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73『頭狂日記』

73『頭狂日記』



今日も今日とて、頭狂日記、ここが安定の場だと思っている。自己で自己を確認するために、今日も俺は頭狂日記を書く。だからと言って、何も、生活の全てが頭狂日記な訳ではない。極自然な、極めて自然な、言葉語りとしての、頭狂日記なのである。


我々は、現在、安部公房の文学に支配されている。この支配とはとても良い意味である。一日の缶コーヒーが、幸せな様に、安部公房を読書することが、幸せであることが、何よりの頭狂なのである。

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