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435『頭狂日記』
435『頭狂日記』
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今日もさ、俺は、頭狂だったよ、と独り言を述べるためにだけ、ここへやって来た。安息の場、頭狂日記。俺はありがたみを感じているんだ。何せ、安息などというものは、簡単に浸れるものではないことくらい、俺の内では自明の理なのだから。
で、まあ、今日もこんな調子の、頭狂日記ですが、どうなるんですかね、終わるんですかね、続くんですかね、俺、俺は思うに、500回までは、続くと思っているよ、と吐露して置きたい訳だ。不確かな自信によって、裏付けされた、この台詞と言ったらないだろう。




