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異世界転生して○○になったった(仮)  作者: 太もやし
第三章 異世界冒険者になったった
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第48話 怪獣になったった




 諸王国の4人の王たちが会談する議事堂で、迷惑勇者アガタの助命を嘆願したら、何故かトルメク国第3王女アリス(幼女)との婚姻話が進んでしまった。


 王族2人掛かりで言いくるめられて陥落しかかっていたのだが、


『既にアルタミラが居る』⇒『じゃあ紹介して』


 という話になり、アルタミラを王族たちに紹介しようとしたところ。


『ひれ伏せ人間ども!』⇒『何だこの痴れ者は? つまみ出せ!』

⇒『コイツら気に入らないから、街ごと灰に変えてやるわ!』


……どうしてこうなった。


 さらに、追い打ちを掛けるように、アガタがアルタミラ殺害犯の1人である、という因縁まで発覚してしまった。


『キサマは暗黒魔竜! 殺したはずなのに、何故生きているっ?』

⇒『アンタも敵だったの? それじゃ、あの時の借りを返してやるわ!』


 よりにもよって、今、神竜の闘争心を呼び覚ましてしまうとは。

 なんて空気の読めない子なんだ、勇者アガタ。



「アルタミラさん、ちょっと落ち着こう?」

「ママ、お願い。おとーさん困ってるから、やめてあげましょう。」



 カゲミツと一緒にアルタミラに取り縋るが、聞き入れてくれる様子は無い。


 アルタミラの美しい肢体から膨れ上がる殺気。

 ただの人族女性が発するはずのない、物理的な圧力すら感じられる威圧感。


 王族やその配下達は、異様なプレッシャーに押し潰され、恐怖で身じろぎすら出来ない。

 味方であるはずの俺まで、緊張の余り冷や汗がこめかみを伝い、横隔膜がせり上がって呼吸が浅くなり、まるで空気が薄くなったかのように息苦しく感じるほどだ。


 アルタミラの周りの空間に揺らぎが生じ、虚空から何か巨大な質量が喚び出されようとしている。

 見る間に、長く繊細だった手指が爬虫類を思わせる異形のモノに変わり、爪が伸び、瞳の虹彩が縦に裂けた。

 抑えきれない闘気オーラで、人化が自然に解けかかっているのだ。



(まずい、このままでは、闇の神竜アルタミラの力が解放されてしまう!)



 この場に全長100mオーバーの神竜の巨体が出現すれば、ここにいる人族たちは、倒壊した議事堂や神竜の巨体の下敷きとなって死ぬだろう。

 そして、竜となったアルタミラが暴れ出せば、街1つ廃墟になるのもあっという間だ。


 さらに、この街にはバハムートのイクシオルが居る。

 この街が彼の人族社会における本拠地――光神教総本山所在地である以上、アルタミラを止めようとして闘いになるだろう。

 そうなれば、俺とカゲミツはアルタミラの味方をするし、愛理とアガタはイクスの味方につくはず。

 チート能力者が敵味方に分かれてスキルを撃ち合い、2頭の神竜がダークブレスや稲妻ライトニングをまき散らしながら空中戦を行えば、辺り一帯は壊滅してこの街に生きる者は全て死に絶える。

 とんでもない激甚災害だ。




 ……人知れず核兵器の脅威から逃れた諸王国の首都アイギスは、今再び、滅びの時を迎えようとしていた。




――――――――――――――――――――




 異世界に転生し、アルタミラと結ばれ、二度目の人生を送れることに感謝しながら、これだけは絶対にやろうと心に決めたこと。


 それは、この世界で出会った最初の生命であり、俺の娘であり、生まれながらに聖属性を持つ稀有な存在――カゲミツが邪神に堕ちることが無いように、彼女を守りながら、アルタミラと3人で家族として暮らして行くことだった。


