第29話 ぷちハーレム王になったった
目を覚ました俺の前には。
一度倒されたことで真の力に覚醒したバハムートが!
……なんてことは無かった。
無残な屍となって大地に横たわるバハムートの巨体。
変なフラグ立てた気もしたが、杞憂で良かった。
傍らに、バハムートの左前脚を口にくわえたアルタミラと、カゲミツの姿。
二人とも無事なようだ。
< ママ、おとーさんが! >
< 目が覚めたようね。
気分はどう? >
「体のあちこちが突っ張ってる感じかな。
……また背が伸びちゃったかぁ。
これ以上大きくなりたくなかったのに。」
大体、身長70mくらいになってるみたいだ。
< あら、どうして? >
「いや、アルタミラに乗れなくなったら寂しいな、って。」
せっかく竜騎士デビューしたのに。
この大きさじゃ、完全に飛行の邪魔だよな。
< ひ、昼間っから何言ってんのよ!?
……お互いに人化して、夜になったら、ね? >
勘違いしたらしく、神竜の巨体でもじもじしているアルタミラ。
「ぉ、おう!」
意味が違ったけど、まぁいっか。
「ところで、なんでバハムートの前脚くわえてんの?」
< そりゃ、勿体ないからに決まってるでしょ!
ワタシが言うのも何だけど、神竜の体のどこを採っても、超レア素材になるのよ!? >
ウチの嫁、意外にしっかりしてるというか。
とりあえず、LV上がってるから、心眼スキルで自分のステータスを確認しておこう。
≪アイザワ ヒロト≫
種族: 魔神(固有種)
LV: 207
――――――――――――――――
【ステータス】
HP : 119040 / 206040
MP : 51127 / 358000
力 : 210
体力 : 1000
知力 : 25
精神 : 1000
器用さ: 100
速さ : 209
運 : 20
成長ボーナスポイント:72
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【スキル】
・心眼 LV30(MAX)
・亜空間収納 LV18
・全方位探知 LV19
・勇者流剣術 LV1
・念話
・人化
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【魔法】
・聖 LV100(MAX)
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【属性】
闇
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【耐性】
闇・地・水・火・風属性の攻撃無効
石化・魅了・麻痺・毒の状態異常無効
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【加護】
闇神
風神
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『暗黒竜の巣窟』を出る時、ボーナスポイントを使い切っていたはずなので、ポイントを見る限りLVが72上がったことになる。
それよりも。
なんと、スキルに『勇者流剣術 LV1』が追加されてるじゃないか!
聖魔法以外の魔法が全く覚えられなかったから、俺にはステータスや既存のスキルLV以外に成長の余地が無いのかと思ってた。
……努力次第で何かが身に付く、というのは嬉しいことだな。
これから色々な技術を身に付けて、この世界で一人前に生きていける気がしてきた!
これからのことを考えると、ちょっとワクワクするな。
――だが、その前に。
考えていること、やっておきたいことがある。
それは。
アルタミラとカゲミツに向かって土下座。
「アルタミラさん、カゲミツさん。
折り入って御話があるので、聞いて戴けないでしょうか。」
< な、なによ、改まって? >
< 頭を上げて下さい、おとーさん! >
「実は。
……バハムートを蘇生しようと思うんですが、許して貰えないでしょうか?」
< はぁっ!? >
< ぇえっ!? >
――――――――――――――――――――――――――――――
< ちょっとぉっ、何考えてんのよ、アイザルト!?
せっかく倒した宿敵を、わざわざ生き返らせるなんて、頭どうかしちゃったんじゃないの? >
くわえていたバハムートの前脚を放り出し、俺に向かって威嚇するようにクワッと牙を剥くアルタミラ。
……すげー怖い。
< 待って下さい、ママ!
