7 : ハジマリ
残酷な描写があります。
ポゼルブに帰ってきたぞ!
はやくリオラの街まで帰ろっと!
ーーーーーーーーーーーー
フレイアがログインする少し前…
街の路地裏にて…
「おら!その王冠よこせ!」
「俺ら相手に逃げられると思うなよ?」
「…っ!!!やめてください…!これは私だけのものじゃないんです…!」
「んなの知るか!渡すさねぇとキルするぞ!」
このゲームでpkされると、デスペナルティでレベル低下、ランダムでアイテムをロストする可能性hpがある。
そしてこのゲームの痛覚は…憑依しているモノが人に近いほど強まる。
フィアは人型のゾンビ。つまり…このゲームにおけるほぼ最高の痛覚を受けている。
「ひっ…!」
フィアを襲っているゴブリンと縄、そして釘バット達は痛めつけ続ける。
「…っ!やめて!」
縄で縛り、ゴブリンが釘バットを持って殴る。
「…あぐ…っ……」
そしてそのバットから釘が発射され…釘が刺さり…抜けなくなる。
「…!っ……!」
もはや声にならない悲鳴をあげている。
そして…ついにhpが尽きる。
「はっ!ようやくか!うし、この王冠持って帰るぞ。」
「うっす!」
ーーーーーーーーーーーー
よっし街についたぞ!フィアはどこかな〜。
フレンド一覧を見てみると…あれ?墓にいる。
墓に向かってみると、そこには…もう絶望している顔の…フィアがいた。
「…フレイアさん…ごめんなさい…私このゲームやめます…。もう辛いんです。人と関わりたくない。」
とだけ言って消えた。
「…え?どうして…?なんで?なんで!なんで!なんで!なんで!!!」
凄まじい喪失感の中消し去ったはずの記憶を思い出す。
「…っ!」
どうして私が不登校になったのか。
「…また私がいけなかったの…?私がいるから…私の友達は消えるの?ここでもダメなの…?」
そう、あの日のこと…
ーーーーーーーーー
私はワクワクした気持ちでいっぱいだった。
高校に入学して、男女ともに友人をたくさんつくって、毎日を満喫していた。
でも…私の大切な友人の1人が…
不登校になった。
そして私の友達だけが…何人も不登校になっていった。
何が原因だったのだろうと必死に考えた。
考えているうちにまた1人…また1人と不登校になっていく。
もはや私にできることなど無く、私はただ神に祈った。
私のことはどうでもいいから、私の友人を助けてくれ…と
その祈りも届かず…
そして私の周りには…誰もいなくなった。
そして…ある日、教室でクラスメイトが話しているのを聞いた。…いや聞いてしまった。
「はぁ〜…。ようやくアイツの周りから人いなくなったわね。」
「うんうん。いじめ抜いた結果が出たよね〜。やっとアイツから男が離れてくれた。」
「ね!アイツが話しかけてももうダメ。いじめられることが分かってるもんね〜。」
「…っ!」
…私のせいだったの?私がいたからいじめられた…?
…私は仲良くしたかっただけなのに…それなのに…
ーーーーーーーーーーーー
…あぁ…そういうことなんですね。神様。
…私以外全員…
消えて仕舞えばいい。
『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎からの条件を満たしました。種族変化………『幽霊』から『怨霊』に変化しました。それにともない、『縛り』から脱却しました。』
『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎によって、『怨域』に強制転移されました。』
『フフフ…最初のヒトリが堕ちてきた。アナタのことはワタシが救ってあげる。さぁ!ワタシと共に!このセカイの生命を!消しさってしまいましょう!』
ホントのハジマリ。




