未知の道
掲載日:2016/09/03
海岸沿いを歩いている内に、砂浜がどこまで続いているか確かめたくなった。
しばらく歩いていると、段々と人や建物がなくなっていき、波の音だけが聞こえるようになった。
道の果ては一向に見えなかったが、私は懸命に歩き続けた。
三日三晩歩き続けると、看板が見えた。
「ここから先は、設定されていません」
何のことかはさっぱり分からなかったが、こんなことで努力を無駄にしたくはない。
看板を無視して先に進もうとするが、足が前に動かない。まるで、見えない壁にぶつかっているかのようだ。
渾身の力を使って、見えない壁に体当たりをした。
壁はふっと消え、私は前のめりに倒れ込んだ。
すかさず手を突き出すが、あるべきはずの地面の感触はなく、私は砂浜の底へと落ちていった。




