婚約者がいる男に言い寄る令嬢が、学園にやってきた
何でヒロインは、ピンク髪なんでしょうね?
「ねぇ…私、まだ学園に来たばかりで馴染めなくて…相談に乗ってほしいの」
ピンク髪の女生徒が、男子生徒に話しかける。
誰もいない学園の廊下。
途中から転入してきたピンク髪の女生徒が、目を潤ませながら、男子生徒に迫る。
「相談に乗るのは良いけど、2人きりにはならない。婚約者に誤解されたくないんでね」
男子生徒が答える。
「他の人には聞かれたくないの」
ピンク髪の女生徒が、目を伏せる。
「なら、他を当たってくれ。私は婚約者が大事だから」
男子生徒は、ピンク髪の女生徒から走って逃げた。
「なんなのよ!もう!」
取り残されたピンク髪の女生徒は、地団駄を踏んだ。
そんな事が何度も繰り返された。
ある日の放課後。
「誰も相手にしてくれない…何で!?」
その時、後ろから声が掛かった。
「毎年必ず、私はヒロインよ!と言いながら、婚約者がいる男に言い寄る令嬢が沸いて出るんだよね」
振り返ると、クラスメイト達がいた。
「だから、男子生徒に注意があるんだ」
「そんな令嬢と付き合うと、婚約破棄されて破滅するぞ、と」
「過去に何度も、婚約者より、ヒロインを名乗る令嬢を優先した男は、婚約者から婚約破棄されて、家からは勘当されて、平民になって、苦しい生活をしている」
「同じ過ちを犯さないように、皆、気を付けているんだ」
「今年もやっぱり出たね」
クラスメイト達のそんな言葉に、ピンク髪の女生徒は、ガッカリした。
「私はヒロインなのに〜」
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