 『闇の神竜・ダークバハムート』であるアルタミラは、俺の嫁で、この世界で最強の存在の1人だが、無敵というわけではない。

 なにしろ、バハムート&4勇者PTによって殺害された彼女を蘇生したのが、俺たちの馴れ初めなのだ。


 彼女の攻撃力と俺の回復魔法をもってしても、敵が組織的な攻撃をしてくれば、絶対にカゲミツを守り通せるという保障は無い。

 『光の神竜・バハムート』のイクスと対峙してみて、俺たちだけで孤立していては限界があることに気付き、可能な限り味方を増やす方向に転換した。


 俺としては、できるだけ敵を作らず、むしろ敵となった者も味方に付けられるよう、無い知恵を絞ってきたつもりだ。


 この世界で初めて会った人族冒険者のマウザー達とは仲良くなったし、カゲミツ抹殺の急先鋒だったバハムート・イクスや勇者・愛理とは同盟を結んだ。

 元勇者のイゾ達とも友好的な関係だし、想定外の事故を起こし王族を過失致死させたものの、蘇生したことで縁戚関係となることを提案された。


 せっかく彼らと共存可能な雰囲気になってきたのに、王族全員皆殺し&街1つ滅ぼしたとなれば、魔王ルートまっしぐらである。

 魔王の仲間ということで、カゲミツまで世界中から憎悪と敵意を向けられ、命を脅かされたら……もしかすると、彼女は世界を憎み、邪神になってしまうかもしれない。


 そんな未来だけは、なんとしても回避しなければ。


 今は、この場での戦いを避けるために全力を尽くすことにする。



「アイザルト、カゲミツ、いい加減にどきなさい! 2人とも巻き添え喰らいたいの?」



 生粋のドラゴンである彼女には、やはり人族社会への配慮を求めても無駄なのだろうか。


 アルタミラの問い掛けには答えず、他に指示を出す。

 今、この場で動けるのは、アルタミラの腰にしがみついている俺とカゲミツの2人に、愛理とアガタの勇者2人。



「カゲミツ、ここに居て、出来るだけ広い範囲で『聖域サンクチュアリ』を張ってくれ!

 愛理とアガタさんは、王族の保護を。アルタミラは俺が止めるから、絶対に手出ししないで下さい!」

「わかりました、おとーさん!」

「相澤くんの頼みとあれば、仕方ないなぁ。」

「了解したが、しかし、キミ1人では……」



 アルタミラの腰にしがみついたまま、天狗3点セットを取り出し装着。



「ちょっと、何する気なのよ!? ――ひゃっ??」



 カゲミツが身を離した瞬間。


 俺は、アルタミラの腰を抱えたまま、議事堂の天井に開いた穴から上空へと一気に飛翔した。




――――――――――――――――――――




 アルタミラを抱いて飛び続け、そのまま街から離れられれば。

 そう思ったが、間に合わなかったようだ。


 議事堂の上空に達した途端、アルタミラの体がまばゆい光に包まれたかと思うと、彼女の腰に回していた俺の腕が解かれ、体が弾き飛ばされた。


 光が収まった場所には、蝙蝠のような翼を拡げた、山のように大きな影。

 ゴツゴツした、光沢のある黒い鱗。

 太くて力の強そうな長い首と脚、尻尾。

 家屋をひと呑みに出来そうな口には、人間の背丈の数倍はあろうかという牙が覗く。

 それは、黒く、大きく、圧倒的な力に満ちた存在――全長100mを超える巨大な神竜の姿だ!