おとーさんの考えを、聞いてから判断しましょう? >
対するカゲミツは、俺の前にちょこんと正座して、話を聞いてくれる構え。
うんうん、素直で思慮深い子だな。
「俺達は、この世界で最強の存在の一翼、光の神竜バハムートを倒した。
カゲミツを守っていけるだけの力があることを証明したと思う。」
まぁ、相手が力押ししてきた場合に限るけど。
< だから何?
コイツを生き返らせる理由にはならないわよ! >
「いや、そこなんだけどさ。
戦う前に、昔、アルタミラとバハムートの間の子が邪神になったって言ってたよね?
あの時、アルタミラとバハムートが協力してその子を守っていれば、邪神にはならなかった、って。」
押し黙るアルタミラ。
「バハムートに、その時の罪滅ぼしをさせられないかな?
カゲミツを守るために、バハムートを味方に付けたいんだ。」
味方は多い方がいい。
バハムートを味方にできないか、ってのは、齋藤さんを殺さないと決めた時から考えていたことだ。
勇者達とも繋がりのあるバハムートを味方にすれば、俺達に手を出す勢力は居なくなるんじゃないか?
「バハムートは世界を守る事が目的で、そのためにカゲミツを殺す、って言ってた。
そして、俺達はカゲミツを守るために戦った。
でも、俺だって、カゲミツに世界を滅すようなことをさせたくない。
世界を守る、っていう点じゃバハムートに異論は無いんだ。
そこに、交渉の余地があるんじゃないか?
バハムートに、カゲミツを殺す以外の方法で、世界を守ることが出来る、と納得させればいい。
カゲミツを邪神にさせなければ、世界を守ることにもなる、ってね。」
< アンタの言いたいことは分ったわ。
でも、イクシオル(バハムート)は相当頭固いわよ?
交渉して、納得なんかさせられるの? >
「納得してくれなかったら、蘇生しないことにするよ。」
そう言って、俺はバハムートの死体に向かって、両手を合わせて拝んでみせた。
――――――――――――――――――――――――――――――
空中に、ぽんっと全裸の金髪のおっさんが現れた!
引き締まった筋肉質の身体つきで、長身のイケメンだ。
ついでに、ブラブラしてるモノも、立派だ。
……ちょっとムカつく。
< 話は聞いていた。
だが、よもや、我を星気体で呼び出すとはな。 >
死の大空洞で、初めてアルタミラに会った時の再現だ。
まだこの世に留まっている魂に魔力を送ってやると、こちらが認識出来る程度の存在感、みたいなものを持つらしい。
しかし、偉そうな態度だな。
< たっての望みとあれば、我を蘇生することを許して遣わそうではないか。 >
「アルタミラさん、やっぱり前言撤回で、蘇生するの止めようか?」
< うんうん、それがいいわ!
それよりも、早くレア素材を剥ぎ取っちゃいましょう?
その後、アンデッド化しないようにキッチリ解体して粉砕して焼却しておこうじゃないの! >
鼻息荒く、尻尾をブンブンと振り回しながら、今にもバハムートの死体に手を掛けようとするアルタミラ。
(北風と太陽、みたいに強面と宥め役で揺さぶりを掛け、交渉を有利に進める気か。
なかなかやるな。)
と思ったら、アルタミラの目が本気だった。
< ま、待て、早まるな!
我との交渉が望みであろう?
条件次第では、こちらも譲歩しようではないか。 >
< 条件? 譲歩??
……イクス、自分の立場が分って無いようね。
もういいわ、自分の体がレアアイテムに加工されていくのを、そこで大人しく見てなさいな!
アイザルト、ムラクモ出しなさい。
まずは角と牙と爪の取り外しから始めましょうか。 >
怖い。
アルタミラさんが北風すぎる。
俺が太陽役やっとかないと。
「アルタミラ、ちょっと落ち着いて。
一応、聞くだけ聞いてみようよ、条件とか譲歩とやらを。」
< アイザルトは、ほんっとに甘過ぎるわ!
