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30『頭狂日記』
30『頭狂日記』
㈠
過去には戻れまい。二度と戻れまい。であるからして、狂を精一杯生きよう、という判断は正しいだろうから、狂も缶コーヒーを買って飲むのである。何か、そういったことをしていれば、一種の自負みたいなものが出てきそうだ。
しかし、それは本当の自負ではないだろう。芥川賞を取って初めて、自負が生れるのであると、推測しているんだから、困ったものなんだよ、日常における俺の退屈は。短編ばかり書いていると、何か粗製乱造みたいで、また、でも、何とかなるだろう。
30『頭狂日記』
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過去には戻れまい。二度と戻れまい。であるからして、狂を精一杯生きよう、という判断は正しいだろうから、狂も缶コーヒーを買って飲むのである。何か、そういったことをしていれば、一種の自負みたいなものが出てきそうだ。
しかし、それは本当の自負ではないだろう。芥川賞を取って初めて、自負が生れるのであると、推測しているんだから、困ったものなんだよ、日常における俺の退屈は。短編ばかり書いていると、何か粗製乱造みたいで、また、でも、何とかなるだろう。
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