2cm 体重80キロ 40代
● 皆の後見人の神崎さん!
日系米国人。米国の大企業のCEO兼投資家、総資産は5000億円以上の大金持ち。
彼も【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の重要関係者なので多くは語らない……。
(「AL第二部」を更新するまで詳細は秘密)
彼もSAAに名前はある。ただし非戦闘員で運営側。
とりあえず重要なのは、JOLJUの転送機は神崎氏の世界中の別荘、事務所、関係会社に設置されているという事である。世界64箇所にあり、ここがホームベースとなってサクラの活動は行われている。
日本は東京と大阪に事務所兼別荘がある。米国はNY、ワシントン、ダラス、ラスベガス、LA、ハワイに。ほぼ先進国の主要都市にある。これらの維持は神崎さん自身の財力の他、JOLJUも色々サポートしている。
大長編と日常話に時々出てくる。彼もロザミィと同じく【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の謎の解明が出番の増加につながるだろう……。
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・ チェン=ラウ
● 香港裏社会の首領! 中国マフィアの皇帝!
世界を裏で牛耳る香港マフィアのボスである。
だがその事はそんなに関係はない。彼が「黒い天使」シリーズに登場するときは、犯罪組織のボスとしてではなく、裏世界でのクロベ家の後見人としてである。
彼もまた、【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の重要関係者なのだ。しかしそれだけではない。彼はユージが潜入捜査官として裏社会に潜った時、ユージの医療で命を救われている。つまり、二重の意味でユージは命の恩人なのだ。
もっともユージが裏社会と全面戦争を起こしたとき、「裏社会の負け」を提案し根回しして終結させたのは彼である。彼がいなければ今でもユージと裏社会は戦争中だった。その事があり、ユージは裏社会では彼にだけ敬意を払っている。
ということで彼は立場や国を超え、クロベ・ファミリーが困った時は何でも力になってくれる。
もっとも今のユージは連邦捜査官なのでできるだけお互い接触しないようにしているが、それでも大事件が起きたり裏社会のコネがどうしても必要になった時コンタクトを取る。それに対しチェンは無制限の援助を惜しまない。
ユージは立場上多少遠慮するが、サクラは別である。「チェンのジーチャン」と呼んで色々甘えたり融通してもらったり、結構気軽に頼みごとをする。武器に移動方法に色々な厄介事の後始末……国ができないヘルプもマフィアならできる。チェンもサクラは孫娘のように可愛がり色々してくれるようだ。今は立場上ユージとチェンは直接会う事はできないが、サクラはたまに直接会っている。ちなみに飛鳥も何度か会っているが、ただの中国の金持ちとしか知らない。マフィアのボスとしればさすがの飛鳥も仰天するだろう。
ということで、大長編や、サクラたちの海外冒険話で時々登場する。まぁ大体尻拭いやヘルプ役でチェンが何かしてもらうことはない。ま……それだけ【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】で受けたユージの恩が大きいという事である。サクラはその恩恵を受けているわけだ。
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■特別用語
● SAA
【Special Alien Agency】……つまり<特別対敵対生命体組織>の略である。
本部は米国ワシントンDCにあり、米国が主導して監督している組織だが米国直属の組織ではなく国際組織。最初は米国だけの組織だったがその後先進国各国も活動範囲として認証された。独立組織で国家元首にのみ直結する特務機関である。ただ事実上米国大統領直轄組織になっている。
簡単にいえば「対エイリアン対応組織」である。ただし近年では「地球規模の異常事件対応」「地球危機対応組織」と、活動の幅は広がっている。
現場捜査兼戦闘部門、調査監視部門、情報収集部門、管理保管部門、分析部門、司令部がある。国家元首認証によって各国の軍に対し命令権を持っていて大規模戦闘が必要な場合は各国の軍を使う事が出来る。少数精鋭の組織で総員150人ほどである。
当然、超極秘機関で、一般には全く知られていない。
制服はないが、基本黒い服で統一されている。そう、米国などで<メン・イン・ブラック>と呼ばれる謎の黒服+サングラスの人間は、このSAAのエージェントの事である。
特徴は、司令部と管理保管部門、分析部門以外の捜査官は常任ではなく、事件が起きるまでは皆別に本業を持っている事である。軍人、警官、消防、会社員など色々だが、その正体を明かしてはいけない。もっともユージと拓は公然の秘密で結構な人間が知っているが二人は例外。
特徴は、コードネームが全て数字の番号である事。現場捜査兼戦闘部門が「№●●」、調査監視部門、情報収集部門は「A~F●●」、管理保管部門、分析部門が「M~Z●●」、司令部は「ゼロ●●」となっていて、数字の小さいほど偉い。
ユージは司令部の「ゼロ6」、拓は情報収集部門「D2」、エダが情報収集部門
「F9」、アレックスが「№4」、セシルが「№24」である。皆本業より地位は高い。
アレックス、セシルを除いた三人は【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の重要関係者だからである。
というのも……元をただせばSAAという組織は元々来るべき【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】の対応をするため1960年代に発足した組織だからだ。
そしてついに【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】は起きた。そして総力をあげ対応した結果、無事乗り切り解決することが出来た。しかし脅威は【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】だけではなく引き続き事件はある。ということで今も組織は活動している。サクラの生誕事件「ベルウィーク事件」もその一つだし、他に大長編、長編のいくつかはSAA案件で登場する。
ちなみにサクラは全くノータッチ……データーは保管管理されているが……飛鳥もその存在は知らない。しかしここに一人超重要人物がいた。
JOLJUである。
こいつは元宇宙の神様……危険異星人にも異常生命体にも詳しい。もちろん超常現象にも詳しい。タイムトラベラーの対応もこいつしかできない。
【大事件・禁則事項ゴニョゴニョ】途中から最高顧問として加わり、今も最高顧問である。
大長編、長編では組織として登場する。しかし単語は結構よく出てくる。サクラとセシルの会話内、ユージとアレックスの会話内である。
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以上です。
以上がサブ・キャラクター説明でした。
今のところマリーとアレックスとコールの三人が重要な説明かしら?
後SAAも専門用語で「死神島」に出てきたので必要な用語ですね。
FBI、CIAなんかは既存の組織なのでウィキペディアでも参考にしてください。(笑
今後とも「黒い天使」の短編シリーズを宜しくお願いします。