敗者は勝者の糧となる、それがドラゴンの掟よ! >
確かに、その通りなんだろうけど。
「ドラゴンの流儀はシンプルでいいと思うよ。
でも、正しい道が一つしかない、とは限らないんじゃないかな?」
< 何が言いたいの? >
「ドラゴンの流儀を通すなら、そもそも、俺がアルタミラを生き返らせたことも、カゲミツの卵を孵化させたことも、余計なお世話だったことになっちゃうんじゃない?」
アルタミラは、一度バハムート+4勇者に敗れているのだから。
敗者は糧になるべき、というなら、アルタミラ達はこの世に居ないはずだ。
「もちろん、俺は後悔なんてしてないし、もう一度同じ場面に遭遇しても同じことをするけどね。」
むぅ、と唸って黙り込むアルタミラ。
「それに、『敗者は勝者の糧となる』としても、殺して奪うだけが方法じゃない。
俺にはアルタミラがくれたムラクモがあるから、他の武器を使うつもりもないし、アンデッド竜の素材とかもある。
今のところ、それほどお金に困って無いと思う。
だから、レア素材とやらがそんなに欲しいわけじゃないんだ。
それよりも、バハムートが味方になってくれれば、十分俺達にとって『糧となる』ことだと思うんだけど。」
キレイな言い方をしてみましたが、生かしておいてこき使った方が役に立つ、ってことです。てへぺろ。
< おぉ、羽虫にしては良い心掛けではないか。
見事、我が蘇生に成功した暁には、我が配下に取り立ててやってもよいぞ? >
誰が羽虫だよ?
バハムート、空気読んでくれ。
アルタミラの視線が、俺に「ムラクモを出せ」って言ってます。
「俺の事は『アイザルト』と呼んで欲しい。
そちらの事も、『イクス』と呼ばせて貰う。」
< ふむ、確かに、我を倒した者を羽虫扱いしては、我自身の名誉に係わるな。 >
そう、バハムートを倒したのは、こちらを交渉する価値のある相手だと認めさせるためだ。
きっと脳筋だから、実力を示せば話を聞いてくれるだろう、という俺の予想は外れていなかった。
「じゃあイクス、そちらの『条件』を言ってくれ。」
どんな条件を出すか、によって、こいつの人柄?とかも分るよな。
< 我と共に来た勇者を、蘇生して貰おう。 >
齋藤さんのことか。
ちょっと意外な条件を出してきたな。
俺達がアルタミラの加勢に現れたことで、齋藤さんが殺されたと思ったのだろう。
仲間として大事にしてくれていたのか?
それとも、優秀な部下として惜しんでいるのか?
まさか便利な道具、なんて事は……?
「理由を聞いても?」
< 簡単なことよ。 我の女だからだ。 >
な、何だって!?
10代半ばの齋藤さんと、このおっさんが?
「犯罪だよ、このロリコン!」
< 愛理もたまに言っておったな、その『ロリコン』とやらを。
何でも、伸士の別称だとか? >
「もう、そういうことでいいです。」
……何だろう、このNTR感。
別に彼女でも何でもなかったけど、再会したら美少女になってたし。
なんか凹むわ~。
「齋藤さ――勇者は殺してないよ。
負傷して戦闘不能状態ではあるけど、命に別条はない。
後で治療する約束もしてるし。」
< そうか、礼を言おう。 >
「別に礼を言われるようなことじゃない。」
俺にとっても、せっかく再会した知人……、いや友達だし。
向こうでアルタミラが、「あ~、やっぱりアイザルトはアイザルトだったわ」とでも言いたげに頭を抱えているが、見えてないふりをしておく。
「それでは、他に条件は?」
< 我には人族社会での地位や立場がある。
お前達の味方になると言っても、この世界の人族を導く責務がある故、お前達と行動を共にするわけには行かぬ。 >
偉そうだと思ってたが、ほんとに偉かったのか?
ひょっとして王様だったり?
