10 : 呪物・1
…!
気がづいたら元にいた場所に戻っていた。
これは…どうしようか。
やっぱり強くならないといけないだろうか。
…うん。一旦ログアウトしよう。
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「ふぅ〜…」
落ち着こうとすると意外とすぐ落ち着けた。
これもヴァリ様のおかげだろうか。
一旦眠ることにしよう。
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「あの子、すごい適性ね、ワタシの寵愛を受けても平然としているし、しかも完璧に適合してみせたわ。」
「そうだね、あの子はボクたちの期待に応えられる存在かもしれない。」
「でもあの子、大丈夫かしら?友人を失ってワタシに執着しているようだけれど…。」
「大丈夫だと僕思うよ。そしてもし大丈夫じゃなくても…注意を惹きつけるだけで十分だよ。」
「それは可哀想だけれど…仕方ないわね。」
2人はそう会話しながら城の廊下を進んでいく。
「ついたわ。ここが『愛憎の心』。やっぱり脈が復活してる。あの子、やっぱり魔神か何かになれるんじゃないかしら。」
「本当だね…う〜ん…ボクとしてはあの子にはもっと別の適性があって欲しかったかな…。」
「仕方ないでしょう?あの子の適性がこれだったのだもの。」
「あぁ。わかってる。」
そう会話し、彼女達は去っていく。
底の見えない闇の中へ。
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「ふぁ〜あ……はっ、はっ、はくしゅん!…誰かが噂してるのかな…?」
レイアはベットから出て朝食を食べる。
どうしてか昨日の記憶が少し曖昧だし、夢で変なものを見た気がするけれど、まぁいいだろう。
「よし、ログイン!」
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「さて、まずはスキルの試し撃ちといこうかな。」
いろいろあったけど、今すぐ使えるものから。
「『呪弾』!」
ぼっ!ぼぼぼぼぼ…
青黒く燃えているような弾が飛んでいく。はやさもそれなりだ。
でも音が少しうるさかな、ずっと燃えている音がする。
『呪纏』は…また戦闘のときでいいかな、呪物化は…一旦骨につかってみよう。
……あれ?どうやって使うんだ?
手をかがげて考えるだけじゃあ何も起こらない。
『ゴメンネ!それは詠唱が必要だわ。呪物化するモノに合わせたものを自分で考える必要があるからがんばってね♡』
ヴァリ様!?
分かりました!考えます!
……数分後
よし、これでいこう。
「我が故郷、我が骨よ、怨嗟巣食う中救われ賜うたモノよ、ヴァリ様に全てを捧げ、その恩恵を承り賜う。」
骨が青黒く燃え、その姿を変えていく。
どろっと溶けたかと思えば、より硬く、鋭く研ぎ澄まされていく。
そして最終的に青黒い骨となった。
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『呪纏骨』
深度 : 5
HP : 20
憑依可能
呪物化した人骨。
呪力を纏い、呪いの力を手に入れている。
時に呻き声が、時に叫び声が、時に恨み言が聞こえてくるであろう。
しかしそれに呑まれてはいけない。なぜならそれは……
貴方にとって変わろうとしているのだから。
スキル『呪言』
『呪言』: きちんとした詠唱をすることで自身へのバフが可能である。種類や効果量は込める呪力、願い、詠唱によって変わる。
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……相当強くなったね。
詠唱を考えるのは大変なのだけれど…
まぁ強そうだしいっか!
ということで憑依。
「やっぱり前よりも動かしやすい!」
前よりも体に馴染んでいる気がするし、何かを感じる。
でもやっぱり少しする声がうるさい。まぁ無視できる程度なので無視する。
こういう感じでどんどん呪物化していこう…!