「グォォォォォォォォンッ < 我は闇の神竜アルタミラ >、

ガァァァァァァァァァァァッ!< 卑小なる者どもよ、我に刃向かいし報いを受けよ!> 」



 念話と共に、巨竜の咆哮が轟き渡る。

 アイギスの住人全てが、その声を聞いたことだろう。


 人化した状態で神竜のアルタミラを見るのは久しぶりだが、本当にデカイ。

 俺たちは街の上空200~300mに滞空しているはずだが、地面スレスレに浮いているように見える。

 特に、下から見上げると、山のような巨体が今にも落ちてきそうな圧迫感だ。


 さっきの念話で気付いたのだろう。

 眼下に逃げ惑う街の住人達が見える。

 故王宮の付近は、カゲミツの張った『聖域サンクチュアリ』に守られて、ダークブレスは届かない。

 王族達はひとまず安全だ。

 しかし、聖域の外側に居る住民達は、例えダークブレスが直撃しなくても、ブレスに含まれる毒霧を浴びれば死を免れない。



< アルタミラ、やめてくれ! カゲミツのためにも、人族社会を敵に回さずに共存の道を…… >



 念話で必死に説得を試みると。



< アイザルト、なに必死になってんのよ? >



 あれ、意外にのんびりした思念が返ってきた?



< さっきアイザルトが必死になって飛び回ってたのは、カゲミツだけじゃなく、この街を守るためだったんでしょ? 

 それなのに、ワタシが街を襲うわけないじゃない。

 それにアガタだっけ? あんな雑魚、興味無いわ。

 これは演技なんだからね! >



 はぁ????



< アイザルトが困ってたみたいだから、助け舟出してあげたんじゃないの! >


< どーゆーこと? >


< 交渉で、いいように言いくるめられてたでしょ? 政略結婚するしかない、とかなんとか。

 そんなことしなくても、『闇の神竜アルタミラ』の力を見せつけて、この国を征服すれば話が早いじゃない! >



 その発想は無かった!



< ……っていうか、魔王ルートだよね、ソレ? >


< 征服するのはアイザルトの性分に合わないかしらね?

 あくまでも選択肢の1つとして、それも可能ってことよ。

 でも、ワタシの存在を知らせるだけで、交渉相手に対して強力な示威行動になるわ。

 交渉事は舐められたら御仕舞いよ? >



 なるほど。

 魔王と思われるのが怖くて、今まで力を誇示するようなことは避けてきたが。


 確かに、力のある側が相手に舐められるようなことをすれば、増長した相手の行動次第では、結局血を流さなければならなくなる。

 譲歩した結果が双方にとってマイナスになるくらいなら、最初にバシっと実力を見せつけておくのが一番かもしれない。


 これが国家間の交渉で政治や経済の利害が複雑に絡み合っていたら、そんな簡単な話ではないかもしれないが、俺たちは『異世界人の聖者』と『闇の神竜』なんて人族社会の枠組みからハミ出た存在なのだ。

 容易たやすくコントロールできるような相手ではない、と理解して貰った方が、お互いのためだろう。


 しかし、あのアルタミラが、俺のためにここまで気を回してくれるなんて。



< ごめん、アルタミラ。ちゃんと色々考えててくれたんだな。 >


< うふふっ、やっとワタシの偉大さがわかったようね! >



 空気とか読めない脳筋だと思ってて、正直スマンかった。



< ところで、この騒ぎをどうやって収拾するつもりなの? >

< へ? >



 探知画面には、街の外から押し入ってきた、大量の赤い輝点。

 逃げ惑う群衆を蹴散らすようにして駆け付けてきたのは――モンスター討伐のために呼び寄せられた諸王国騎士団の重装騎兵&魔術師混成旅団。

 あいつら、イクスのありがたい説法聞いて帰ったんじゃなかったのかよ?



< 何アレ? もしかして、ワタシと闘う気なの?? 正気とは思えないわ! >



 あのアルタミラがドン引きしているが、激しく同意です。


 整列した騎士たちからパラパラと弓が射掛けられるが、ほとんど届いてすらいない。

 魔法も撃ってきているが、地水火風の4属性はアルタミラには無効だし、光属性だとしても、バハムートの『稲妻ライトニング』くらいの威力が無いと傷一つ付けられない。

 勇敢というより、無謀な自殺行為だ。

 これなら、市民の避難誘導をしてくれた方が有意義だと思うんだが。



< どうしよう、アイザルト? アレ、やっちゃっていいのかしら? >


< ……実害は無いんだし、ちょっと脅すくらいにしてあげて。 >

< ふん、仕方ないわね。 >



 スゥッと息を吸い込んだアルタミラが、俺と向き合っていた首を真横に向けると。


ブフォォォォォォォ


 盛大な火炎を空中に吐き出した。

 ファイアブレスだ!