まぁ、同行できないくらいは、別に構わないな。
本音を言うと、そもそも「味方になれ」というのは断られてもいい提案だったのだ。
「カゲミツが邪神認定されない限り、決して手を出さない」という相互不可侵条約みたいなもので十分だと。
最初に重い要求を出して断らせ、後により軽い要求(本命)を出して受け入れさせる、というビジネス書で読んだ交渉術のつもりだったのが、『味方になる』という言質を得たのだから上出来だ。
「では、譲歩というのは?」
< 勇者である愛理を、お前達に同行させよう。 >
「連絡役、兼、監視役、兼、人質、ってことかな?」
それと、いざって時は『刺客』になるのかもしれないが。
< そのように捉えて貰って構わない。 >
「その譲歩案を受け入れよう。」
< 待って、アイザルト。
イクスを無条件に信用する気なの?
蘇生したら、手の平を返すかもしれないわよ! >
確かに、所詮は口約束。
約束を守らせる強制力は何もないんだけど。
「交渉には、相手を信用することも必要だよ。
そうならないようにこちらの力を示して見せた訳だし。
敵対するなら、次は必ず殺す。」
それが可能だと実力で証明したつもりだ。
少なくとも抑止力になる程度の力は示せたはず。
……アルタミラは不満そうだな。
カゲミツはどうだろう?
俺の視線に気付いたカゲミツは、自分の考えを手探りするように話しだした。
< おとーさんと二人の時に、カゲミツが邪神じゃないって一緒に証明しよう、って言ってくれました。
その言葉が、嬉しかったです。
だから、カゲミツは邪神にならない方法を選びます。
もし、一度でも敵になった相手を滅ぼさなければならないとしたら、世界が敵になった時には世界を滅ぼさなきゃいけないですよね?
それでは邪神と同じです。
カゲミツは、相手と仲直りできるなら、それがいいと思います。 >
一瞬、沈黙が座を支配する。
アルタミラに目をやると、フンッと言いながら目を逸らされたが。
イクスはと見れば、腕を組んで瞑目した後、おもむろに口を開いた。
< 汝を殺そうとした我と、仲直りをする、と申したか。
これは、幼子に一本取られたな。 >
そう言うと、微笑んだイクス。
意外にも、いい笑顔しやがったよ、中年。
< 我は、光の神竜バハムート。
光神アストルに誓って、約定はたがえぬ。
さあ、我を蘇生してもらおうか。 >
――――――――――――――――――――――――――――――
バハムートの腹部の傷口とはみ出した臓物にキュアを掛けて消毒し、臓物を腹腔に押し込んで、左前脚を切り口に合わせると、リザレクションを掛け、さらにヒールを掛ける。
復活した途端に、傷の痛みで喚き散らすかと思ったのだが、じっと痛みに耐えていた。
アルタミラの時とは、えらい違いだ。
ちょっと評価を上方修正しておく。
< アイザルトよ。
我を倒した強者を、手ぶらで帰す訳にはいかん。
これを受け取るがいい。 >
そういうと、バハムート――イクスは俺の前に角を差し出した。
そっと手を添えると、角が光輝き、バキッという異音と共に、折れた角が俺の手に転がり込む。
持ち主の魔力に反応して、自在に形を変えることのできるマジックアイテム、『竜の誓いの角』だ。
アルタミラがくれた時は、主従の契りの証として受け取ったんだが、これは?
「一応確認しておくけど、愛の告白とかじゃないよね、コレ?」
< ぶっ、たわけたことぬかすなっ、我は美少女にしか興味無いわっ!
……これは、我のけじめだ。
文句を言わずに、納めておくがよい。 >
そういうことなら、遠慮なく受け取っておこう。
どんな武器にしようかな。
諸刃の直剣か、それとも槍か。
俺の体格(70m)で短槍にしておけば、カゲミツ(25m)が長槍として使えるかも?
でも、カゲミツには柄が太くなりすぎて扱い難いかな?
