表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/28

第1話

 転校生がイケメンだったので女子達がざわついた。梅雨が明けきらない7月初めの朝。

高校三年生の最後の中間試験の直前という、転校には珍しいタイミングである。

紹介された転校生は斉藤裕紀。 何よりも長身が印象的だった。顔つきもシャープでハーフのようにも見える。

挨拶する声は低く小さかった。割とあっさりとした紹介で斉藤裕紀は席に着かされた。

 クラス委員の境 菜摘と長谷 隆の間に空席が作られた。クラス委員の二人に斉藤の面倒をみてやるようにという計らいだ。

残り半年あまりの高校生活だが、毎日交代で朝礼の挨拶をおこなう当番や体育の授業でつかう体育館の鍵の借り方まで学校にはそれぞれのルールが細かく取り決められている。知らないと不便で本当に困る。

長谷 隆は隣の席に座った斉藤裕紀に声を掛けた。”ヨロシクな”。すると自己紹介での壇上の態度とは変わって斉藤は笑った顔を向けた。

こういう明るそうな奴なら上手くやれそうだな、と長谷は思った。モテそうだな、とも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