 扇状に数百mに渡って、空が炎に染まる。


 騎士団がブレスの範囲と炎の勢いを見て怯み、1人が逃げ出すと雪崩をうつように一斉に撤退を始めた。

 指揮官らしき全身甲冑の人物が踏み止まれと叫んでいるようだが、効果は無い。

 画面で確認すると、あのイケ好かないナントカ家の上級騎士だ。


 アルタミラが睨み付け、グルルルル、と唸り声を上げると、這うようにして逃げて行った。



< こんなもんかしら? >


< よく堪えてくれたね。ありがとう! >



 ファイアブレスが吹きかけられたのは上空なので、死者も火災も発生していない。

 ダークブレスやアイスブレスのように、直撃しなくても毒や冷気で周囲に被害が及ぶこともない。


 街に被害が出ないように、アルタミラはブレスの種類を選んでくれたのだ。

 俺の意を汲んでくれた彼女に対して、改めて感謝の念と愛おしさを感じた。



< デモンストレーションはこれくらいで十分じゃないかな? そろそろ人型になってよ。 >


< そうね、暴れ足りないけど、これくらいにしておきましょうか。 >



 ファイアブレスの威力を見せ付け、かませ担当の騎士団を追い返し、住民達を阿鼻叫喚の渦に叩き込んだのだ。

 もう十分だと思う。


 しかし。



<あれ? ちょっと待ってアルタミラ。>



 探知画面で見る故王宮に、青と赤の輝点の動きがあった。


 青は愛理、赤はアガタ。

 一体、何をする気だ??


 愛理に念話を送って確認すると。



< 愛理、何やってるの? >

< 王族達のうち、ジョージとガラハド以外の2人が転移管理局に向かうって言い出してきかなくてさ~。

 私は護衛役ね。

 アガタさんは何か勘違いしてて、『自分が囮役を引き受けよう!』とか張り切っちゃってるし。 >



 表示OFFしている黄色(中立)をチェックすると、愛理と共に移動を開始するカスガン、イスハン2国の国王とその随身たちが表示された。

 どうやら、転移石で脱出するようだ。


 一方のアガタは。



< アガタさん、何やってんすか? 手を出さないで、って言ったでしょ! >

< 何も言うな。

 キミ1人を犠牲に生き延びるなど、武官として、そのような恥ずべき行いは出来ない。

 私が囮になって時間を稼ぐから、例の攻撃を当ててくれ!

 では作戦行動に移るぞ。

 以後、作戦に支障なきよう、念話は遮断しておく。

 健闘を祈るッ! >

< ちょ、ま…… >



 他人の話聞けよ!?


 アルタミラは議事堂で俺のことを『ご主人さま』と明言していたのに、アガタは俺とアルタミラの関係を理解していなかったのだろうか。

 ……まぁ、涙目で縋り付いてた俺が、ご主人さまには見えなかったのかもしれないが。


 どうやら、力づくでアルタミラを止めるものと勘違いして、協力するつもりでいるらしい。

 例の攻撃とは、イゾに貰った勇者武器のリボルバー『6連発ザ・シックス・シューター』から放つ魔力弾のことだろう。

 愛する妻、アルタミラに、俺がそんなもの向けるはず無いのに。



< アガタが何か仕掛けてくる! 気を付けてくれ、アルタミラ。 >



 探知画面で見ると、アガタが移動しながら何かをしている。

 彼女が立ち止まった場所で赤い輝点が増え、移動してまた別の場所で同じことが。

 アガタのスキル『ワンマン・アーミー』の能力を聞いた感じから推測すると、現代兵器を召喚しているのだろうか?