後でじっくり考えることにして、角を収納しておこう。
ふと、視線を感じて振り向くと、なんとなく、アルタミラが怒っているような気がする。
「アルタミラ、もしかして怒ってる?」
< ワタシというものがありながら、他のドラゴンの角を受け取るだなんて。
しかも、雌ならまだしも雄の角を……。
アンタにそんな趣味があるとは思わなかったわっ、最低! >
ぷいっと後ろを向いて、ついでに尻尾で俺を薙ぎ払い、カゲミツのもとへ歩いて行くアルタミラ。
「ご、誤解だぁ~。」
これは、「人化して夜になったら~」はキャンセルされたっぽいな。
「そ、それじゃ、勇者のところへ行こうか。」
気を取り直し、全員で空に舞う。
案内をする俺が先頭だ。
2Dの探知画面を出して現在地の確認。
意外にアイギスの街が近い。
危うく街を巻き込むところだったな。
齋藤さんの居場所は、画面の範囲外になっていた。
方向としては、ここから南東の方角だ。
ほどなくして、焼け焦げた大地が途切れ、緑の絨毯の中に、扇状に植生と表土を剥ぎ取られた荒地が見えてくる。
齋藤さんがいるのは、扇の弧の真ん中よりちょい外れた辺りだ。
「ちょりーっす。
っていうか、敵味方全員無傷で集合て、どーゆー状況!?
マジ意味分んないんですけどー?」
俺達が舞い降りると、齋藤さんから「説明はよ」の催促。
イクスが説明している間に、治療を済ませよう。
不用意に強い力を掛けないよう、人化して(服を着て)から触診をする。
齋藤さんの体は、首から下が完全に麻痺しているようだ。
脊髄神経を傷つけている懼れのある頸骨から背骨にかけて、念入りにヒールしておく。
「どう、指先とか足先、感覚ある?
動かせそう?」
手の指をワキワキと動かしたり、足をそろそろと動かして異常がないことを確認すると、立ち上がってラジオ体操第一を始める齋藤さん。
「うん、イケてる感じー。
ありがとね、相澤くん!」
「どういたしまして。
ところで、俺のことなんだけど、『相澤くん』じゃなくって、『アイザルト』って呼んでくれないかな?
この世界でそう呼んでくれる家族が出来たんだ。」
「……そっか。
家族かぁ。」
そういえば、名字がカツラギに変わってたんだっけ。
(しまった、地雷だったか?)
そう思った矢先、齋藤さんはいい笑顔でこう言った。
「じゃあ、私のことも『愛理』って呼んでね。
イクスもそう呼んでるし。
これからハーレムの一員になるんだから、改めてよろしくね、アイザルト!」
「うん、よろしく、愛理!
……って、ちょっと待った、ハーレムだって!?」
「うん、イクス公認だから、平気だよ!」
そう言って、俺の左腕に両腕をからめ、体を摺り寄せてくる愛理。
インナーの生地は厚手だが、体のラインはしっかり浮き出ている。
< 愛理、アイザルトに可愛がってもらうが良い。
たまにはこちらにも顔を出せよ。 >
おい、ドラゴン(♂)はNTRとか気にならないのか?
そこへ、いつの間に人化したのか、カゲミツが俺の右腕にしがみついてくる(全裸で)。
< おにーちゃん、新入り優先なんて、ひどいです! >
さらに、ぐわしっと背後から俺の頭を掴む腕が。
こちらも人化した、全裸のアルタミラだ。
< アイザルトは、今夜ワタシと約束してるのよねぇ? >
「はい、おっしゃる通りですっ!」
そんな嬉しい罰なら、いくらでも受けます。
こうして、俺のハーレム王の伝説が、幕を開く!
……なんてことは、きっと無いと思います。
第2章 完
評価や感想下さった皆様、お気に入り登録して下さった皆様、ありがとうございます。
お陰様で、2章完結にこぎつけました。
3章からは、冒険者をしつつ邪神復活を目論む集団と戦うお話、になる予定です。
これからも拙作をよろしくお願いします。