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238『頭狂日記』
238『頭狂日記』
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本当の狂いなんて、分からないな。そんな風に言葉を言えたら、どれだけ楽になるんだろうと、頭狂日記が、発狂の言葉を俺に言いかけて来る。無論、真には受けず、聞き流す程度だが、それでも、どこか引っ掛かるものがある。
どうすれば良い、困難に立ち向かう原初において、子供の頃rの俺が、今の俺に言っている、お前は狂ったんだ、そんな未来は予見したくない、しかし、何か面白そうなで、とでも。まあ、面白くないこともないが、頭狂日記をまさか書いて居るとは、思ってないだろうな。