< 何か、って言われてもねぇ? ……って、痛たたたたっ、何コレっ? >

< なんだ? くそ、ヒール! >



 ガガガガガッ、という銃撃音と共に、アルタミラの体を捉える銃弾。


 銃声のする方を見れば、自衛隊の96式装甲車に備え付けられたM2機銃。

 M2ブローニング機銃に使用される12.7mm×99NATO(.50BMG)弾は、対物アンチマテリアルライフルにも使われる銃弾で、たしか、M2機銃は4連装にして対空機銃としても運用された実績がある。

 通常の飛行系モンスター相手なら、十分通用する武器だ。


 といっても、アルタミラは出血していないので、痛いだけで体に傷はつかなかったようだ。

 ヒールも無駄だったかもしれないが、痛みを抑えるくらいの効果はあるだろう。

 玩具のエアソフトガンで撃たれたような感じかな。

 アルタミラはステータスの体力値も高いし、物理攻撃ダメージ半減の耐性スキルがあるから、単なる物理攻撃なら大丈夫なはず。



< 何よ、こんなオモチャ、踏み潰してやる! >



 アルタミラが急降下し、前脚で装甲車(と隣の建物)をガシャリと踏み潰す。

 石畳が盛大にひび割れ、爆音と共に塵芥が舞い上がった。


(あぁ、日本国民の血税が……自衛隊は怪獣に勝てないのがお約束だよなぁ。)


 だが、地上に降りた神竜の巨体は、いい標的だった。


ドンッ



< 痛ったぁぁぁぁぁぁっ!? >



 今度は、アルタミラの背中を砲弾が抉る!



< ちょ、大丈夫かっ!? ヒールっ! >



 今度は、戦車だ。

 10式戦車の主砲、120mm滑空砲は、貫通力試験用の鋼鉄の板に対し、50cm以上の貫通力がある。


 これもアルタミラを傷つけることは無かったが、相当な痛みがあったらしい。

 激痛に悶えるアルタミラの尻尾が、周囲の建物を瓦礫に変えて行く。


 勘違い勇者アガタが善意?で戦ってくれたお蔭で、却って街に被害が出てますが。



< ちょ、ほんとアッタマ来た~、アイツ殺すっ! >



 戦車を踏み潰しても、アルタミラの怒りは収まらない。



< 落ち着いてアルタミラ、せっかく街に被害を出さずにここまで来たのに! >

< 止めないでよ、アイザルト! ワタシと街とどっちが大事なの? >

< いや、それは勿論アルタミラだけど…… >



 俺達がバカップルの会話を繰り広げている間にも、そこら中から現代兵器の弾がアルタミラ目指して飛んでくる。

 一体、どれだけの兵器を操ることが出来るんだ、アガタは?



< 痛たたたたっ、何なの~、いい加減にしなさいよっ!! >



 1つずつ現代兵器(と近接する建物)を破壊しながら進む巨竜。

 一応、俺の言葉を聞き入れて、地上でブレスを吐くようなことはしないが、探知画面にはまだ赤い輝点が10個以上残っているから、このままではさらに被害が広がってしまう。


 もう、完全に街を破壊する怪獣だ。


 途方に暮れる俺は、探知画面のチェックがおろそかになっていた。


 突如、上空に大きな影が差す。



「ギャォォォォォォォォォォンッ! < どういうつもりだお前達、我との盟約を反故にする気か! > 」



 アルタミラに匹敵する、全長100m超えの輝ける白い巨竜。


 『光の神竜・バハムート』イクシオル。

 今、一番会いたくない人物が、全身に怒気を漲らせながら俺たちを見下ろしていた。




次話投稿は、できたら今月中に。

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