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231『頭狂日記』
231『頭狂日記』
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辛い日々というものが、頭が狂しているということではない。辛い日々というものから、頭狂日記が生じているという場合もある。或いは、小説が出来るのも、辛い日々のカタルシスとして、現出している場合もある。少量のコーヒーを片手にね。
そう、美味しいんだ、コーヒーが。そんな魔力も借りて、頭狂日記は執筆されている。無論、安息の場だけれど、時には、芸術足りているのか、そんなことは分からないけれど、どちらでも言いのかも、って神なら言うだろうな。少なくとも、神がどう云おうと、俺に取っては安息の場だから。




