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窓際の彼  作者: 愚者
3/6

#3

3rd 会話

最近、私は橘を見ていることが多い。何故だろうか。

静曰わく、

「あなた、恋じゃない?」若干、驚きながら言われた。

「女が他人を一日の大半使って考えてたら大抵恋よ」

「な、適当な事を」

「ふふ、気付くのが早いわね」

「バカにするな」

彼女の額を小突く。

「お、楽しそうじゃん?混ぜて?」

静の隣らしく、横山が絡む。

「ところで、どう?」

意味ありげに静

「バッチリ、4時に校門でOK」

横山が空いたスペースに座りながら返す。

「・・・デート?」

小声で静に。

「そうよ。羨ましい?早く橘君と行きなさい」

静が耳元で囁く。

「そ、そんなんじゃない」つい、声が大きくなり、立ち上がってしまう。

クラスの数人の視線。

「静、こういう話昔から好きだな」

膨れながら座り直す。 「当たり前じゃない。人事だから楽しめるし」

如何にも楽しそうな顔をされた。

「俺も-♪」

横山も静と同じ顔をした

「お前ら、お似合いだな」膨れたままそっぽぽを無意識に向く。

「ところで、丙さんは好きな人は?」

横山が視界に入る。

「いるよね♪」

靜がニコニコ。

「い、いたら?」

動揺が恥ずかしい。

「丙さん綺麗だから誰が好みかなって」

横山がチラッと真顔になったように見えた。

「短髪眼鏡で賢いのだよね?」

靜が勝手に答える。

否定したいが、出来ない

「このクラスなら、橘に斉藤だな。はて、どちらだろうか」

横山がニヤニヤ。

「教えないからな」

持参の飲み物に口を付け、よそを向く。

「ふぅん。教えないんだ」目の前に橘がいた。

突然現れたので、咳き込む。

「面白いのは否定しないが、酷くないか?」

橘があたしの背中をさすりながら横山を睨む。

「すまんな、でも色々分かった」

まだ横山はニヤついていた。

「丙さん、すまない。横山にメールされてホイホイくる俺にも悪いところがあった」

そう言って、橘が軽く頭を下げる。

「気にするな。治まった」背中に残る橘の手の感触に緊張しながら答える。それに、横山に感づかれた事の方が問題だ。

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